Q1.母乳を飲まないです。どうすればよいですか?
A1.ラッチオン出来ているか確認してください。
浅い哺乳と正しいラッチオンの違いを、視覚的に理解していただくことが重要です。赤ちゃんが嫌がる背景には、正しい深飲みの誘導方法が分からないことが原因であるケースも多く見られます。“グローバル ヘルス メディア”で動画検索し、ご参考に 視聴してみてください。そして正しいラッチオンを実践してください。
Q2.哺乳でむせます。どうすればよいですか?
A2.まずは正しいラッチオンを獲得することが最優先です。
むせは「吸う・飲み込む・呼吸する」の協調運動が未成熟な場合に起こりやすいです。深飲みができるようになると、むせは自然と減少していきます。
Q3.ラッチオンできない(深飲みできません)どうすればよいですか?
A3.少し授乳の角度を変えてみるのもよいかもしれません。
圧迫感を感じ、視覚的に近接しすぎると嫌がる子供もいるようです。助産師さんにもお尋ねください。Q4.下唇を噛んでモゴモゴしています。どうすればよいですか?
A4.早期のアプローチが重要です。
下口唇を巻き込む動作は、過蓋咬合傾向のある乳児にしばしば見られる特徴的な行動です。放置すると、乳歯列完成前に過蓋咬合が確定し、咬合高径の低下を招くことがあります。
咬合高径が低下すると嚥下時の舌の上下運動が十分に育たず、将来的な反対咬合や構音障害のリスクが高まるため乳前歯が萌出し始めた時期が介入の適期と考えます。ヌークのおしゃぶり、または歯固め用おもちゃを活用し、上下の歯が切端で当たる位置に誘導する経験を増やすことが有効です。
Q5.上手くしゃべれないです。どうすればよいですか?
A5.食べる練習そのものが構音発達の土台にもなります。
構音は口唇・舌・軟口蓋などの器官の発育と使用経験に大きく依存します。また、口腔への刺激が少ないと、三叉神経などの末梢神経からの入力が減り、結果としてドーパミン分泌が少なくなり、側頭葉のウェルニッケ野や前頭葉のブローカー野が十分に活性化しないことも一因になります。食べる機能の発達と構音の発達は密接に関連しています。
Q6.前歯で噛み切れないようです。どうすればよいですか?
A6.舌が動きやすい環境”をつくることが重要です。
・離乳食に近い形態にする・口唇で食材を捉える
・食材を口腔の手前に置く
ペースト食を口唇で捉えさせる理由は、丸飲みを防ぎ舌の蠕動様運動を誘導するためです。ここを丁寧に積み重ねることで、次の段階(BLWなど)に自然と進めるようになります。
Q7.口ポカン、何が今できますか?
A7.ラッチオンに尽きます。
正しい授乳、正しい与え方で確実に段階を踏んで離乳食を進めることです。また口が開かない抱っこ姿勢にも気をつけましょう。(丸くなる抱っこをしましょう。)離乳が進んでいたら おしゃぶりも有効です。ただし期間を決めましょう。
Q8.いびきをしていますが、大丈夫ですか?
A8.ラッチオン出来ているか確認してください。
深飲み(ラッチオン)ができるようになり、舌がしっかり上がるようになると、鼻腔の通気性が改善し、いびきや口ポカンは軽減していきます。授乳が終わっていたら適切な哺乳瓶でトレーニングしましょう。うつぶせ寝や口唇の巻き込みも減ると思います。
Q9.哺乳瓶はいつから始めれば良いですか?
A9.哺乳瓶の開始時期に決まった正解はありません。
可能な限り母乳育児を継続していただき、保育園入園やお母さまの仕事復帰のタイミングで導入することが多いです。NUKやビーンスタークなどの哺乳瓶は、正しいラッチオンの補助として有効な場合があります。Q10.コップ飲みに挑戦してよいですか?
A10.是非取り組んで下さい。
マグやストローより断然よいです。上口唇を使ったスプーンでの捕食がうまくできない場合にも有効です。すすり飲みができるようになると、コップ飲みもスムーズに移行できます。スプーンは浅いものを選びましょう。汚れは成長の証として受け入れてあげてください。Q11.食べ物がほっぺのところにしばらく入ったままで、なかなか噛むことが難しそうです。どうすればよいですか?
A11.時期に応じた食材にしてください。
そもそも奥歯で噛む必要のある食材は奥歯が生えてくる1歳4か月~1歳半くらいにならないと噛むことができないため時間がかかります。前歯が生えてきたら野菜や果物、奥歯が生えてきたら穀物や豆類など、その子の口腔に合うような食べ物を提供することが誤嚥や窒息の予防につながります。
Q12.離乳食を口に入れるとすぐに吐き出してしまいます。どうすればよいですか?
A12.すぐに出してしまう子どもは、まだ食べる準備ができていません。
自座りできているか、原始反射は消失しているかなどの機能がまだ育っていない可能性が高いので、急いで離乳食を食べる必要はありません。ラッチオンの哺乳をしっかり続けて、時期を待ちましょう。Q13.発達段階の目安より、離乳食が進みません。どうすればよいですか?
A13.目安は気にせず、こなすことをこなしてから次に進みましょう。
子どもの成長には個人差があり、咀嚼や離乳食の目安は全員には当てはまりません。そもそも奥歯が生えていなければ咀嚼はできません。無理やり咀嚼させると奥の歯茎で噛むことになり、将来の過蓋咬合を誘発してしまいます。急いで離乳食を進めるのではなく、まずは口の成長を促すことを考えても良いと思います。
Q14.2歳児の子どもで特に肉になると、いつまでも噛んで飲み込めない場合、飲み込めるようにするにはどうしたらよいでしょうか?
A14.一口量を覚えさせましょう。
スプーンなどで肉を食べた場合、自分の咀嚼できる能力を超える量が口に入ると、のどに送り込める適切な大きさの食塊をつくることができず、いつまでも飲み込めません。一番良いのは自分の前歯でかじらせた肉を奥歯で噛んで食塊をつくるのが良いのですが、どうしてもスプーン食べをしなくてはならない場合は一口量をかなり少なく調整する必要があります。具体的にはスプーンを今のものより小さくします。
Q15.歯磨きを行う際に比較的下歯は磨かせてくれるのですが、上の歯を磨く時にはすごく嫌がります。どのように促していけば良いでしょうか?
A15.まずは指を入れてみましょう。
急に口に歯ブラシをあてると嫌がる場合は、まず頬をさすり、唇をさすり、指などで口腔内に触れ、慣れてから歯ブラシに交換して入れるようにしてください。Q16.中期/後期くらいの段階では、食材を刻んだほうが良いのか?それとも大きく柔らかいものを提供したほうが良いのか?
A16.中期や後期で提供の仕方を判断せず、口の機能で判断します。
奥歯が生えそろっているなら自分の前歯でかぶりつける4cm以上で提供できますが、奥歯が生えそろっていない場合にどうしても肉や魚を与える場合はペーストにするか肉や魚を刻み、とろみをつけて提供します。Q17.1歳前後で上唇がめくれあがっていつも口が開いています。どのようなアプローチが有効でしょうか?
A17.離乳食の与え方を見直しましょう。
鼻腔や口腔の成長が悪いと口呼吸になりますが、口呼吸の子どもの上唇は山型になります。このような子供は離乳食や水分摂取の際に上唇を使っていません。まずはストローをやめ上唇を使うすすり飲みや上唇を使って行う離乳食から始め、同時に鼻腔の拡大や口腔育成など原因に対してのアプローチをしていきましょう。
Q18.前歯の間から筋?が繋がっています。大丈夫ですか?歯科検診などでは特に何も言われていません。
A18.上唇小帯は通常哺乳期に切れます。
そのままにしておくとお口ぽかんの原因にもなりますので、受診して見てもらってください。Q19.ハート舌(舌小帯が舌先まで付着している状態)です。どうすればよいですか?
A19.早めに受診してください。
舌小帯はラッチオン出来ていれば舌が適切に動くので通常哺乳期に切れてしまうのですが、そのままだと構音障害などの原因にもなりますので、受診して見てもらってください。Q20.睡眠時にタオルなどを噛みます。どうすればよいですか?
A20.引きちぎりトレーニングしましょう。
習癖にはすべて理由があります。咬合負荷が足りていない、鼻腔が成長していない、前頭前野が成長していないなどの場合は、子どもは日中、引きちぎりトレーニングをすることで適正な負荷が口腔や脳の前頭前野にかかり、睡眠時の習癖は減っていきます。Q21.口腔の発達が言語能力のところにもつながりますか?
A21.つながります。
構音は①ことば脳
②構音器官(舌、口唇、のどなど)
の発達で決まります。切端咬合の子どもは1日に約2000回も舌を上方に力強く動かし、同時に切端の刺激がことば脳である大脳皮質を刺激しますので、構音障害を引き起こさないためには乳歯切端咬合になるよう哺乳時にしっかりラッチオンさせる、大きくなってきたら「前歯がぶり」、「チューブ訓練」などが必要です。



