Q1.神経を取ったのに痛むのは何故ですか?
A1.神経と血管を取り除くという外科処置をしています。
神経をすべて取りきれたとしても、歯の根の中に血液のかさぶたや神経終末が残存することもあり、神経処置が済んでいても痛みが出ることがよくあります。
また炎症が起きていると痛みが長く残る傾向にあります。
決して特別なことではありません。
炎症により歯が浮いたようになるので、噛み合わせると痛みが出ることがあります。
事前に調整するのですが痛みがある場合には、さらに噛んでも当たらないように調整すると痛みが軽減します。
Q2.神経処置してある歯なのに痛むのは何故ですか?
A2.根の先で炎症が起きていて、膿が溜まっているからです。
被せ物の中で虫歯になると根の中に細菌が入り込みます。
細菌は根の奥に向かって更に進んでいきます。
そうして根の先に細菌が到達しそこを棲家にします。
細菌の老廃物が膿になります。
その膿が出せれば良いのですが、出口がないと骨の中から膿を出そうとする圧力が高まるのでズキズキします。
細菌感染が原因なので根の中の細菌を取り除くため根管治療が必要になります。
短期的には抗生剤で炎症を取り除き、必要であれば切開します。
Q3.治療中に痛みがあります。どうしてですか?
A3.様々な原因が考えられます。
根の治療は、根管内を感染のない状態で半永久的な固形を充填して終了します。
根管はとても細く、固形の材料が入るだけの大きさに拡げなければなりません。
根の先が直径で最低0.35㎜くらいが目安です。
元々の根管はもっと細いです。
細い部分を手用の器具や機械で拡げていきます。
その際生じる外へ押し拡げる力が痛みとして起こります。
根管内に神経が一部残存していることもあり、その部分に器具が触れると痛みが出ることがあります。
Q4.毎回根管治療した後数日痛みます。どうしてですか?
A4.炎症反応のためです。
治療にはどうしても刺激を与えてしまうという側面があります。
まず根の中を機械的に大きく拡げているという刺激があります。
その際発生する不要な削片が根尖方向に入ってしまうことがあります。
その削片が感染していてもしていなくても、迷入することで根尖に炎症を引き起こすことがよくあります。
痛みだけではなく歯の付け根辺りが腫れてくることもあります。
同じ処置をしても痛みの出やすい人、出にくい人など様々です。
これには個人差があります。
Q5.治療が長く続いていますが、痛みが消えません。どうしてですか?
A5.様々なことが考えられます。
根の先に感染が起きると、感染した細菌の種類によっては治癒が難しいことがあります。
1種類だけではなく数種類の細菌感染もあります。
細菌の種類は人によって異なります。
また歯が割れているか、ヒビが入っていることで痛みが消えないこともあります。
完全に割れている場合以外、目視やレントゲンで確認できないことがよくあります。
一度割れた歯を引っ付けることは基本的にできません。
その場合は残念ながら抜歯になることがあります。
Q6.治療後腫れてきました。治療するまでこんなことはありませんでした。そんなことがありますか?
A6.よくあります。
生体の免疫のおかげでバランスがとれていたのですが、根管内の感染物質を除去していく過程で感染物質が根尖に迷入することがあります。
迷入した削片を異物と認識した免疫細胞が、異物排除のため活発に働くので腫れるのです。
(細菌と戦った免疫の老廃物が膿となり、出口が無いので膿が溜まり、腫れるのです。)
同じ治療をしても腫れやすい人、腫れない人がいます。
残念ながら治療していく上でどなたにでも起こる可能性があります。
Q7.根尖病巣があると指摘されました。痛みはありませんが治療した方がよいのですか?
A7.基本的に治療した方がよいでしょう。
根尖病巣があって痛みのない状態は、慢性期にあるということです。
何かをきっかけに急性症状が起こる可能性があります。
慢性期は免疫が炎症を抑え込んでいるので痛みが無い状態です。
感染源を抱えている状態ですから治療はされた方がよいと思います。
ただし、治療することで痛みが起こる可能性もあります。
治療するリスクもありますからよく考えて適切な時期に治療されるとよいと思います。
急性化した時は麻酔の効きもよくなく、抗生剤など用いて炎症を収めてから治療開始となります。
Q8.根管治療に長く時間がかかっています。どうしてですか?
A8.様々な原因があります。
根管内に半永久的な固形の材料を詰めて根管治療は終わるのですが、
細い根管の数が多い。
歯の根の中を大きくするのに時間がかかる。
特に奥歯は複数の根管があります。1本の歯で根が4つあることも多々あります。
痛みのあるうちは最終の材料を詰めることができません。
治療の途中で痛みが出ると、抗生剤などを服用してもらい、炎症が収まるのを待ってから治療を再開するので治療期間が延びる。
など様々な理由で治療回数が延びる傾向にあります。
Q9.神経治療は何回かかりますか?
A9.一概に言えません。
前歯は根管が1つで根管の直径が大きいですが、大臼歯は根管が3~4本あって根管の直径がとても細いです。
根の長さも長ければ治療はしづらくなります。
真っすぐな根管は治療しやすいですが、曲がっていると治療はしづらいです。
根が長くて、曲がっていて、本数が多いと必然的に回数はかかります。
機械で出来るところは機械を使って効率よく進めるのですが、手作業でないと治療できない部分もあるので、意図せず治療期間が延びることがよくあります。
Q10.根管治療の途中ですが、仮詰めが取れました。どうしたらよいですか?
A10.詰め直した方がよいでしょう。
根管治療の目的は、根管内を無菌化して詰めてしまうことです。
そして再感染させないことです。
仮詰めが取れてしまうと根管内が感染する可能性が高まりますから、全て取れているなら詰めなおした方が良いでしょう。
ほんの一部のみ欠けている場合はそのままでよい場合があります。
治療直後は材料が硬化していないことがあるので注意しましょう。
噛み締めのきつい方は仮詰めが外れやすい傾向にあります。特に気を付けてください。
主治医に問い合わせされた方がよいでしょう。



