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義歯やブリッジよりもインプラントの方が本当によいのか

2026年4月29日

歯を失った、あるいは歯を失われてそのままにしている部分を補うための方策として、ブリッジ、義歯、インプラント、歯の移植が考えられます。

失った歯が1本からすべて無くなったときまで対応できるのが義歯です。

失われた数や部位を問わず対応することができます。歯が全くない状態を無歯顎と言います。無歯顎になると固定源がありません。歯茎の上に乗っている状態です。歯は舌、頬、唇の間にはさまれた僅かな空間に植立しています。それらの筋肉が動いても力が及ばない隙間に人工の歯を並べます。歯茎と義歯の間に唾液が入りますが、その唾液の僅かな表面張力で浮かないようにしています。引っ付く面積が大きければ大きいほど外れにくくなります。重度の歯周病などで歯が失われ、顎の骨が少なくなった状態で総義歯を作成すると安定しづらいです。

義歯安定剤を使ってよいのか

顎の骨が噛みしめなどにより部分的に尖っていることがあります。そのような無歯顎や、顎の骨との接触面積が少ない無歯顎では義歯の安定が難しいのです。解剖的に不利な条件の無歯顎や、大多数の歯が失われた部分義歯では義歯安定剤を用いることで義歯の安定を図ることがあります。歯茎と接触する側に義歯安定剤を一層薄く敷きます。厚く敷いてしまうと噛み合わせが変わるのと、顎の骨を傷めることになるので注意してください。

部分義歯

歯が一本だけ残っている状態から、一本だけ失った状態までに対応するのが“部分入れ歯”です。残っている歯を支えとして義歯を安定させます。安定のさせ方として歯にわっかをかけます。少し大きな木を抱え込むイメージをしてください。手がわっかです。木が歯です。手を強く絞れば外れづらくなります。一本より数本あった方が外れづらくできます。失った歯が多くなれば歯だけで支えていると負担がかかるので、顎の土手にも参加してもらって義歯の動きを小さくします。ですから失った歯が多くなればなるほど入れ歯は大きくなります。

最初に入れた入れ歯には異物感を感じる

顎から直接歯がでているのと、歯茎の上に人工の歯を乗せるのでは大きさが全く違います。大きく感じます。人間の適応力はそれなりで、やがて慣れることが多いです。総入れ歯は大きいですが、されている方は慣れてらっしゃるし発音もおかしくないです。でも初めて義歯を入れるとそれが1本でも違和感、異物感を感じます。慣れる方が多いのですが、慣れなくて外してしまう方も多くいます。歯を多く失ってから初めて義歯を入れると大きな義歯を入れることになるので、慣れるのにかなり苦労されると思います。

総入れ歯の機能回復は1/4

天然の歯が全て残っている時の最大咬合力は50~60㎏(一説には自分の体重分とも)、総義歯では15㎏と言われています。良くて1/3くらいです。下顎の奥歯(親知らずを除いて)片側が2本失われると咀嚼効率が、すべて残っている状態と比べると1/2~2/3くらいになることが報告されています。となると、反対側で噛むようになりますから、そちらに負担が行きダメージが蓄積されます。のみならず顎の関節にも良いことはありません。顎関節症の原因とも、顔の歪みにもつながります。歯を初めて失った時にこれ以上歯を失わないようにすることが大切です。固定式の選択がこれらのことからよいと思います。ただ義歯の良い点は、ほぼ歯を削らない、という点です。

義歯のもう一つの問題

部分義歯の平均使用年数は3年で70% 5年で40%です。言い換えると義歯の平均寿命は約4年です。わっかのかかっている歯の虫歯になる率は4年で93%、つまりほとんど虫歯になるということになります。

 

ブリッジの平均使用可能年数は約8年

一番後ろの奥歯を失った場合、ブリッジという選択はできません。ブリッジは両端に歯が無いと基本的にできない治療です。親知らずがあったとしても斜めに生えていたり、きちんと歯の高さが無いと土台にすることはできません。イラストの通り元の歯の大きさの物を被せるので、元の歯を土台にするため歯を削らないといけません。1本失った場合両隣の2本で支えますが、支えにする歯にとっては3本分の力を2本で受けることになりますから負担過重になります。歯を削られた上に負担も増えますからよいことではありません。少し古いデータですが、岡山大学の研究でブリッジの平均使用年数は約8年ということです。言い換えると8年の残存率が5割、それまでにブリッジが壊れる、あるいはブリッジそのものが失われるということです。(抜歯も含めて)

 

保険ではブリッジできない歯の残り方もある

失った歯でも、1本だけでなく2本連続とか3本連続とか、飛び飛びとかあります。上下それぞれ14本歯があります。保険診療では下の前歯を除き3本連続失われている場合ブリッジは適応されません。土台の歯が悪くなり長持ちしないから、義歯にしてください、ということです。2本ならいいのでしょうか?認められていますが、2本で4本分の支えるのに無理はないかといえば、私はあると思っています。ですからお勧めしていません。先ほど記載した使用年数に達しないだろうし、歯を長くもたせたいからです。本当は1本でもお勧めはしません。飛び飛びならよいでしょうか?失った歯が2本以上ということですよね。削る歯の数も更に増えます。

 

自費ならブリッジできるのか

自費診療では保険の適応を離れるので、規制はありません。セラミクスなど、材質は保険の物と全く違いとてもよいのですが、土台にかかる負担や、歯を削ることには変わりません。虫歯になりにくい、材質の劣化が無い、体に害がない(アレルギーなど)など材料特性はとても優れています。ブリッジを長く持たせる要素を多く備えていますが、ブリッジにした時に歯にかかる負担を軽減することにはつながらないのです。

 

ブリッジの別の問題点

ブリッジでは歯の無い部分をあるように見せかけます。歯茎の上に僅かな隙間があってその上に金属かセラミックが覆いかぶさります。その隙間に食べ物の僅かな汚れが入ります。そこは歯間ブラシやフロスで必ず清掃する必要があります。土台の歯の虫歯予防のためにも必ず必要です。舌の感触も、元々の歯の形と違うので多少の違和感が出ることもあります。

 

歯の移植

使っていない親知らずを、失われた歯の部分に持って行くのが歯の移植です。大人の場合かなり難しいのが実情です。歯の大きさが抜いたところにぴったり合わなかったり、移植できたとしても、生着しないことがよくあるからです。生着しないと抜けます。使っていない親知らずですから、歯が癒着していたり、埋まっていたりで、その抜歯自体も大変です。適応が限られると認識していただいた方がよいでしょう。

 

インプラントの良い所

天然の歯とほぼ同等の咀嚼力、咬合力を発揮できます。感覚的にも天然歯と変わらないとされています。インプラントは10年経過でも90%を超えるのが普通です。30年経っても残存率50%という報告はほぼ見当たりません。残っている歯を犠牲にしない、むしろ他の歯の咬合の負担を分散し軽減が図れます。

 

インプラントのデメリット

ご存じの通り、保険適応されていません。自費診療になります。骨とインプラントが結合するのを待つ期間が3~6か月あります。治療期間が長くなります。

 

インプラントを長く持たせるには

インプラントの材質はチタンで出来ています。チタンそのものは腐食もなく、アレルギーもかなり少ないとされています。材質的に生体に害のない素晴らしい材料です。インプラントは骨と結合しています。その結合は炎症があれば緩み、歯周病と同じようにインプラントを支える骨が無くなります。炎症の元、それは毎日の歯垢の除去と定期的な噛み合わせの調整です。歯周病で歯を失っている場合、そのコントロールができていないと歯と同じように口の中からインプラントを失うことになります。

 

インプラントに向かない方

ある程度顎の骨にボリュームがないとインプラントができません。下顎には大きな神経があったり、上顎には副鼻腔があります。安全に、長持ちさせるために部位によってはできないこともあります。タバコを呑まれる方も向きません。タバコは末梢血管を収縮させ栄養供給しにくくなるので、インプラント周囲の組織に良い影響を及ぼしません。インプラントを支える骨を吸収させてしまうからです。

 

前歯が回転している大人の矯正治療

2025年8月13日

上の前歯が少し捻って生えている歯の矯正治療

歯が回転していて歯並びがガタガタしている大人の症例をどう治していき、体にとっても身体の歪みも取れたかを解説していきます。患者様より承諾を得ています。

初診

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral front_20240119 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者0126_yy_Oral upper_20240119 なかむら歯科医院 

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral lower_20240119 なかむら歯科医院

49歳男性 正面から向かって正面の歯が回転しているのが気になるとのことでした。その隣の2番目の歯も少し内側に入っています。よく診ると下の前歯もガタガタしています。下の前歯はあまり気にならないとのことでした。正面から見ると下の前歯が半分以上隠れています。咬み合わせた時、下顎前歯のほとんど見えて先端が2㎜程度隠れるのが普通です。少し咬み込みがきついといえます。咬み込みがきついと良くないことが起こります。咬み込みがきついと、下顎が後ろに後退していき、気道が狭くなる傾向にあります。舌が奥にいき、気道を狭くします。気道が狭くなると呼吸しにくいので、気道を拡げるために下顎を前に出そうとします。でも下顎を前に出すと奥歯で噛めません。体の中のせめぎあいが噛みしめ、歯ぎしり、を引き起こします。それがきつくなるといびきを掻きます。睡眠時無呼吸症候群の原因となることもあります。

TCHサイン(Tooth Contact Habit)

咬み合わせの面からみてください。犬歯(真ん中から3番目の歯)の先端が着色しています。これは虫歯ではなく、歯の先端同士が削れて歯の一番外側のエナメル質が削れて、その中の象牙質が見えてきている尾です。真ん中の前歯4本もよく見ると削れているのがわかります。加齢と共に同じ硬さの歯を擦り合わせていますから、削れるのは当然と言えば当然です。人生100年を考えても少し早く削れているように思います。この部分を詰めれば良いのでは?と考えますが詰めても詰める部分がとても小さいので取れやすいです。もし詰めれたとしても、噛みしめや歯ぎしりの原因である下顎の後退にアプローチしなくては削れて行くことを止めれません。

噛みしめで歯が削れると何が良くないのか?

歯が削れると、噛み合わせの高さが低くなっていきます。噛み合わせの高さが低くなっていると、口角炎がよくできます。極端な例でいくと、総入れ歯を入れずに噛んでもらうと、クシャおじさんみたいになりますよね。咬み合わせが低くなると、より下顎が後退して顎の関節の後ろを通る、脳への血管を圧迫します。そのため脳への血流量も減ることになるので良い影響はありません。赤ちゃんも歯が生えていき、噛み合わせの高さが高くなっていきます。成長と共に噛み合わせの高さは高くなり、老化と共に噛み合わせの高さは低くなります。咬み合わせの高さを低くしない。元に戻す。それがアンチエイジングであり、そうするための治療法の一つが矯正治療なのです。

抜かずに治す

マウスピースを用いて、歯並びを治していくことに同意を得たので、治療を開始することになりました。歯は抜いていません。歯を並べるために、歯と歯の間を少し削っています。これをIPRといいます。麻酔はしていません。削るといっても一か所最大0.5㎜です。日本人の平均の幅、その方の同じ歯の左右差などから場所と幅を決めていきます。

治療開始5か月

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral front_20240731 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral upper_20240731 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral lower_20240731 なかむら歯科医院

歯並びはほぼ改善されました。少し残っているがたつきを調整していきます。それまで 回ご来院されています。歯の表面についているのはアタッチメントという材料です。ワイヤー矯正におけるブラケットに相当します。上の正面の前歯の回転が良くなってきたので、元々削れていた部分がはっきりしてきました。これも下顎が後退し、噛みしめなどしていた証左ですね。治療終了後に形態修正と修復を行います。よく見ると、下の前歯が半分以上見えてきています。下顎が前に戻ってきていることを表しています。とはいえ、きちんと奥歯も噛めています。事前の診断、治療計画で組み込んでいます。マウスピース矯正は装着することで咬み合わせが高くなり、下顎が自由に動き、体が楽な位置に動いてくれます。その位置で噛めるようになるのがベターだと考えています。ただ、すべてそうなる訳でもありません。顎の関節の状況、筋肉の動きなどから思うようにならないこともよくあることです。

9か月後

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral front_20241105 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral upper_20241105 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 0126_yy_Oral lower_20241105 なかむら歯科医院

多少のがたつきは残っていますが、微調整に移ることにしました。まだマウスピースは装着していただくのですが、アタッチメントは除去しました。装着時間も少しずつ短くしていきます。前歯の噛み込みも随分改善され、下の前歯がしっかり見えるようになり、下顎が前方に戻ってきています。前歯をそれぞれ押し付けて、めり込ませる方向に矯正力をかけるようなことはしていません。もちろん奥歯もきちんと噛めています。

マウスピース矯正のページ

噛み合わせ以外によくなることが他にある。

宇治市 歯医者 0126_yy_Cephalo_20240119 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 0126_yy_Cephalo LA_20241105 なかむら歯科医院

上が初診時、下は9か月後のレントゲン写真です。前歯を見てもらうと、前歯の嚙み合わせが変わっているのがわかると思います。前歯の角度を変えたわけではありません。マウスピースをすることで下顎が自由に動いて、前に出てきています。下顎が前に出たからといって、口元が突出するようなことにはなっていません。下顎が前に出たことで気道が拡がっています。下顎が前に出たことで、舌も前に出ます。頸椎の湾曲も少し緩やかになっています。

顎が後退しているから、口元が出ているように見える

上顎の成長がきちんと出来ていない、劣成長である方が非常に多くなっています。下顎はその内側にありますから、必然的に下顎も劣成長になります。近年増えている、口元を下げたい、という思いを持つ方の大半は相対的に上顎が出ているように見えるからだと思います。この方たちの治療は、診断してからになりますが、上顎を大きくして、それに合わせて下顎を前方に戻していくことになります。今回ご提示した症例のように、下顎を前に戻ったとしても口元が大きく突出するというようなことはありません。むしろ体のバランスがよくなります。

微調整の間にマウスピースを利用してホワイトニング

宇治市 歯医者 0126_yy_Whitening_20241125 なかむら歯科医院

 

宇治市 歯医者 0126_yy_Whitening_20250127 なかむら歯科医院

この方はホワイトニングの治療も希望されていました。アタッチメントを外し、微調整の段階でオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングを行いました。当院では極端な白さではなく、自然な白さが良いと考えています。とても色が気になるのなら何度もデュアルホワイトニングをしていくことになりますが、知覚過敏などの副作用も起こりやすくなるかもしれません。この方はこれで満足です、とのことで6週間のホームホワイトニングを行い、月一回のホームホワイトニングを行ってもらって色落ち対策するようにしていただいています。

ホワイトニングのページ

概要

治療内容

1.マウスピースを用いた矯正治療で前歯の回転を伴う叢生状態の改善を行っています。

2.ホワイトニング治療

期間・治療回数

1.約11カ月 10回 (現在保定中 保定期間は約2年をみています。)

2.約2か月 2回

費用

1. 841,500円(税込)

2. 33,000円(税込)

検査費、診査診断料、材料費、来院毎の経過観察費、保定装置費

(矯正治療は現在の費用に換算すると896,500円)

副作用・リスク

1.歯を並べるためのスペース確保のために、歯と歯の間を1か所あたり最大0.5㎜ 5か所削合しています。(補綴修復物の削合を含む)22時間以上の装着時間の遵守、その他治療上のルールを守っていただかないと、治療効果を得ることができません。

2.オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニング共に治療時に知覚過敏の起こる可能性があります。ホームホワイトニングは一日2時間以上薬剤を適量マウスピースに塗布した状態で装着していただかないと、効果がでません。ただし知覚過敏症状が出た場合使用を中止し、歯科医師に指示をうかがってください。

歯のホワイトニングは医療行為です。

2025年7月24日

当院ではホワイトニング治療を行っています。

宇治市 歯医者 office whitening なかむら歯科医院宇治市 歯医者 home whitening なかむら歯科医院

タイトルを見て、”それはそうでしょう、医療行為じゃなければ何なの?”と言われそうです。国が運営する国民生活センターというのがあります。それは消費者庁が所管する独立行政法人で、消費者保護を目的とした機関です。様々な分野で消費者からの相談が多い問題について調査し、情報提供を行っています。健康被害についても危険性があれば注意喚起しているのですが、セルフホワイトニングの相談件数が大きく増加しています。セルフエステの相談件数の半分超がセルフホワイトニングについてでした。

サロンホワイトニングはセルフホワイトニングに属します。

自分自身が施術するもので自宅、セルフホワイトニング専門店、美容室、エステサロン、ネイルサロンなどで行われているようです。歯の面に付着した外因性の着色を取り除くものです。(茶しぶやヤニなど)美白歯磨剤や洗口液なども含まれます。医療ホワイトニングは歯科医師か歯科医師の指導下の歯科衛生士が行います。ですから歯科医院で行われることがほとんどですが、歯科医師、歯科衛生士指導の下にある歯科医院外のこともあります。外因性の着色だけでなく歯の中の変色(内因性)にアプローチするのが医療ホワイトニングです。

歯の構造

宇治市 歯医者 tooth なかむら歯科医院

お話していく前提になるので、先に構造の話を簡単に説明します。歯の一番外側はエナメル質、その内側が象牙質、一番真ん中に歯の神経(歯髄)です。

エナメル質の厚さと色

エナメル質の厚みは歯の部位によって異なりますが、前歯の薄いところで0.5mm、厚いところで約1.5mmくらいです。色は半透明です。歯全体の約1割くらいです。日々の咀嚼など、微細なひびが増えたりするなど、加齢に伴いにエナメル質は薄くなっていきます。

象牙質の厚さと色

前歯(切歯・犬歯)の厚みは約 1~2mmでエナメル質よりも少し厚みがあり、色は黄色いです。歯全体の約7割超を占めています。年齢とともに象牙質が厚くなり、色も濃くなっていきます。

歯の色は象牙質が大きく影響します。

エナメル質が半透明なため、歯の本来の色は象牙質の色が反映されています。そこに加齢によるエナメル質が摩耗と象牙質の厚みが増すことで個人差はあるものの、歯が少しづつ黄色っぽく見えていくのです。

内因性の変色って何?

歯の内部(象牙質やエナメル質)の変化によって起こる変色のことです。外部からの着色(外因性の変色)とは異なり、歯の内側から変色するため、ブラッシングやホワイトニング剤では改善しにくいことがあります。内因性の歯の変色の原因は色々と考えられています。

加齢による黄ばみに対してホワイトニング治療は一番効果を発揮します。

歯の表面からホワイトニング薬剤を浸透させることで歯を白くしていきます。当院では診療所で行うオフィスホワイトニングと家で行っていただくホームホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングを取り入れています。一番効果的だと考えているからです。若い方のホワイトニング治療の希望もありますが、若い方は歯の色が元々白いので効果を実感できない可能性が高いです。歯には自然な色があって、真っ白ではありません。自然な色を目標にするのが医療、真っ白を目標とするのは美容と考えているので、真っ白を希望される方はそちらへ行かれた方がよいでしょう。

薬剤が影響して歯の色が暗くなることもある。

宇治市 歯医者 flolide tooth なかむら歯科医院

フッ素の沈着

幼少期の永久歯の発育期に、過剰なフッ素が入っている水道水などを摂取していると、歯の表面に白斑が現れたり、歯そのものが褐色になったりします。軽度なら歯の表面の一部が白くなったりします。重度になると茶色や黒っぽく変色することもあります。

テトラサイクリン系抗生物質の影響

妊娠中に母親が摂取、または乳幼児期の永久歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用していると、歯そのものの色が灰色や茶色になったり、歯の表面が横縞模様になったりします。

薬剤が原因で歯の色が暗くなっている場合、なかなか白くなりません。

ホワイトニング治療で少し改善しますが、いわゆる歯の白さまでいかないことがほとんどです。白くなる、というよりは今より明るくなる、というイメージに思っていただくとよいでしょう。医療人としてもどかしいのですが、過度な期待は禁物です。強く改善を希望される場合は、歯を削合してセラミックによる被せ物やラミネートべニアなどで対応することになります。綺麗な歯を削合するというリスクが生じます。(当院ではラミネートべニアは取り扱っておりません。)

遺伝的要因や病気でも色が暗くなることがあります。

乳歯や永久歯の形成期に象牙質が正常に形成されず、茶色や灰色に変色する象牙質形成不全やエナメル質が薄くて象牙質の色が透けてしまって変色して見える。エナメル質形成不全などもあります。これらも薬剤による歯の変色と同様でホワイトニング治療の効果を得にくいです。

歯の神経を処置していると歯が暗くなります。

宇治市 歯医者 non vital tooth なかむら歯科医院

歯の神経を取っている場合

虫歯の進行などで神経処置すると、歯の根の中に一部赤血球が残ります。(取り除くことのできない、細かな管の中)その残った赤血球が段々酸化することで歯が暗っぽく見えるようになってしまいます。歯の外側から薬剤を用いて行うのがホワイトニング治療です。神経処置してある歯の色を元に戻すには、歯の中からアプローチする必要があります。それは一般的なホワイトニング治療とは別のものです。(ウォーキングブリーチ法)必ず元の色に戻せる訳ではありません。また神経処置してから時間が経てば経つほど色は戻りにくい傾向にあります。

外傷でも歯の色が変わる

転んで歯をぶつけた、打った、などの場合、受傷してしばらくしてから歯の色が少しづつ暗くなっていくことがあります。根の先の部分から歯の中へ栄養を送る細い血管が入っているのですが、歯に強い衝撃がかかって切れることがあります。そうすると歯に栄養が供給されず歯の中の神経が壊死(活性化が失われる)します。歯の中に残った赤血球が経時的に酸化して、先に述べたように歯を暗くしてしまいます。神経の生活反応が失われたことが確認出来たら神経処置をすることになります。この場合も歯の色を戻すには歯の中からアプローチすることになります。色は暗くなっても生活反応が残っていることもあります、その場合神経処置をすることはしませんから歯の色はそのまま、ということになります。

外因性の着色

宇治市 歯医者 tobacco なかむら歯科医院

歯の表面に茶色いものがへばりついて歯の色が暗く見えるのを外因性の着色と言います。お茶碗につく茶渋をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。コーヒーや紅茶、ヤニもそうです。漢方薬の常用ということもまれにあります。加齢や薬の影響で口が乾きやすくなると、汚れがつきやすくなります。また口呼吸している人も上の前歯がよく着色します。歯そのものの色ではありませんから機械的に取り除くことができます。歯の表面が着色していれば、時前に取り除いてからホワイトニング治療(歯の内因性にアプローチ)を行います。

医療行為としてのホワイトニング治療は内因の問題にアプローチする

宇治市 歯医者 shade guide なかむら歯科医院

外因性の着色であれば程度にもよりますが、サロンや歯磨剤で取り除くことができるかもしれません。ですが歯の内因の問題に対しては対処できません。先に述べたように加齢に伴うような歯の黄ばみに対してホワイトニング治療は最も有効です。薬剤や遺伝などが歯の変色の原因である場合、効果を得にくいことも確かです。でも、どうしても気になるのであれば、リスクを承諾した上で治療に取り組まれるのも個人的にはありかと思います。禁忌症や副作用についてはホワイトニング治療のページでご確認ください。

ホワイトニング治療のページ

義歯やブリッジよりもインプラントの方が本当によいのか

2025年5月8日

歯を失った、あるいは歯を失われてそのままにしている部分を補うための方策として、ブリッジ、義歯、インプラント、歯の移植が考えられます。

失った歯が1本からすべて無くなったときまで対応できるのが義歯です。

失われた数や部位を問わず対応することができます。歯が全くない状態を無歯顎と言います。無歯顎になると固定源がありません。歯茎の上に乗っている状態です。歯は舌、頬、唇の間にはさまれた僅かな空間に植立しています。それらの筋肉が動いても力が及ばない隙間に人工の歯を並べます。歯茎と義歯の間に唾液が入りますが、その唾液の僅かな表面張力で浮かないようにしています。引っ付く面積が大きければ大きいほど外れにくくなります。重度の歯周病などで歯が失われ、顎の骨が少なくなった状態で総義歯を作成すると安定しづらいです。

宇治市 歯医者 full denture なかむら歯科医院

義歯安定剤を使ってよいのか

顎の骨が噛みしめなどにより部分的に尖っていることがあります。そのような無歯顎や、顎の骨との接触面積が少ない無歯顎では義歯の安定が難しいのです。解剖的に不利な条件の無歯顎や、大多数の歯が失われた部分義歯では義歯安定剤を用いることで義歯の安定を図ることがあります。歯茎と接触する側に義歯安定剤を一層薄く敷きます。厚く敷いてしまうと噛み合わせが変わるのと、顎の骨を傷めることになるので注意してください。

部分義歯

歯が一本だけ残っている状態から、一本だけ失った状態までに対応するのが“部分入れ歯”です。残っている歯を支えとして義歯を安定させます。安定のさせ方として歯にわっかをかけます。少し大きな木を抱え込むイメージをしてください。手がわっかです。木が歯です。手を強く絞れば外れづらくなります。一本より数本あった方が外れづらくできます。失った歯が多くなれば歯だけで支えていると負担がかかるので、顎の土手にも参加してもらって義歯の動きを小さくします。ですから失った歯が多くなればなるほど入れ歯は大きくなります。

宇治市 歯医者 partial denture なかむら歯科医院

 

最初に入れた入れ歯には異物感を感じる

顎から直接歯がでているのと、歯茎の上に人工の歯を乗せるのでは大きさが全く違います。大きく感じます。人間の適応力はそれなりで、やがて慣れることが多いです。総入れ歯は大きいですが、されている方は慣れてらっしゃるし発音もおかしくないです。でも初めて義歯を入れるとそれが1本でも違和感、異物感を感じます。慣れる方が多いのですが、慣れなくて外してしまう方も多くいます。歯を多く失ってから初めて義歯を入れると大きな義歯を入れることになるので、慣れるのにかなり苦労されると思います。

総入れ歯の機能回復は1/4

天然の歯が全て残っている時の最大咬合力は50~60㎏(一説には自分の体重分とも)、総義歯では15㎏と言われています。良くて1/3くらいです。下顎の奥歯(親知らずを除いて)片側が2本失われると咀嚼効率が、すべて残っている状態と比べると1/2~2/3くらいになることが報告されています。となると、反対側で噛むようになりますから、そちらに負担が行きダメージが蓄積されます。のみならず顎の関節にも良いことはありません。顎関節症の原因とも、顔の歪みにもつながります。歯を初めて失った時にこれ以上歯を失わないようにすることが大切です。固定式の選択がこれらのことからよいと思います。ただ義歯の良い点は、ほぼ歯を削らない、という点です。

義歯のもう一つの問題

部分義歯の平均使用年数は3年で70% 5年で40%です。言い換えると義歯の平均寿命は約4年です。わっかのかかっている歯の虫歯になる率は4年で93%、つまりほとんど虫歯になるということになります。

入れ歯治療のページへ

ブリッジの平均使用可能年数は約8年

一番後ろの奥歯を失った場合、ブリッジという選択はできません。ブリッジは両端に歯が無いと基本的にできない治療です。親知らずがあったとしても斜めに生えていたり、きちんと歯の高さが無いと土台にすることはできません。イラストの通り元の歯の大きさの物を被せるので、元の歯を土台にするため歯を削らないといけません。1本失った場合両隣の2本で支えますが、支えにする歯にとっては3本分の力を2本で受けることになりますから負担過重になります。歯を削られた上に負担も増えますからよいことではありません。少し古いデータですが、岡山大学の研究でブリッジの平均使用年数は約8年ということです。言い換えると8年の残存率が5割、それまでにブリッジが壊れる、あるいはブリッジそのものが失われるということです。(抜歯も含めて)

保険ではブリッジできない歯の残り方もある

失った歯でも、1本だけでなく2本連続とか3本連続とか、飛び飛びとかあります。上下それぞれ14本歯があります。保険診療では下の前歯を除き3本連続失われている場合ブリッジは適応されません。土台の歯が悪くなり長持ちしないから、義歯にしてください、ということです。2本ならいいのでしょうか?認められていますが、2本で4本分の支えるのに無理はないかといえば、私はあると思っています。ですからお勧めしていません。先ほど記載した使用年数に達しないだろうし、歯を長くもたせたいからです。本当は1本でもお勧めはしません。飛び飛びならよいでしょうか?失った歯が2本以上ということですよね。削る歯の数も更に増えます。

自費ならブリッジできるのか

自費診療では保険の適応を離れるので、規制はありません。セラミクスなど、材質は保険の物と全く違いとてもよいのですが、土台にかかる負担や、歯を削ることには変わりません。虫歯になりにくい、材質の劣化が無い、体に害がない(アレルギーなど)など材料特性はとても優れています。ブリッジを長く持たせる要素を多く備えていますが、ブリッジにした時に歯にかかる負担を軽減することにはつながらないのです。

ブリッジの別の問題点

ブリッジでは歯の無い部分をあるように見せかけます。歯茎の上に僅かな隙間があってその上に金属かセラミックが覆いかぶさります。その隙間に食べ物の僅かな汚れが入ります。そこは歯間ブラシやフロスで必ず清掃する必要があります。土台の歯の虫歯予防のためにも必ず必要です。舌の感触も、元々の歯の形と違うので多少の違和感が出ることもあります。

歯の移植

使っていない親知らずを、失われた歯の部分に持って行くのが歯の移植です。大人の場合かなり難しいのが実情です。歯の大きさが抜いたところにぴったり合わなかったり、移植できたとしても、生着しないことがよくあるからです。生着しないと抜けます。使っていない親知らずですから、歯が癒着していたり、埋まっていたりで、その抜歯自体も大変です。適応が限られると認識していただいた方がよいでしょう。

歯の移植のページ

インプラントの良い所

天然の歯とほぼ同等の咀嚼力、咬合力を発揮できます。感覚的にも天然歯と変わらないとされています。インプラントは10年経過でも90%を超えるのが普通です。30年経っても残存率50%という報告はほぼ見当たりません。残っている歯を犠牲にしない、むしろ他の歯の咬合の負担を分散し軽減が図れます。

宇治市 歯医者 tooth implant なかむら歯科医院

インプラントのデメリット

ご存じの通り、保険適応されていません。自費診療になります。骨とインプラントが結合するのを待つ期間が3~6か月あります。治療期間が長くなります。

インプラントを長く持たせるには

インプラントの材質はチタンで出来ています。チタンそのものは腐食もなく、アレルギーもかなり少ないとされています。材質的に生体に害のない素晴らしい材料です。インプラントは骨と結合しています。その結合は炎症があれば緩み、歯周病と同じようにインプラントを支える骨が無くなります。炎症の元、それは毎日の歯垢の除去と定期的な噛み合わせの調整です。歯周病で歯を失っている場合、そのコントロールができていないと歯と同じように口の中からインプラントを失うことになります。

インプラントに向かない方

ある程度顎の骨にボリュームがないとインプラントができません。下顎には大きな神経があったり、上顎には副鼻腔があります。安全に、長持ちさせるために部位によってはできないこともあります。タバコを呑まれる方も向きません。タバコは末梢血管を収縮させ栄養供給しにくくなるので、インプラント周囲の組織に良い影響を及ぼしません。インプラントを支える骨を吸収させてしまうからです。

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セラミックとホワイトニングで虫歯と歯周病の予防ができる!?

2025年3月27日

答えを言うと、できる!  です。

セラミックは何となくわかるけれど、ホワイトニングと虫歯や歯周病の予防になるのは想像つかない、と思われるかもしれません。全く関係なさそうですよね。一つづつお話していきます。

虫歯菌や歯周病菌をゼロにすることはできない。

両疾患とも原因は虫歯菌、歯周病菌です。虫歯菌、歯周病菌を口腔から無くすことができれば良いのですが、それは不可能です。もし歯周病菌や虫歯菌が無くなると他の菌が繁殖します。口に関係ない感染症に罹患して抗菌剤の投与を長く続いているとしましょう。そうすると抗菌剤により細菌は駆逐されますが、カンジダ菌が繁殖します。カンジダ菌は真菌、つまりカビに分類されるものです。真菌は抗菌剤で退治することはできません。これを駆逐するには抗真菌剤が必要です。モグラたたきのようなもので、一つ退治したら別の物が現れる、といったことになります。虫歯菌も歯周病菌も悪さをしますが、その存在で他の菌を抑え込んでいるという一面もあり、ある意味必要悪と言えるのです。歯面に付きにくくすることです。でもどうしても食事をする以上、口腔内に存在する菌が付着します。

活動拠点は歯垢(プラーク)

虫歯菌や歯周病菌は糖分(砂糖など)や食べかすを栄養源として互いに集まって歯垢(プラーク)となります。プラークが時間とともに成熟し粘性の高いネバネバした膜(バイオフィルム)を歯の表面に作ります。この膜の中は菌が増殖するのに理想的な環境になります。(細菌を保護する膜を形成します。)そこでいろいろな菌が活発に活動し酸や毒素の放出するのです。バイオフィルムが厚くなっていくと、薬剤やブラッシングで除去するのが難しくなります。虫歯菌であれば糖分を分解して 酸を作り出し、歯を溶かして虫歯を引き起こします。歯周病菌は毒素を出して炎症反応を引き起こし、歯を支える骨を溶かしていき、歯周病を引き起こすのです。ですからバイオフィルムが出来たらそれを取り除く、出来たら取り除く、これを繰り返すのです。具体的には歯ブラシを使ったブラッシングです。補助的に歯間ブラシ、フロスなどを使って取り除く。これに尽きます。歯垢が石灰化して硬くなったものが歯石です。歯石はブラッシングでは取り除けず、表面が粗いため細菌が付きやすくなります。歯石を取り除くことで、歯周病の原因となる細菌の温床を無くすことができます。

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自分だけでは歯垢の除去が難しい。

日常のブラッシングでは取り除きにくい歯と歯の間や歯肉の溝(歯周ポケット)にたまった歯垢を機械的に除去しているのですが、皆さんのお口の中はみんな違います。歯の大きさ、顎の大きさ、舌の大きさと強さ、頬粘膜の強さ、顎の大きさ、親知らずの有る無しなど。そこに加えて磨き癖などもありますから、日々の自分の手入れだけでは磨き切れない部分がどうしても出てきます。その部分を綺麗にするためにクリーニングを定期的に歯科医院で行うのです。お風呂を毎日掃除していてもどうしても行き届かないところがあります。そこを数カ月おきにプロの業者さんに掃除していただくイメージです。

PMTCしましょう!

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning の略です。歯科衛生士などの専門家が専用の機械や器具を用いて行う歯のクリーニングのことです。具体的には歯垢やバイオフィルムを物理的に除去することで、細菌の蓄積を防ぎ細菌の強固な定着を防止します。そして歯石を除去して歯の表面を磨いて、歯垢やバイオフィルムが付着しにくい滑らかな表面にします。最後にフッ化物を塗布して歯質を強化します。定期的にPMTCを行うと歯垢や歯石の蓄積を防ぐことができ、虫歯や歯周病を予防する効果が高いとされています。

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滑沢な表面は、新しい歯垢や細菌が付着しにくくなるため、予防効果を高めます。

今まで虫歯治療されていない方を別にすると、虫歯治療すると何らかの修復物か被せ物が口腔内に入っているかと思います。その材料の中で歯垢の付きやすさ、付きにくさが大きく違います。端的に言うとセラミックは付きにくく、保険の金属や詰め物は付きやすいのです。材料の性状について説明していきます。

金銀パラジウム合金

保険診療で用いられる金属は、金、銀、パラジウム、銅などの金属を組み合わせた合金です。強度が高く、詰め物や被せ物として広く使用されています。名前に金が入っていますが、金の割合はとても低く、銀の割合が一番高いです。口腔内は水分あるとき、無い時ありますから酸化します。酸化すると錆びます。ですから金属表面は粗くなりますから、プラークやバイオフィルムが付着しやすいのです。また、金属イオンが溶け出すことがあり、金属アレルギーの原因となる可能性があるのです。

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歯科用レジン(コンポジットレジン)

前歯の虫歯や比較的小さな虫歯に対して用いられるプラスチック系の材料で、歯の色に近い白い材料です。この材料の弱点は吸水性があることです。時間の経過とともに着色や変色が生じます。 吸水性があるということは表面が劣化し、粗造になるということです。表面が粗造になればプラークが付着しやすくなるということです。

CAD/CAM冠

CAD/CAM技術を用いて精密に製作される補綴物で、最近保険診療の適応になりました。高い適合性と滑沢な表面を持つことが特徴です。比較的滑沢な表面なのですが、使用される材料や表面の仕上げ状態などによりバラつきがあります。

セラミック

セラミックは非常に滑沢で硬度が高く、表面が滑らかであるため、プラークの付着が少ないとされています。唾液や温度変化による影響を受けにくく、金属のように腐食しないため、長期間にわたり安定した状態を保ちます。表面が滑らかであることから、細菌の付着が抑制され、プラークの蓄積が少ないです。上記3つの材料に比べて圧倒的に表面の滑沢さが維持されます。

汚れが最も付きにくいのはセラミック

修復に用いられる材料の中で歯垢やバイオフィルムが付きにくいのは、セラミックです。歯周病や虫歯の予防になるとタイトルに記載したのはこのような理由があるからです。ただしセラミックにしたからと言って虫歯や歯周病にならないわけではありません。あくまでも基本は毎日の適切なブラッシングと定期的なPMTCです。修復した部位がセラミックであれば、予防しやすい環境になるということです。

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ホワイトニング薬剤は歯周病治療の研究から生まれた!

過酸化尿素を用いたホームホワイトニング

えーって思いますよね。ホームホワイトニング薬剤に過酸化尿素が使われています。元々、過酸化尿素(Carbamide Peroxide) は歯科医療において、歯周病や口内感染の治療薬として使用されていました。過酸化尿素は口内で分解されて過酸化水素と尿素を生成するため、抗菌作用と抗炎症作用の両方が期待できました。治療の過程で、過酸化尿素を定期的に使用していた患者の歯が白くなることが確認され、特に10% 過酸化尿素ジェルを使用した患者で、予想外に明らかなホワイトニング効果が観察されたのです。この研究から、自宅でマウスピースを用いて安全に過酸化尿素を使用したホームホワイトニングが広く普及することになっていったのです。

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過酸化水素を用いたオフィスホワイトニング

過酸化尿素を用いたホームホワイトニングが普及する中で、過酸化水素もホワイトニング治療への利用が注目されました。それは過酸化尿素が分解されると、過酸化水素と尿素を生成するため、両者は類似の作用を持つからです。しかし、過酸化水素の方が、即効性の高いことが分かり、オフィスホワイトニングに適していると考えられるようになりました。強すぎる作用が難点だったのですが、安全性の研究も進み、適切な、歯や歯肉への悪影響のない使用方法が確立されました。

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ホワイトニング薬剤には歯周病予防に有効な成分が含まれている。

特にホームホワイトニングを持続的に、歯科医師の指導の下使用することで、過酸化尿素による歯周病対策をしている、とも言えるのです。もちろん基本は毎日の適切なブラッシングと定期的なPMTCです。ホームホワイトニングすることだけで歯周病予防にはなりません。口臭予防にも一役買うことは言うまでもありません。

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インプラントで噛めるようになるまでの治療期間

2024年11月14日

インプラントの治療期間はどれくらいか

ということはケースによって異なります。インプラント治療とは、失われた歯の部分に純チタン製の人工の歯根、(それをインプラントと言います。)を埋め込み、その上に被せの歯を取り付ける治療方法です。抜歯したから時間がかなり経過しているのか、抜歯して少ししか経っていないのか、これから抜歯するのか、でも治療期間が変わるのです。このことだけでも期間が異なることをご理解いただけると思います。しっかりした顎の骨に埋入するのが基本です。ですからインプラントをする適切な時期は、抜歯後の骨の成熟が十分に進んだ後になります。抜歯後の骨の回復具合は、上顎と下顎で実は異なります。

上顎

抜歯後の上顎骨の成熟には約6ヶ月から1年程度かかります。もちろん個々の骨の再生の状態や患者の状況によって異ります。

下顎

下顎の場合、骨の密度が上顎よりも高いことが多く、骨の成熟が早い傾向があります。一般的には抜歯後約3ヶ月から6ヶ月くらいで成熟していきます。

氷をイメージしてください。

この期間中に、抜歯した部分の骨は徐々に再形成され、治癒します。かき氷みたいな硬さからだんだん固まっていって、氷柱みたいな硬さになる、みたいにイメージしていただけるとわかりやすいと思います。氷柱にネジを回して入れたらしっかりしていますが、かき氷にネジを入れてもフニャフニャで倒れてしまいますよね。成熟した骨になるまで待ってからインプラントを埋入するか、軟らかい骨にインプラントしておいて骨の成熟を待つか、どちらがよいか。できればしっかりした骨の方がよいと思います。抜歯してから経過している時間が長ければすぐにインプラント治療に取り掛かることができますが、少し前に抜歯した、あるいはこれから抜歯となると骨の成熟を待ちますから全体の治療期間は長くなります。

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インプラント治療の流れ

治療計画と準備期間

インプラント手術にとりかかるに当たって、まず詳細な診断、CTやレントゲンの撮影、口腔内のスキャン、治療計画の立案を行います。通常、3~4週間の時間をいただいてます。骨のボリューム、重要な神経との距離の確認、大きな骨の中の空洞との距離の確認、反対側の歯との関係(最後に付ける被せ物をどう噛み合わせるか)のシュミレーション、インプラントの埋入する方向、埋入するインプラントの長さ、太さなどの検討をします。またインプラント手術に用いるガイドという製作物を事前に作成し、適合をみます。(安全なインプラント治療に必要なのです。)

インプラント手術

インプラントを埋入する手術は、通常の局所麻酔で行い、1回で完了します。(普通の歯科治療の麻酔と同じです。)骨がしっかりできていれば、当院では切開せず治療しますので、術後腫れることは今までほとんどありませんでした。一本の埋入では、麻酔時間などを除けば20分前後のことがほとんどでした。術後の注意は、普通の抜歯と同じです。歯ブラシだけは一週間ほど注意していただく必要があります。

骨とインプラントの統合(オッセオインテグレーション)を待つ

手術後、骨とインプラントが統合するまでの期間を待つ必要があります。インプラントが埋入された後、周囲の骨とインプラントが結合するまでの期間です。通常、これには3ヶ月から6ヶ月程度かかることがあります。この期間中、インプラントが骨にしっかりと固定され、十分な安定性を得ることが目的です。

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骨とインプラントの結合状態の評価

Ostell(オステル)という、インプラント手術後の骨とインプラントの統合状態を非侵襲的に評価するための装置を用います。(外科処置ではないです。)術後、8週間から12週間程度の間に測定をすることが多いです。具体的には、振動周波数を使用して間接的に骨とインプラントの統合の指標を示してくれます。測定結果はISQ値という数字で示されます。これは0から100までの数字で表され、通常は70以上が良好な統合を示します。難しい言葉がならびましたが、100点満点で70点あれば骨とインプラントがしっかりくっついているので、被せ物を作っても大丈夫という指標になります。70を切るようだと骨とインプラントの結合が今一歩なので、しばらくそのままで経過をみることになります。まだ被せ物にいけない、ということです。

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骨の硬さはCTではわからない

Ostellの数値が高くないと前に進めないので、治療期間は長くなります。それはお分かりいただけると思います。インプラントの手術をしている時、インプラントが入るスペースを作っているのですがその時の手ごたえで骨の硬さをある程度知ることができます。(CTでは何となくの骨密度はわかりますがはっきりではありません。)その硬さで測定する時期を前倒しするか、後に繰り延べるかを私は決めています。

人工骨を必要とする場合も期間は延びます。

インプラントするには植え込むだけの骨のボリュームが必要です。ですがインプラントするには骨が足らない場合もあります。

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骨の高さ

インプラントが埋入される部位の骨の高さは、少なくとも10mm程度必要です。これにより、インプラントがしっかりと安定し、周囲の骨と十分に統合することができます。わずかに足らない場合には、人工の骨補填剤を用いることがあります。骨の高さが大きく不足している場合は、骨移植などの処置が必要となることがあるので専門医などでの治療をお勧めします。

骨の幅

インプラントが埋入される部位の骨の幅は、少なくとも6mm程度が推奨されます。これにより、インプラントが支えることができる十分な骨の量が確保されます。わずかに足らない場合には、人工の骨補填剤を用いることがあります。骨の幅が大きく不足している場合は、骨移植が必要となることがあります。

自分の骨なら、どこから持ってくる?

骨補填剤を用いる場合、ヒトの骨と融合するまでに時間がかかります。自分の骨なら早いのですが、どこから持ってくるのかということもあります。骨補填剤を用いる場合も用いる量にもよりますが、基本的に治療期間は延びます。

歯周病の方は骨の高さがないことが多い

歯周病は歯を支える顎の骨が無くなって、歯がグラグラして抜けていきます。歯がグラグラして抜けたとか、自然に抜けた、という方の顎の骨は高さが無くなっていて、インプラント治療できません。歯周病の治療はご自身の適切なブラッシングに負うところがほとんどで、天然の歯以上にインプラントは繊細なので、きちんとブラッシングが出来ない方はインプラント出来たとしても、インプラントを永続させるには相当の覚悟と実践が必要です。

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人工歯の取り付け

インプラントと骨の統合が確認された後、人工歯(クラウンやブリッジなど)が取り付けられます。インプラントに土台を付けて、いよいよ型取りになります。このプロセスには、歯の形成や調整が含まれ、最終的な審美的な結果を確保するために数週間かかる場合があります。総じて、インプラント治療全体の期間は通常6ヶ月から1年程度ですが、個々のケースによってはこれよりも短い場合もあります。治療のスピードや進行具合は、いままで述べてきたように、患者の骨の状態や治療計画によっても異なります。(全身の健康状態も影響します。)

期間はかかっても、メリットの多い治療法がインプラント治療

これまで述べてきたように、治療期間の目安は述べられますが、様々な状況からどれだけの期間になります、言い切ることはできません。インプラント治療の利点としては、隣接する健康な歯を削る必要がないため、従来のブリッジや部分入れ歯に比べてすべての歯の保存の可能性がかなり高くなりますし、審美的な観点からも自然な見た目が得られることなど、治療期間に勝るだけのメリットが必ずあるといえるでしょう。

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ブリッジ治療は歯の寿命を短くします。

2024年10月24日

数字から読み取る

厚生労働省の「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」にある「補綴物の装着の有無と各補綴物の装着者の割合(15歳以上)」 を下記に記しました。左が、「補綴物を装着している人」の割合で、右がそのうち、「インプラントを装着している人」の割合です。補綴物とは被せ物、ブリッジ、義歯などのことを指します。インプラントも土台を入れてから被せ物をしますからこの範疇に入ります。

・15~19歳  0%      0%

・20~24歳  0%      0%

・25~29歳  2.6%     2.6%

・30~34歳  6.7%     1.3%

・35~39歳  6.0%     0%

・40~44歳  11.2%    0%

・45~49歳  14.5%    0.7%

・50~54歳  31.0%    3.2%

・55~59歳  40.1%    2.9%

・60~64歳  51.4%    4.5%

・65~69歳  53.6%    3.6%

・70~74歳  74.8%    5.9%

・75~79歳  77.5%    3.9%

・80~84歳  90.1%    4.9%

・85歳以上  86.7%     2.9%

全体      49.6%     3.2%

年齢が上がるにつれ、補綴物を装着している割合も上がっていきます。40代から50代で倍増、50代から60代、60代から70代で1,25倍と、年代の変わり目に大きく数字が上がっていきます。インプラントは歯が失われた部分に施術するものです。数字をみていると、30代周辺でインプラントされている方がいらっしゃいます。残念ながら早くに歯を失ってしまったのでしょう。ブリッジでなくインプラントを選択されている方が少なからずいらっしゃるのにはホッとします。そこから人生はまだ50年あります。長持ちさせるのに、歯はなるべく削らない方がよいのです。ブリッジは失われた歯の前後の歯を大きく削らないと出来ない処置ですから、どの年代でもできれば避けたい処置です。

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インプラントの割合は、かなり少ない

どの世代もインプラントの割合は少なく、6%に満ちません。保険の適応ではありませんから、当然といえば当然ですよね。多くの人は、ブリッジか義歯を選んでいます。50代になるまでのインプラントの割合はとても低く、おそらく教育費との兼ね合いではないかと思います。やむを得ないとは思いますが、そんな時期でもブリッジは選択せず、不便を感じるでしょうが、なんとか義歯を選択して健全な歯を削らずにいて欲しいと思います。その時期を乗り越えると自分の健康へかけられるようになるのではないでしょうか。人生あと30年以上あります。できるだけ自分の歯を残すことが老後を健康に過ごすことに直結しています。

 

世界のインプラント事情

ストローマンの「Straumann 2020 Annual Report」にある、「Implant penetration: Patients treated annually」によると、成人人口1万人あたりのインプラント患者数ランキングは、以下の通りです。ストローマンというのはスイスに本拠を置く世界最大規模のインプラントメーカーの一つです。

  1. 韓国
  2. スペイン
  3. イタリア
  4. ドイツ
  5. オーストリア
  6. ブラジル
  7. トルコ
  8. スウェーデン
  9. スイス
  10. アメリカ
  11. ロシア
  12. オランダ
  13. イギリス
  14. 日本
  15. 中国
  16. インド

日本は14位でした。意外ですか?そんなものでしょうか?グラフからざっくり読み取ったので正確な数字はわかりませんが、成人人口1万人あたり、およそ20~30人です。それに対して、

1位の韓国は500人弱、

2位のスペインは200人強、

3位のイタリアは100人強、

と、日本の数倍~数十倍のインプラント患者がいます。ほかの国も100人前後が多いので、日本は世界的に見ても、インプラントが普及していないことがわかります。逆にお隣の韓国の数字は突出して多いです。韓国ではインプラント治療が2014年から保険に適応されています。65歳以上で1人2本までが健康保険の対象のようです。インプラント治療できる診療所も、国産インプラントメーカーも共に多く、技術面でも生産面でも切磋琢磨しています。デジタル化がかなり進んでいて、デジタルツールを駆使したインプラント治療を行っており、日本よりも先進的な面を有しています。美容、韓流ドラマ、映画、携帯などと同じように、世界に向けての一点突破的な分野なのかもしれません。

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なぜ日本はインプラントが普及してないのか

保険で認められていないからだけでしょうか?看板広告で超有名な、東京都八王子市のきぬた歯科さんによる「男女500名に聞いたインプラントに関するイメージ調査」がありましたのでご紹介します。

「インプラントにどんなポジティブなイメージを持っていますか?」

・見た目(42.2%)

・費用(35.8%)

・食事ができるようになる(27.4%)

・長持ち(24.4%)

・芸能人がやっている(17.0%)

・治療期間(15.0%)

・精神的にいい影響がある(14.4%)

・健康になる(10.2%)

費用がポジティブ?良いものを提供してくれるだろうという期待の裏返しなのでしょうか。治療期間も、インプラントと骨のくっつく期間、そこから土台を立てて、型取りをして、となりますから診断から完成まで早くても3~4か月はかかるのが一般的です。ブリッジや義歯よりも時間はかかるのですが、どうなのでしょうか。見た目がよい、食事しやすい、長持ちする、精神的に良好、健康を取り戻せる、は全くその通りです。

「インプラントにどんなネガティブなイメージを持っていますか?」

・費用(71.2%)

・メンテナンスが必要(36.2%)

・痛い(20.0%)

・治療期間(19.6%)

・感染症のリスク(18.4%)

・噛む感覚が自分の歯と違う(17.4%)

・持ちが悪い(11.8%)

・見た目(6.2%)

やはり費用が一番のネガティブ要素ですね。保険診療ではできませんから。インプラント治療は入れたら終わりではありません。自分の歯でも抜歯になったのです。人工の物を長持ちさせるには自分の歯以上に手をかけないといけません。天然の歯には歯根膜という組織がついていて、噛む力の加減や感染からの防御などの役割を果たしています。インプラントには歯根膜がついていません。噛む感覚が天然の歯と違うのはそのせいです。歯根膜がないので必ず噛み合わせの調整、インプラント周囲の汚れの徹底的な除去がずっと必要です。定期健診にお越しいただけない方はインプラント治療されない方がよいです。長持ちさせることができませんから。痛みに関しては、幸い今までおっしゃった方はありません。基本的にフラップレスという切開をしない治療を行っているからです。切開が必要な症例では腫れや痛みが出る可能性はあります。

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将来自分の歯が少なくなったら、どんな治療をしたいと思いますか?

・入れ歯(37.0%)

・インプラント治療(34.4%)

・差し歯(34.0%)

・ブリッジ(21.4%)

・治療しない(13.6%)

・その他治療方法(7.6%)

差し歯は、歯の根の残っている場合に行うもので歯を失ってはいない時にできるものです。進んで入れ歯を望む方はいらっしゃらないと思います。やはり異物感はあると思いますし、(慣れるとそんなことはありませんが慣れるまでは)歯と同じではありません。インプラント治療が34.4%とは、かなり高い数字ではないかと思います。「費用はネックに感じるけど、折り合いがつくならインプラントをやりたい」。というのが本音ではないでしょうか

インプラントは、お値段以上の価値があります

インプラントには歯根膜がないから、歯と同じではないとお伝えしましたがそれでもかなり歯に近い感覚は取り戻せます。それは直接骨に植わっているからです。義歯の場合、噛む力は粘膜に伝わり、そこから骨に伝わります。粘膜は軟組織です。押すと弾力を感じますよね。噛む力が直接骨に伝わるか、間接的に伝わるかで感覚は大きく変わるからです。ブリッジにすると失った部分にかかる力を残りの歯が受けることになりますから、負担が多くなってオーバーワークになり歯を早くに失う原因になります。ですからブリッジは歯を残すことと逆行する治療と言えます。義歯も同じですが、歯をあまり削らなくて済むメリットがあります。ただし見栄えの問題、違和感の問題、心理的な若々しさを失う、などのデメリットが多くあります。費用の問題はありますが、デンタルローンや医療費控除などを上手く使えば負担を軽減することができます。インプラントを第一選択に考えてみてはいかがでしょうか。

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