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口を開けると音が鳴るのはなぜ?

2026年4月30日

顎がカクカクしたり、コキッと鳴るのは、多くの場合、顎の関節内で関節円板がずれて動いていることが原因です。

顎関節のしくみ

宇治市 歯医者 tmj なかむら歯科医院

顎関節は、下顎の骨とこめかみの骨が接している関節で、その間には関節円板という軟骨のようなクッションが入っています。関節は直接骨同士接している訳ではなく、骨と骨の間に軟らかい組織が挟まっていることで関節がスムーズに動きます。顎の関節は関節円板があるおかげで口がスムーズに開閉できます。

音が鳴る主な原因

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本来、あごの動きに合わせて円板も一緒に動くのですが、いろいろな理由で関節円板が定位置(骨と骨の間)からズレることがあります。口の開けると関節円板が骨と骨の間に戻り、閉じると関節円板が前方にズレます。これを関節円板の前方転位と言います。その場合、口を開けて関節円板が定位置に戻った時と口を閉じた時に関節円板が前方にズレた時にカクっと音がします。このパターンが一番多いです。

関節円板が定位置に戻れなくなることもある。

カクっと音が鳴るということは、ある条件だと定位置に戻ります。これを復位性の関節円板前方転位と言います。長期間ズレた状態が続くと、関節部分に炎症を起こしたりします。そうすると関節円板が変形したり、動きが悪くなったりして定位置に戻れなくなります。そうすると音が鳴らなくなります。これは非復位性の関節円板前方転位と呼ばれます。口が開けづらくなったり痛みを感じやすくなったりしますが、復位性であっても程度の差はあれ、あります。

関節円板がズレる原因

片側噛み(左右どちらか一方で噛む癖)

片噛みを続けると片側の噛む筋肉(咬筋や側頭筋)が過剰に発達し、反対側の筋肉が弱まる。その結果顎関節が片方だけ圧迫され、関節円板が片側だけズレることがあります。顔に歪みが出たり、左右の肩の高さの違い、クリック音の左右差などが見られることもあります。抜歯されてそのままにしていると歯の残っている方で主に噛む癖がつきます。

食いしばりや歯ぎしり(日中の無意識な食いしばりも含みます)

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こちらが口腔内に噛みしめ癖(歯ぎしりや食いしばり)のサインがあるので、指摘しても大抵は否定なさる方が多いです。無意識であるからでしょうけれど。常に顎関節が圧迫されるため、関節円板が前に押し出されていくのです。噛む時に使う筋肉が慢性的に収縮して硬くなり、さらに関節の動きを制限してしまいます。朝のこわばりや顎の疲れ感がある場合は、夜間に噛みしめや歯ぎしりをしている可能性が高いです。日中でも作業や仕事をしている時に無意識に噛み締めている方もあります。口は閉じていても噛み合わさっていないのが普通の状態です。顎関節に違和感のある方は意識できる日中噛み締めていることがないかチェックしてみてください。

骨盤の傾きや足の使い方の癖

骨盤が前傾や後傾していたり、片足重心、外反母趾などがあると、体幹の左右バランスが崩れ、首や顎の位置も身体は知らないうちにズレていきます。そうすると顎の関節の運動軸が変化し、関節円板に不均等な負荷がかかってズレやすくなる、ということも起こり得ます。足を組む癖のある方も骨盤にズレが起きていることが多いです。

うつ伏せ寝や頬杖などの日常の癖

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長時間下顎に力のかかる姿勢が続くと、顎がその方向にズレて顎の関節もズレます。両側の頬杖やうつぶせ寝は、下顎頭を後上方に押し込み、関節円板を前に押し出す力が慢性的にかかるのです。片側の頬杖や横向き寝でも横方向に力がかかるので関節円板は斜め前方向(内側、外側方向にも)に押し出される原因になります。この他にも様々な日常の癖があります。下顎に不要な力をかけないようにしましょう。無くて七癖、自分では気づきにくいので家族に指摘してもらうとよいでしょう。

硬いものが好き

硬いものが好きな方もよくいらっしゃいます。そういう場合も過剰に噛む筋肉を使いますから顎関節から関節円板を前方にズラすことになります。いきなり止めることも出来ないでしょうけれど、関節に悪影響を及ぼすことも頭の片隅に入れておいてください。

咬み合わせが低い

咬み合わせが低いとは、歯がすり減ったり、被せ物や義歯の高さが低くなったりして上下の歯の間隔、専門用語で咬合高径と言うのですが、減少している状態を指します。歯ぎしりで全体の歯がすり減ったり、奥歯を失ってそのままにしていても咬合高径は低くなります。成長期に上顎がきちんと成長できていないと下顎が前方に成長できず後方に押しやられることで咬合高径が低くなることもよく見られます。

低い咬合が顎関節に与える影響

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下顎が後方(後上方)へ押し込まれる

咬合が低くなると、口を閉じたときの下顎の位置が後上方にずれます。顎関節の下顎頭と呼ばれる部分が関節の奥に押し込まれてしまいます。その結果、関節円板が前方に押し出されてしまいます。咬合高径が低いと、咬筋、側頭筋、内側翼突筋という噛む時に使う筋肉などが普通よりも短かく働くことになります。その状態が続くと、これらの筋が常に関節を後方に引っ張る力として強く働きます。結果的に、関節円板が前にズレた関係が固定化する恐れがあります。

歯科的な対応

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先程述べたように食いしばりや歯ぎしりは口の中にその兆候が見えますから指摘されたら素直に受け入れましょう。昼間は歯を離す意識をもっていただき、夜間は歯ぎしり用のマウスピースを使うなどして歯同士を当てないようにしてください。自分の持っている癖に気づき、頬杖を止める、寝方に気を付ける、硬い嗜好品を止めるなどしてください。身体全体の姿勢の改善、顎の周辺のストレッチも、必要に応じて行います。咬合器や顔貌写真、レントゲン、などから咬合高径が下がっているかなど下顎位を含めた診断を行い、補綴(被せ物)矯正治療などで咬み合わせの再構成を行うことになります。

関節円板はレントゲンに映らない

関節円板が軟骨性の組織でできているのでレントゲンに映りません。カルシウムを多く含む骨は、X線を強く吸収するので白く映ります。空気や脂肪、筋肉などの軟部組織はX線をあまり吸収しませんから黒っぽく映ります。レントゲンはX線がどのくらい通るかの差で画像を作っています。関節円板は水分やコラーゲンが主成分でカルシウムなどのミネラルはほとんど含まれていません。ですから、X線がほぼ通過してしまい、骨のように映りません。関節円板がどうなっているかは解剖学、症状などから推察しています。関節円板を画像として見ようとするには実はMRI(磁気共鳴画像)しかありません。

MRIは、顎関節の状態を最も正確に把握できる検査方法です。

MRIはレントゲンと逆に水分の多いところが明るく写ります。骨は逆に黒く写ります。口を開けた時と閉めた時で撮影し比較します。関節円板の形は正常なのか変形しているのか。開けても閉じても正常な位置にあるのか、前方転位や側方転位などしているのか。関節円板の位置に問題があって、口を開閉口した時に関節円板の位置が復位するのか復位しないのか。などがわかります。炎症や滑膜炎があると液体貯留が増えるのですが、それも可視化されます。

MRIですべてがわかるわけではありません。

顎関節の動きを完全に再現できるわけではなくあくまでも静止画像での開閉口比較となります。CTは個人の診療所に導入されてきていますがMRIはそうではありません。病院などで撮影する必要があります。顎関節症は画像所見と臨床症状を総合して判断していくのですが、より詳細な状態を知るためMRIが普及することは患者さんにとって大きな福音です。

顎関節症のページ

 

大きく口が開きますか?

2026年3月12日

皆さん、お口ってどれくらい開きますか?

口を開けて上と下の前歯の隙間に人差し指一本入れられたら、一横指、人差し指と中指を引っ付けて縦にして入れられたら二横指、薬指を足して縦に指三本分入れられたら三横指、と開口度の物差しにします。通常頑張れば三横指くらい開けることができます。頑張らなくても二横指くらいは開けることが出来るのが普通です。それが出来ない、というのは何らかの原因のある開口障害が疑われる状態です。主な原因は大きく分けて 説明してみます。

炎症や腫瘍などの問題

親知らずが口の中に少し出ていると、親知らず周囲の歯ぐきに炎症が起こり、噛む時に使う筋肉である咬筋や翼突筋に波及して、筋肉の収縮が起こります。強い炎症で開口障害を引き起こすことがあります。広範囲に及ぶと蜂窩織炎になります。また顎の骨や周囲組織に腫瘍があっても起こることがあります。親知らずが原因であれば、抗菌薬(いわゆる化膿止め)を服用する、膿が出せそうなら、排膿処置を行います。炎症が落ち着いたら抜歯すると良いでしょう。感染がきついようであれば入院管理が必要になります。腫瘍の場合、画像診断(CT・MRI)で確認し、外科的治療(関節授動術・腫瘍切除など)を行います。

顎関節の問題

宇治市 歯医者  engagement_jaw_pain なかむら歯科医院 

耳の前に指を当てて口を開けてみると、顎が動くのがわかると思います。顎関節の中に関節円板という組織があります。関節円板が前にずれると関節の動きがおかしくなり、スムースに動けなくなって口が開かなくなります。関節円板が顎関節をスムースに動かす重要な役割を果たしています。適切な位置にないと顎を大きく開けられなくなります。顎関節症の症状の一つです。顎に外傷を受けたり、顎の関節の骨折、何らかの理由で関節に炎症が起こると、顎関節の中の組織が癒着して動きが固まってしまうことがあります。

顎関節症由来の場合の対処法、治療法

緊急性がとても高い場合、例えば朝起きたら全然口が開かないなどの場合は消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を服用します。筋弛緩薬に関しては一般の歯科医院では処方出来ません。病院歯科での処方になります。顎関節症の原因は色々あります。関節円板の位置に問題があればスプリント(マウスピース)療法やマウスピース矯正が第一選択になります。改善しない場合は口腔外科にて関節腔洗浄や鏡視下手術を行います。

家でのセルフケア

硬い食べ物はなるべく食べない、好んで食べない

マッサージをする

安静にする

暖かいタオルなどで温める(温罨法)

無理ない範囲で開口訓練したり、顎の関節のストレッチを行う(理学療法)

ストレスの是正

TCH(上下歯接触癖)のサインが出ているようであれば是正する

顎関節症のなかでも「関節円板のズレ(転位)」は大きな要因の一つです。以下にわかりやすく説明します。

顎関節症の原因は

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関節円板はなぜズレるのでしょうか?先程来述べていますが、関節円板は、顎関節の骨どうしが直接こすれないように保護する役割をしています。通常、関節円板は靭帯や周囲の筋肉によって関節頭の上に安定して位置します。しかしいろんな要因で関節円板は(多くは顎関節の前に)転位します。

・噛みしめ・食いしばりで、顎関節が後ろに、関節円板は前に、引っ張られる。

・関節円板を固定している靭帯が何らかの原因で伸びたり損傷すると、円板が安定できなくなる。

・上下の奥歯の咬合が低くなっていると、関節に力がかかり、関節円板が前に押し出されやすい。

・硬いものを噛んだ、顎を強く打った、大きなあくびをしたなど

・慢性的に顎に負担をかけるクセが持続的に関節円板を前方へ引っ張ったり、関節に偏った力を加えることでズレが起こりやすくなります。

クセ、それを態癖と言います。

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関節円板をずらす態癖は色々あります。思い当たることをしていないかチェックしてみてください。食いしばり・噛みしめ・歯ぎしり、があると筋肉の力で関節円板が前方にずれやすくなります。片側だけで咀嚼する傾向が高いと一方の顎関節だけに負担がかかり、そちら側の関節円板が偏位しやすくなります。また、無意識に仕事をしながら下顎を前に突き出したり、横にずらしたりしていませんか?そんなことでも関節円板を持続的に引っ張っていることになります。唇や頬・舌を噛む癖、ありませんか?これも顎の位置を偏りやすくし、関節への不均衡な負担につながります。頬杖やうつ伏せ寝、横向き寝は下顎を後方に押し込み、関節円板を前方へ押し出しやすくします。自分で気づかないことが多いのですが、これらのクセ、態癖は直しましょう。これから述べていく治療をしても態癖があると治りません。

関節円板のズレを治す方法

一度ズレた円板を完全に元の位置に戻すことは、慢性化して靭帯が伸びてしまっている場合は難しいです。ただし、機能的に症状を改善したり、ズレを是正する方法はあります。咬んだときの上下の歯の高さを挙上することで下顎頭がやや前下方に誘導されるので、関節円板が元の位置に戻るのです。また後方組織の血管や神経への圧迫が減ります。逆に言えば、咬み合わせの高さが低いと、下顎頭は関節窩の奥に押し込まれるような位置になって関節円板がズレるのです。咬み合わせが高くなることで、筋肉が少し伸ばされ筋緊張が緩みます。スプリントやマウスピース矯正で、関節を休ませるポジションがつくれるので、関節円板が元の位置に戻り、筋肉にかかる力が緩んで、お口が開きやすくなるという環境が整っていくのです。

スプリントとマウスピース矯正の違い

宇治市 歯医者 night guard なかむら歯科医院

スプリントは装着することで咬合を挙上します。ですからスプリントを外すと高さがまた元通り低くなります。ですから一時的な処置になると言えます。関節円板のズレがさほどでない時はスプリントの適応です。マウスピース矯正の場合は、咬合を挙上するだけでなく、その高さに歯列や咬合を誘導し、関節円板の位置を適切な位置に戻してキープすることができます。ですからどちらかと言えば、関節円板が戻った位置の高さで噛み合わせを再構成する方がよいかと思います。

注意点

咬合高径の挙上量は適切でなければいけません。高くしすぎると、かえって筋肉や関節に新たな負担をかけてしまいます。予め、どのくらい噛み合わせの高さが低くなっているか、噛み合わせを高くした時に顎関節は適応してくれるか、など確認しながら治療しなければなりません。関節円板がズレている状態が慢性化していると、元の位置に戻すよりも痛みなく機能できる状態にすることが治療の主眼となることもあります。

どうして咬み合わせが低くなるのか

宇治市 歯医者 deep bite なかむら歯科医院

咬合高径(上下の歯が咬み合った時の垂直的な高さ)が低くなる理由はいくつかあります。奥歯を失うと、失った部分を義歯やブリッジによって修復しますが、歯を削ったり、歯が揺れたりすることで被せ物や入れ歯が低い高さになる傾向にあります。長年の噛みしめや歯ぎしりでも歯が削れて咬合高径が低下していきます。同じ硬さの物を毎日体重分くらい擦り合わせていけば、削れていきますよね。高齢者に多いと言えますが、一概にそうとは言えません。日本人の多くは結構若い時期から歯周病に罹患しています。歯周病により抜歯に至ることもありますから歯の喪失は若くても起こり得ることです。

歯を失わないために

噛みしめ癖(TCH)、態癖のある方はやめる

TCHの方は、夜間歯ぎしり用マウスピースを使用する

抜歯にならないように、定期健診を受け歯周病対策、虫歯対策に努める。

硬い食べ物を避け、歯が割れないように気を付ける。

どれも出来ることだと思います。ぜひ取り組んで下さい。

顎関節症のページ

噛み合わせのページ

体の歪みのページ

マウスピース矯正のページ

 

 

歯が割れる、はよくあります。

2026年2月19日

歯の破折

宇治市 歯医者 trauma なかむら歯科医院

割れていることが原因ではないかという症状でお見えになる方が、一定数おられます。わかりやすいのは、口の中に出ている部分の一部が割れた場合です。ぶつけたとか、こけた、などの外傷、歯の薄い部分が噛み締めや硬い物を食べた時に割れたとかです。歯冠破折という状態です。割れた状態によっては神経処置をしなければならなかったり、詰め物や被せ物を治療し直さないといけません。

神経のある歯とない歯で割れる割合が異なります。

歯の破折リスクは神経が生きている歯(生活歯)と神経を取った歯(失活歯) で大きく異なります。生活歯の歯の破折の発生率は低く、特に歯根破折(骨の中に埋もれている部分を歯根と言います。)は稀で研究報告では 0.5〜2%程度とされています。一方失活歯の破折のリスクは生活歯に比べて 約3〜4倍 高いと言われています。特に垂直性の歯根破折は、失活歯に圧倒的に多く見られます。失活歯の10〜20%前後が何らかの破折に至ると報告する文献もあります。ですから歯の神経は取らない方がよいのです。

なぜ生活歯と失活歯で割れ方に差が出るのか?

神経を取ってしまうと、歯への血流が途絶え、含水量が減少します。弾力性を失い歯質が脆弱になります。折れてしまった木の枝には水分や栄養が供給されないので、乾燥して折れやすいですよね。例えるとそういう感じです。神経を取るくらいに虫歯が進行していたので、当然残っている歯の部分が少ないですよね。歯として使うために材料で補強しますが、歯と同じ硬度としなやかさを持つ材料はありません。そのため噛んだ時に力を上手く分散できず特定部分に集中する傾向にあります。生活歯に比べて失活歯は 3〜4倍破折しやすいと言われています。

歯根破折は厄介

宇治市 歯医者 fracture なかむら歯科医院

歯冠破折は症状として自覚症状があります。口の中に出ている部分だけが破折していれば、比較的対応しやすいです。歯の根の部分が破折している場合、症状はとても多様で、しかもはっきりした症状が出にくいので対応に苦慮することも少なくありません。真っ二つにある方向から割れた場合のみレントゲン写真に写りますが、僅かな割れやヒビでは写りません。

歯根破折の症状

・ 咬合時の違和感・痛み

普段は痛まないが、噛んだ時に ピリッとした痛みや引っかかる感じがある

・歯肉の腫れ・膿

見えない割れ目から細菌が入り、局所的に歯肉が腫れたり、膿が出たりします。小さなおできみたいなものが歯茎に出来ることもあります。腫れたり治まったり、繰り返します。

・歯の動揺

歯の根の割れによって歯周組織が破壊され、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が徐々に減少し歯が揺れます。

レントゲンで見ると根の周りに黒い影が出来てきます。根尖性歯周炎とは異なるレントゲン像を呈します。 骨吸収が線状・縦方向に進む像 が見えます。無症状で進行していることも多いです。虫歯や歯周病のようにはっきり映りません。状況証拠を集めて、破折なのかな、と診断することが多いです。

歯根破折をそのままにしておくのはよくない。

歯根破折を放置してしまうと、歯だけでなく周囲の組織(歯周組織や骨)にまでダメージが広がり、不利益が大きくなります。割れ目から細菌や唾液が根管内や歯周組織に侵入します。通常なら大丈夫なのですが外敵侵入のバリアが壊れるため、慢性的な炎症が起きます。その結果、歯槽骨(歯を支える骨)が吸収されていきます。進行すると歯がぐらついてくるので保存不可能、すなわち抜歯になります。抜歯すると、その部分は時間をかけて骨に代わっていきますが、破折した状態が長く続けば戻る骨の量が少なくなります。骨の欠損が大きいと骨の中に埋めこむインプラント治療が難しくなります。ブリッジや義歯でも凹みが大きくなりますからブリッジの清掃性や義歯の保持性に問題が生じます。

歯根破折の原因は何か

失活歯であることが多いのですが、どのようなことが原因として考えられるでしょうか?

噛み締め

宇治市 歯医者 braxism なかむら歯科医院

歯ぎしりや食いしばりなど、長時間強い力が繰り返しかかることで、歯に亀裂が入り、最終的に割れてしまうことがあります。失活歯であることが多いですが、噛み締めのきつい方では生活歯でも割れてしまうことがあります。口腔内に噛みしめ癖のある方は兆候があります。診断の一助にします。そのことをお伝えしても、自分にそんなことの自覚はない、家族にも歯ぎしりなんて言われたことない、と否定される方がとても多いです。残念なのですが。

硬いものを噛む習慣

氷、ナッツ、骨付き肉、乾燥豆など硬い物が好きで、強く噛むことをされていると歯が欠けたり割れたりします。これについてはご自身がよくわかってらっしゃるので、控えていただくようにします。

咬合や歯並びの影響

宇治市 歯医者 open bite3 なかむら歯科医院

受け口、開咬(前歯が噛んでいない噛み合わせ)、過蓋咬合(普通に噛むと下の前歯が1/2以上見えない噛み合わせ)など奥歯に強い力が集中する噛み合わせの方は奥歯が割れやすいです。ですからかみ合わせを治しておくことは、長く歯を維持するためにとても大切なことです。

セラミックを一番奥歯に使うとき

天然の歯より硬い材料なのでしっかり噛めます。そのことで歯の内部に負担が増して割れる場合があります。噛み締めの場合も同じですが、夜間にマウスピースなどして、奥歯に負荷がかからないようにすれば予防することができます。日中は仕事や作業されている時に噛み締めないように意識付けしてください。

歯を割らないために何が出来るか

虫歯を作らない

宇治市 歯医者 plaque control なかむら歯科医院

基本的には虫歯が進行して神経を取らないようにすることが何よりです。お話してきた通り神経を取ってしまうと歯は脆弱になり割れてしまうリスクが高まります。定期健診で虫歯のチェックをし、もしむし歯が出来たとしても早期発見早期治療で歯を削ることを最小限でとどめましょう。健診の間隔は人それぞれなので何とも言えませんが、理想を言えば3か月毎、空けても6か月以内に受診されることをお勧めします。

家でのプラークコントロール

自己流の歯磨きで歯垢がしっかり取れていれば良いのですが、私を含め磨き癖は誰にでもあります。磨き残しのある部分を認識して、歯垢の除去に努めましょう。それが一番の虫歯予防になります。時間をかけて磨いていても、効果的に磨けていなければ磨いていないのと同じです。歯磨剤の爽快感に騙されないようにしてください。当院では定期健診時に染め出し液を使って磨き残しを目で見ていただき、毎日の歯磨きに役立てていただいています。

夜間歯ぎしり用のマウスピースを使用する

宇治市 歯医者 night guard なかむら歯科医院

歯の神経を取っている歯がある場合、夜間にマウスピースを使用していただき、歯にかかる負荷を減らすことをお勧めします。自覚症状や家族から言われたことがなくても、食いしばっていることがあります。自分の体重分の力をかけていることがあります。そりゃ割れる原因になりますよね。年齢が上がるにつれ噛み合わせの高さが低くなり噛み締めやすくなります。ミドルエイジ以上の方は取り組むとよいでしょう。保険が適用されます。

歯並び、噛み合わせの改善

宇治市 歯医者 open bite2 なかむら歯科医院

特定の歯に咬合力がかかると失活歯だけでなく、生活歯も割れることがあります。口の中にある歯全体で適切な咬み合わせになるようにしておくことが大切です。受け口や出っ歯、開咬では、前歯や犬歯が本来持っている奥歯を守る機能が発揮できません。矯正治療や補綴治療で口腔内を整えましょう。

マウスピース矯正

小児マウスピース矯正

食習慣の改善

失活歯や被せ物が多い方で、硬いものを好んで食される方は要注意です。脆弱になっている歯に負荷をかけることは危険です。楽しみが無くなるとおっしゃるかもしれませんが、歯を失うリスクを考えていただくとよいでしょう。

歯にヒビ(クラック)が入ると 知覚過敏 が起きやすい

宇治市 歯医者 cruck なかむら歯科医院

破折の前段階で、歯にヒビが入ります。同じ硬さのお茶碗を二つカンカン当て続けるとヒビが入ると思いますよね。歯も同じです。歯にヒビが入ると歯の神経まで象牙細管という微小な管を通して間接的につながります。ヒビが入ることで外部の刺激(冷たい水、甘い物、歯ブラシの摩擦など)が細管内に直接伝わり、神経に刺激として伝わり“しみる”と感じます。かなりざっくりした説明ですが、これが知覚過敏です。クラックは完全に割れていないため、噛む力がかかるたびにヒビがわずかに開閉します。噛むたびに神経を刺激します。これが噛んだ時にズキッとする痛みや冷たいものがしみるといった症状の原因になります。残念ですが、歯のヒビは完全に元に戻すことはできません。骨折のように自然に治癒してつながることはないからです。知覚過敏用の歯磨剤の使用、知覚過敏用の薬剤の塗布、夜間歯ぎしり用のマウスピース使用といった対症療法になります。

知覚過敏のページ

顎関節症の治療は何をするのか

2025年10月16日

口が開けづらい、顎が鳴るのは顎関節症の可能性があります。

宇治市 歯医者 tmd なかむら歯科医院

口を開けようとしたときに顎が痛いとか、カクカク音がする、大きく開けれない、など違和感を覚えたことはありませんか?また、口を開ける時に引っかかる感じがしたり、食事中にあごが疲れたりすることはないでしょうか。こうした症状は、もしかすると顎関節症のサインかもしれません。顎関節症は誰にでも起こりうる身近な病気です。放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。

顎関節症とはどんな症状があるのか

顎関節症は、顎の関節やその周囲にある筋肉、靭帯、関節円板などに問題が起きることで発生する症候群の総称です。片側だけでなく、両側のこともあります。主に次のような症状が見られます。

・口を開けるときや閉じるときに顎に痛みを感じる。

・口を大きく開けられない(開口障害)

・口を開け閉めする際に「カクカク」や「ポキポキ」「ジャリジャリ」といった音がする。(関節雑音)

・顎がだるい、疲れる、重いといった不快感

・頭痛や肩こり、耳鳴りなどが生じることがある。

原因はひとつではない

顎関節症は特定の要因が単独で引き起こすこともありますが、複数の因子が絡み合って発症するケースが多いです。主な原因として、以下のものが挙げられます。

歯ぎしり・くいしばり

無意識のうちに顎に強い負担がかけているとされています。顎関節症の6割が噛みしめ癖という論文もあります。自覚のある人、無い人それぞれです。

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ストレス

知らず知らずの精神的な緊張が筋肉を硬直させ、顎の関節への圧力が増すとされています。

かみ合わせの不良

歯並びや噛み合わせのズレ、噛み合わせの高さの低下が顎の関節に負担をかけます。

外傷

事故やスポーツなどであごを打った経験などがきっかけになることもあります。

体癖

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頬杖、うつ伏せ寝などの習慣も、長期的に顎に慢性的な負担をかけます。顎をゆがめる原因となります。本人は気づかないことがほとんどです。些細な生活習慣でも顎の歪みとなります。

噛み合わせから起こる顎関節症のメカニズム

近年、咬合高径の低下や下顎後退が顎関節症の発症に関与していることが明らかになってきました。咬合高径の低下と下顎後退が顎関節症を引き起こすメカニズム、症状、不快症状、そしてその治療法について解説します。

咬合高径とは?

咬合高径(こうごうこうけい)とは、上下の歯が噛み合ったときの上下の歯列の高さのことを指します。正常な咬合高径は、顎の関節や筋肉に適切な負荷をかけ、咀嚼機能を円滑に保つ役割を果たしています。しかし、咬合高径が低くなると、下顎の位置が後退し、関節や筋肉に不均衡な負荷がかかることになります。正しい位置ではないので、加齢や歯の喪失、歯周病などにより、咬合高径が低下すると、下顎が後退する傾向があります。下顎後退は、顎関節に不均衡な負荷をかけ、顎関節症の原因となることがあります。顔貌の変化や咀嚼機能の低下を引き起こします。

下顎後退とは?

宇治市 歯医者 apnea なかむら歯科医院

下顎が正常な位置より後ろにある状態を指します。横顔で見ると、あごが引っ込んでいるように見えます。下唇の下に影ができたり、凹んでいるように見えます。また下顎が下がると、相対的に上の歯が前に出て、出っ歯に見えることもあります。下の前歯が上の前歯の付け根付近に噛んでいて突き上げる形になります。下顎が下がると気道を狭くするので、呼吸しづらくなり猫背やいびきの原因になります。

咬合高径の低下や下顎後退になると、何がよくないのか。

顎関節が定位置よりも後ろに下がることになるので次のような影響が生じます。

・関節円板のズレ

咬合高径の低下により、関節円板が正常な位置からずれて外れるので関節の動きが制限されます。開け閉めで顎が鳴る原因になります。

・筋肉の過緊張

下顎後退により、咀嚼筋が過度に緊張し、常に食いしばった状況になるので噛む筋肉の痛みや不快感を引き起こします。

・関節の摩耗

不均衡な負荷により、関節の軟骨が摩耗し、炎症や痛みを引き起こします。

・偏頭痛や肩こりなどの原因

咬合高径が低下すると、下顎が後方に引かれ、顎関節(特に関節円板)に過度な負荷がかかります。その付近を走行する神経を圧迫することもあるので、顎関節のズレや摩耗、咀嚼筋の緊張、さらには頭痛・肩こり・耳鳴りなど全身症状にもつながることがあります。これらの要因が組み合わさることで、顎関節症が発症すると言われています。

主な顎関節症の改善方法

1.スプリント療法

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就寝時や日中にマウスピースを装着し、咬合高径を一時的に適正化。下顎の位置を安定させ、関節への負担を軽減します。噛み合わせが原因かどうかの診断にも使われます。根本的な治療ではありません。

2.補綴治療

失った歯を差し歯や入れ歯、インプラントなどで補い、咬合高径を回復します。咬合が原因で顎関節に無理がかかっている場合、歯の高さを挙上したり、適正な顎の位置を探って咬み合わせの位置を決める必要があります。失った期間が長ければ長いほど高さを戻すのは難しくなります。1本2本ではなく、奥歯全体など治療する範囲はほぼ全部の部位と認識しておく方がよいでしょう。

3.矯正治療

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歯列不正や不適切な咬合位置が下顎後退を招いている場合、矯正治療で咬合関係を整えます。顎の位置を正しく導くことで、筋肉の緊張を解放し顎関節への負担を軽減します。下顎を前方に誘導することが多く、その結果咬合高径は挙上されるのです。マウスピース矯正は、マウスピースを上下に装着することで噛み合わせの高さが上がりますから、ワイヤーに比べるとアプローチしやすいです。

4.薬物療法

痛みや炎症を抑えるために、鎮痛剤や抗炎症薬を使用します。対症療法になります。

5.理学療法・筋機能療法

顎や咀嚼筋をほぐすストレッチ・マッサージ・温熱療法。筋肉のアンバランスや過緊張を改善し、顎の動きのスムーズさを取り戻します。

6.生活習慣の見直し

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頬杖、うつ伏せ寝、歯ぎしり・くいしばりなど、気づかない内に顎に負担をかける癖をやめましょう。

・長時間のスマホやパソコン作業時の姿勢に注意する

・頬杖やうつ伏せ寝を避ける

・片側ばかりで噛む癖をなくす

・無意識の食いしばりを意識して緩める

・猫背や前かがみの姿勢を避け、正しい姿勢を保つよう心がける

・硬い食べ物を避け、バランスの取れた食事を摂るようにする

7.ストレスの管理

リラクゼーション法や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減しましょう。(深呼吸、趣味、軽い運動など)

当院ではどのように取り組んでいるか

診査診断は行った上で1~7の治療となりますが、5~7はご自身でのセルフケアになります。まずマウスピースの装着を行うことが多いです。症状が改善すれば噛み合わせの可能性が高いので、補綴か矯正治療を検討していくことになります。一般歯科では咬合高径の低下や下顎後退に対しての処置が主になります。そこまで踏み込みたくないならマウスピースの装着とセルフケアで対応することになります。マウスピースでの効果が得られない場合や、口腔外科を受診していただき、症状によってはMRIでの診断になることもあります。外科的な治療の検討になることもあるようです。

顎は身体のバランサー

顎は、話す、食べる、笑うなど、人間の生活の質を左右する大切な機能を担っています。その動きに違和感があると言うことは、顎の位置に問題があると考えられます。下顎は頭や首、全身のバランスに密接に関係しています。単なる「顎の問題」にとどまらず、慢性の肩こりや頭痛、姿勢の悪化まで引き起こしかねないので、不調を感じたら歯科や口腔外科の専門医相談してみるとよいでしょう。咬合高径の低下や下顎後退は、顎関節症の発症に関与する重要な要因です。

顎関節症と長く付き合っていく

治療で症状が改善されたとしても、顎関節症は生活習慣に密接に関わっているため、再発しやすい側面もあります。そのため、症状がなくなった後も、予防とセルフケアがとても大切です。また、様々な原因が複合して発症していますから、一つの治療では改善しないこともあります。長く付き合っていかなければならない疾病と理解していただけると幸いです。

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脳の働きと噛み合わせの関係

2025年3月20日

脳幹の役割

今回は脳の話をしていきます。噛み合わせと姿勢と脳には関係があるのです。こじつけではありません。順に説明していきます。脳幹は生命維持の脳です。自律神経の調節やホルモンの分泌、呼吸や反射などを司っています。ここだけが機能している状態がいわゆる脳死状態です。生命維持と言っても難しいので具体的に脳幹の働きを言うと

血流、血圧、心拍数、血糖の調整

睡眠欲、食欲、性欲などの調整

体温の調整(体内水分も)

自律神経の調整(内臓のコントロール)

怒り、恐れ、不安感等のストレスの調整

記憶、判断、言語判断などです。

このように脳幹が、“生きる”、という部分をコントロールしています。ヒトの組織は血液を通して栄養を受け取って活動をしています。末梢の血管が目詰まりして栄養供給が絶たれると機能しなくなります。今年、元プロ野球選手で中継ぎ投手として、近鉄などで活躍した佐野慈紀さんが、糖尿病を起因とする感染症によって右腕を切断したというニュースがありました。凍傷は血管が寒さにより収縮して、末梢まで栄養が長期間行き渡らないため、生命保持のため止む無く切り離すことになるのです。

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脳へ栄養供給する椎骨動脈

脳は大切なところですから多く血液が供給されます。その中の一つに椎骨動脈というのがあります。首の骨は頸椎と言います。頸椎は上から7つあります。一番上は頭蓋の真下にあります。別名、環椎と言います。頭を支える働きをします。その下、2つ目を軸椎と言います。頭の回転に大きな役割を果たします。3番目から7番目までの頸椎は同じような形をしています。頸椎の左右両側を脳に向かっていく動脈が椎骨動脈です。正確には第6頸椎から第1頸椎にかけて左右の横突孔内を貫通していきます。

脳底動脈が枝分かれして脳の各所へ

椎骨動脈が脳幹部に入ると左右それぞれの延髄の前外側を上行し、延髄と橋の境界の高さあたりで左右の椎骨動脈が合流して脳底動脈になります。脳底動脈から分岐した血管が脳のさまざまな部分に栄養を供給しています。脳幹に栄養を供給しているのが椎骨動脈です。視床、側頭葉、海馬、前頭前野などに分岐します。聞いたことがあるかもしれませんね。簡単にその役割を記します。

視床

視床は、感覚情報や運動情報を統合し、脳の他の領域に伝達する中継地点という役割を果たしています。この視床が正常に機能しないと、感覚や運動の情報伝達が混乱し、感覚障害や運動障害、さらには意識や情動の異常が引き起こされてしまう可能性があります。

側頭葉

側頭葉は、聴覚処理や記憶、言語理解、情動に関与しています。側頭葉に損傷や機能障害があると、聴覚や言語理解、記憶、情動に関連した問題が生じると言われています。

海馬

海馬は側頭葉にあって、記憶の形成と空間認識の役割を担っています。海馬の機能が低下すると、新しいことを覚えにくくなったり、空間的な記憶が難しくなる可能性があると言われています。

前頭前野

前頭前野は脳の前頭葉の前部に位置し、意思決定とその計画立案、感情の制御、社会的行動の遵守、状況に応じた思考と問題解決、注意力と集中力を発揮する、などを司る大変重要な脳の領域です。

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きちんと脳へ十分な血液供給がされているか

左右の椎骨動脈が合わさって一つの脳底動脈になります。その血流量は頸椎の角度により左右の流速が変わります。血管が圧迫されると流量も変わります。脳の恒常性を保つためには血流は等量、等速が望ましいのです。頸椎が左右、前後に曲がったりズレていると左右のバランスが崩れるので脳にとってはよくありません。頸椎を正しく位置付けしておくことが大切です。

第二頸椎(軸椎)の役割

首を左右に回す回旋運動をサポートする

頭部が回転しても安定した姿勢を維持する

頭部の自由な動きを可能にする

これらの役割を果たすのが第二頸椎です。そのため軸椎は特徴的な形をしています。歯突起という名の付いた突起があります。背骨なのに、歯という名の付いた解剖名が現れます。ちなみにですが、英語を和訳しているので日本人がつけたわけではありません。軸椎に問題があると、首の動きの制限や姿勢にも問題がでてきます。シビアになると、神経を圧迫して痛みやしびれなどの症状を引き起こすこともあります。

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歯突起を正しく成長させる

第二頸椎が完全に骨化し完成するのは思春期です。それまでは完成していないということです。歯突起は軟らかくて変形します。思春期まで正しい姿勢を維持できないと変形して完成してしまいます。そうなるとそれから先ずっと姿勢の保持に問題がでるということです。正しい形の歯突起を作るにはどうすればよいでしょうか。

哺乳期

正しい授乳をすることです。初期は首も座っていないので難しいですが、ある程度の時期になったら縦抱きにして授乳するのがよいです。皆さんもそうかと思いますが、寝ながら飲み物を飲むのは難しくないですか?赤ちゃんでも同じです。横抱きの授乳では赤ちゃんは苦しいですが、赤ちゃんは頑張ります。飲みやすい体勢を作りましょう。添い寝乳もあまり好ましくありません。哺乳瓶も、最後の残りを与える時に持ち上げると赤ちゃんの顎が上がります。上向きに飲むのは苦しいのと同時に首が後傾します。軟らかい歯突起の変形につながってしまいます。哺乳瓶の形態の選択も重要です。

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離乳期

離乳食の与え方には気を付けてください。上向きになる食べ方はだめです。顎先が上がる食べ方だと首が後ろに傾きます。この姿勢が続くと歯突起が変形します。スプーンをきちんと地面と平行にしてください。顎が上がっていないか必ずチェックです。普段離乳食を与えない方にも伝えてください。上を向いて食べるのは大人でも食べられません。

抱っこの仕方

小さいうちは横抱っこですが、縦抱っこする時は注意が必要です。体が丸くなる方向なら良いのですが、頭が後傾して口ポカンになるのはよくありません。歯突起の変形のみならず口ポカンの原因になります。口ポカンは口呼吸になりますし、大きく口が成長しないので歯並びも悪くなります。

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幼児期

乳歯の時、前歯はすきっぱで、上と下の前歯が噛んだ時に全部見えているのが正常です。奥歯で噛んだ時に下の前歯が半分以上見えないとか、受け口とか、歯並びがキチキチだと正しく口が成長していないということです。咬み合わせが正しくないと呼吸しにくいので口呼吸するようになります。口呼吸になると顎を前に出して気道を大きくし、呼吸しやすくしようとするので猫背など姿勢が悪くなります。姿勢が悪くなると頸椎が前傾しますから椎骨動脈に影響し、脳への血流にも影響します。口腔を正しい成長させるため咬み合わせの改善していくべきです。

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学童期~思春期

咬み合わせが良くないとズレを正すために頸椎をずらして姿勢を保とうとします。そのため姿勢が悪くなります。受け口、八重歯は上顎が正しく成長していないことで起こります。下顎が出ているのではなくて上がちゃんと成長しないで受け口になっていることがほとんどです。八重歯は上顎が劣成長で、そのあおりを受けて下顎も成長出来なくて歯が並ばないのです。上顎の成長は10歳でピークを迎えます。男児は18歳頃まで女児は15歳頃まで続く成長期に、口腔を正しく成長させて咬み合わせを正すことが大切です。歯突起を正しく成長させるために正しい姿勢を保持しなければなりません。正しい姿勢を保持するために正しい咬み合わせが必要です。

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今からでも出来ることはある

正しく成長して、正しい咬み合わせで正しい姿勢を保持していくことができれば、呼吸に問題も起こらず、脳への酸素供給、栄養供給が最大限されることになります。赤ちゃんからの積み重ねが今に至っています。そのとき出来ることがあれば是非取り組んで下さい。

 

 

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