Q1.移植に健康保険は適用されますか?
A1.はい。ただし適用には条件があります。
移植する歯が親しらずであり、移植先の抜歯をした部分に、その日のうちに移植することが条件になります。
既に親知らずを抜いてしまっていて、元々歯がない場合は保険対象外となります。
また当院での移植治療は自費治療となります。
条件が合えば義歯やインプラントと異なり、自分の歯根膜(噛み心地を感じる組織)を活かせるのが大きなメリットです。
移植する歯の形や大きさ、移植先の骨の状態、年齢などの適応条件を満たす必要がありますので、移植をご検討の方は受診ください。
Q2.抜いた歯はどの歯にも移植できますか?
A2.いいえ。
移植をする歯の根と、歯を抜いた移植先の骨の形が合致していることが必要です。
基本的にどの歯、どの場所でも移植は可能ですが、歯の根が大きすぎたり小さすぎたりする場合は移植ができないため、前歯への移植はあまり行われません。
通常は親知らずを、手前の大臼歯の部分に移植することがほとんどです。
適応症かどうかは事前の精密な診断によりますが、特に若年者の場合には有効な選択肢となることがあります。
関心がある方は一度ご相談ください。
Q3.移植したら、治療はそれで終わりですか?
A3.いいえ。
歯の移植治療は歯を抜いて移動させる治療法です。
歯を抜いた時点で神経が切れます。
歯を移動させて、移した先で安定させるのですが、神経はつながりません。
ですから神経処置を行います。
処置を行わないと、歯の中の神経が腐食し腐敗産物が周囲に漏出して炎症を起こします。
せっかく移植しても炎症があると脱落してしまいます。
術後2週間から神経治療を行います。
処置が終わると、基本的に被せ物を装着します。
動揺があれば前後の歯と連結する必要が出てくる可能性があります。
Q4.移植した歯は長くもちますか?
A4.なんとも言えません。
一つの目安は10年です。
歯の周囲の炎症の有る無し(プラークコントロールが出来ているかどうか)、過大な力がかかっているかどうか、根の先に炎症があるかどうか、などなどいくつかのリスクファクターがあります。
良くない方向に行けば歯の周囲の骨が失われるので歯が揺れてきます。
最悪の場合抜歯になります。
周囲の骨と癒着することもあります。
逆に根が吸収していくこともあります。
経過をみていく他ありません。
インプラントよりもある意味見通せないのが本当のところです。
Q5.ぶつけて抜けた歯はどうすればよいですか?
A5.あれば、来院時にお持ちください。
脱落した歯は決して乾燥させず、牛乳か生理食塩水、または口の中に含んで保管し、すぐに口腔外科や歯科医院を受診してください。
(口に入れる場合は飲み込まないように注意してください。)
上手くいけば抜けた部分に戻すことができるかもしれません。
乾燥させてしまうと歯の根の組織がダメになってしまうため、特に注意してください。
受診までの時間が早いほど成功率は高くなります。
戻せたとしても生着しないことも多くあります。
Q6.折れた歯を引っ付けることはできますか?
A6.はい。ただし、できないことも多々あります。
折れてしまった歯は出来る限り探してお持ちください。
接着できそうなら接着を試みます。
ただし折れた大きさや部位により、付けられたとしてもすぐに取れてしまうことはよくあります。
接着が無理な場合もよくあります。
その場合歯科材料によって詰めたり、被せたりします。
上手く治療ができても、かぶりついたりすると外れてしまう可能性が高くなるので注意が必要です。
滲みたり、ズキズキする場合は神経処置になります。
被せ物を入れていくことになります。
Q7.過去にぶつけたことのある歯の色が茶色くなってきました。治りますか?
A7.いいえ。
一度歯の色が変わると元に戻すことは困難です。
なぜ変色するかと言えば、神経がダメになってきていると考えられます。
神経処置することになれば、その後に根管内漂白という手立てがあります。
根管内漂白は自費診療になります。
ただし元に戻るかどうかは、個人差があるのでどの程度元に戻るかはわかりません。
神経処置をしてからの時間が長ければ長いほど、根管内漂白を行っても本来の歯の色に戻る可能性が低くなる傾向にあります。
Q8.折れた、欠けた歯を戻して、しばらく経つのですが痛んできました。そんなことはありますか?
A8.はい。
ダメージを受けてしばらくして歯の神経がだめになってしまうことはよくあります。
ぶつけた衝撃によって歯の神経が切れてしまうからです。
大人の場合、歯の神経は根の奥に行けば行くほど細くなっています。
一度切れると再生しません。
神経が切れたかどうかは、どの時期であってもレントゲン写真でわかりません。
神経が切れてしまうと根管治療になります。
子どもの場合は、年齢によりますが根の先が完成していないと強くぶつけてもすべての神経が切れないことがあるので比較的神経が残ることが多いようです。
Q9. 口の中や唇を切ってしまったのですが、どうすればいいですか?
A9.病院歯科を受診しましょう。
傷が浅く血が止まっていれば当院でも診察可能です。
ただし傷口が深く開いている場合や出血が止まらない場合は縫合処置が必要となります。
そのまま放置すると傷跡が残ったり感染を起こしたりするリスクがあります。
お口の中や唇の外傷は、その後の機能や見た目を考慮する必要があるので病院の口腔外科の受診をお勧めします。
直接病院口腔外科を受診されてもよいでしょう。
基本的にはご紹介状が必要です。
受診いただければ当院で発行致します。
Q10.ぶつけて、歯が欠けた、折れた場合すぐに受診できますか?
A10.いいえ。
急なことでお困りでしょうし、こちらとしてもすぐに拝見したいところですけれど、連絡を事前にいただいたとしてもすぐの対応はできません。
理由はご予約の方の治療があり、優先するからです。申し訳ありません。
受傷の程度によっては口腔外科を受診していただくことになります。
その場合は、ご紹介状を受診後にお渡しします。
Q11.直接口腔外科に行きたいのですが可能ですか?
A11.いいえ。
基本的に紹介状が必要になります。
ただし緊急性が高い場合直接受診ください。
診ていただくことができる病院歯科もあるようです。



