電話する

地図

問い合わせ

メニュー
ヘッダーオファー

歯のホワイトニングは医療行為です。

2025年7月24日

当院ではホワイトニング治療を行っています。

宇治市 歯医者 office whitening なかむら歯科医院宇治市 歯医者 home whitening なかむら歯科医院

タイトルを見て、”それはそうでしょう、医療行為じゃなければ何なの?”と言われそうです。国が運営する国民生活センターというのがあります。それは消費者庁が所管する独立行政法人で、消費者保護を目的とした機関です。様々な分野で消費者からの相談が多い問題について調査し、情報提供を行っています。健康被害についても危険性があれば注意喚起しているのですが、セルフホワイトニングの相談件数が大きく増加しています。セルフエステの相談件数の半分超がセルフホワイトニングについてでした。

サロンホワイトニングはセルフホワイトニングに属します。

自分自身が施術するもので自宅、セルフホワイトニング専門店、美容室、エステサロン、ネイルサロンなどで行われているようです。歯の面に付着した外因性の着色を取り除くものです。(茶しぶやヤニなど)美白歯磨剤や洗口液なども含まれます。医療ホワイトニングは歯科医師か歯科医師の指導下の歯科衛生士が行います。ですから歯科医院で行われることがほとんどですが、歯科医師、歯科衛生士指導の下にある歯科医院外のこともあります。外因性の着色だけでなく歯の中の変色(内因性)にアプローチするのが医療ホワイトニングです。

歯の構造

宇治市 歯医者 tooth なかむら歯科医院

お話していく前提になるので、先に構造の話を簡単に説明します。歯の一番外側はエナメル質、その内側が象牙質、一番真ん中に歯の神経(歯髄)です。

エナメル質の厚さと色

エナメル質の厚みは歯の部位によって異なりますが、前歯の薄いところで0.5mm、厚いところで約1.5mmくらいです。色は半透明です。歯全体の約1割くらいです。日々の咀嚼など、微細なひびが増えたりするなど、加齢に伴いにエナメル質は薄くなっていきます。

象牙質の厚さと色

前歯(切歯・犬歯)の厚みは約 1~2mmでエナメル質よりも少し厚みがあり、色は黄色いです。歯全体の約7割超を占めています。年齢とともに象牙質が厚くなり、色も濃くなっていきます。

歯の色は象牙質が大きく影響します。

エナメル質が半透明なため、歯の本来の色は象牙質の色が反映されています。そこに加齢によるエナメル質が摩耗と象牙質の厚みが増すことで個人差はあるものの、歯が少しづつ黄色っぽく見えていくのです。

内因性の変色って何?

歯の内部(象牙質やエナメル質)の変化によって起こる変色のことです。外部からの着色(外因性の変色)とは異なり、歯の内側から変色するため、ブラッシングやホワイトニング剤では改善しにくいことがあります。内因性の歯の変色の原因は色々と考えられています。

加齢による黄ばみに対してホワイトニング治療は一番効果を発揮します。

歯の表面からホワイトニング薬剤を浸透させることで歯を白くしていきます。当院では診療所で行うオフィスホワイトニングと家で行っていただくホームホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングを取り入れています。一番効果的だと考えているからです。若い方のホワイトニング治療の希望もありますが、若い方は歯の色が元々白いので効果を実感できない可能性が高いです。歯には自然な色があって、真っ白ではありません。自然な色を目標にするのが医療、真っ白を目標とするのは美容と考えているので、真っ白を希望される方はそちらへ行かれた方がよいでしょう。

薬剤が影響して歯の色が暗くなることもある。

宇治市 歯医者 flolide tooth なかむら歯科医院

フッ素の沈着

幼少期の永久歯の発育期に、過剰なフッ素が入っている水道水などを摂取していると、歯の表面に白斑が現れたり、歯そのものが褐色になったりします。軽度なら歯の表面の一部が白くなったりします。重度になると茶色や黒っぽく変色することもあります。

テトラサイクリン系抗生物質の影響

妊娠中に母親が摂取、または乳幼児期の永久歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用していると、歯そのものの色が灰色や茶色になったり、歯の表面が横縞模様になったりします。

薬剤が原因で歯の色が暗くなっている場合、なかなか白くなりません。

ホワイトニング治療で少し改善しますが、いわゆる歯の白さまでいかないことがほとんどです。白くなる、というよりは今より明るくなる、というイメージに思っていただくとよいでしょう。医療人としてもどかしいのですが、過度な期待は禁物です。強く改善を希望される場合は、歯を削合してセラミックによる被せ物やラミネートべニアなどで対応することになります。綺麗な歯を削合するというリスクが生じます。(当院ではラミネートべニアは取り扱っておりません。)

遺伝的要因や病気でも色が暗くなることがあります。

乳歯や永久歯の形成期に象牙質が正常に形成されず、茶色や灰色に変色する象牙質形成不全やエナメル質が薄くて象牙質の色が透けてしまって変色して見える。エナメル質形成不全などもあります。これらも薬剤による歯の変色と同様でホワイトニング治療の効果を得にくいです。

歯の神経を処置していると歯が暗くなります。

宇治市 歯医者 non vital tooth なかむら歯科医院

歯の神経を取っている場合

虫歯の進行などで神経処置すると、歯の根の中に一部赤血球が残ります。(取り除くことのできない、細かな管の中)その残った赤血球が段々酸化することで歯が暗っぽく見えるようになってしまいます。歯の外側から薬剤を用いて行うのがホワイトニング治療です。神経処置してある歯の色を元に戻すには、歯の中からアプローチする必要があります。それは一般的なホワイトニング治療とは別のものです。(ウォーキングブリーチ法)必ず元の色に戻せる訳ではありません。また神経処置してから時間が経てば経つほど色は戻りにくい傾向にあります。

外傷でも歯の色が変わる

転んで歯をぶつけた、打った、などの場合、受傷してしばらくしてから歯の色が少しづつ暗くなっていくことがあります。根の先の部分から歯の中へ栄養を送る細い血管が入っているのですが、歯に強い衝撃がかかって切れることがあります。そうすると歯に栄養が供給されず歯の中の神経が壊死(活性化が失われる)します。歯の中に残った赤血球が経時的に酸化して、先に述べたように歯を暗くしてしまいます。神経の生活反応が失われたことが確認出来たら神経処置をすることになります。この場合も歯の色を戻すには歯の中からアプローチすることになります。色は暗くなっても生活反応が残っていることもあります、その場合神経処置をすることはしませんから歯の色はそのまま、ということになります。

外因性の着色

宇治市 歯医者 tobacco なかむら歯科医院

歯の表面に茶色いものがへばりついて歯の色が暗く見えるのを外因性の着色と言います。お茶碗につく茶渋をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。コーヒーや紅茶、ヤニもそうです。漢方薬の常用ということもまれにあります。加齢や薬の影響で口が乾きやすくなると、汚れがつきやすくなります。また口呼吸している人も上の前歯がよく着色します。歯そのものの色ではありませんから機械的に取り除くことができます。歯の表面が着色していれば、時前に取り除いてからホワイトニング治療(歯の内因性にアプローチ)を行います。

医療行為としてのホワイトニング治療は内因の問題にアプローチする

宇治市 歯医者 shade guide なかむら歯科医院

外因性の着色であれば程度にもよりますが、サロンや歯磨剤で取り除くことができるかもしれません。ですが歯の内因の問題に対しては対処できません。先に述べたように加齢に伴うような歯の黄ばみに対してホワイトニング治療は最も有効です。薬剤や遺伝などが歯の変色の原因である場合、効果を得にくいことも確かです。でも、どうしても気になるのであれば、リスクを承諾した上で治療に取り組まれるのも個人的にはありかと思います。禁忌症や副作用についてはホワイトニング治療のページでご確認ください。

ホワイトニング治療のページ

<< 前のページに戻る

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0774-41-3461へ

診療時間
9:00〜12:30
14:00〜18:00
/
/
▲※
▲※
日・祝
/
/
休診日 / 木曜・土曜午後・日・祝日
▲※ 土曜日 9:00〜13:00 / 14:00〜17:00
お問い合わせはこちら
なかむら歯科医院

画像のタイトル

フッターオファー
© なかむら歯科医院