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子供の歯ぎしり、顎関節症が増えている

2026年10月1日

子供の顎関節症が増えている!

宇治市 歯医者 tmd なかむら歯科医院

顎関節症を簡単に言うと、顎を開閉するときにカクっと音が鳴ったり、顎を開けづらい、顎が痛い、というのが3大症状の疾患です。成人女性の頻度が比較的多いとされています。しかし子供にも出現するようになりました。何故でしょうか?

顎関節症の原因

噛み合わせの悪さが主だと思われていましたが、一つに絞ることが難しいと言われています。複数の要因が積み重なっているという考え方が一般的です。

生活習慣や癖

宇治市 歯医者 utubuse なかむら歯科医院

無意識に行っている習慣が、顎の関節や筋肉に大きな負担をかけています。例えば左右どちらか一方だけで噛む片噛みの癖。睡眠時のうつ伏せ寝、首を下げてスマホを見続ける姿勢、頬杖などが顎に負荷をかけるのです。

 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)

宇治市 歯医者 braxism なかむら歯科医院

寝ている間の歯ぎしり、仕事に集中している時の食いしばり。本来何もしていない時は上下の歯を接触させないのです。歯を接触させ続ける癖のことを歯列接触癖(TCH)と言います。噛み締めが続くと噛み合わせが低くなり、顎が後退して関節に負荷をかけてしまいます。

ストレスなどの精神的要因

ストレスは、顎関節症の大きな要因です。精神的な緊張が無意識の食いしばりを強めます。

歯並び

歯並びが良くなくて顎が楽な位置と上下の歯が最大に接触する位置がズレていると、顎が慢性的にズレます。その歪が蓄積されて顎の不調和が生じます。

外傷や突発的な負荷

急激な力が加わることで発症するケースです。転倒や打撲で顎を強く打った、硬すぎるものを無理に噛んだ、大きなあくびをした、あるいは歯科治療で長時間口を開け続けた、などです。安静にしていれば一過性で終わることがほとんどなのですが、長引くこともあります。

痛みや音として症状が現れます。

複合的な原因で顎関節症は起こります。主な原因は噛み合わせであることが多いのですがそれだけではなく、マッサージで筋肉をほぐしたり、食いしばりの癖を自覚して直したりといった、複数のアプローチを組み合わせることが大切です。ストレスコントロールは難しいと思いますが、その対応も必要です。

子供にも顎関節症が起こる

最近のデータでは子供にも顎関節症が起こっていることが示唆されています。また子供では女児よりも男児に多いとされています。これは何故でしょうか。原因は先に述べた通りです。外傷なども突発的に起こりますが主な原因ではないです。外遊びが減り、習い事が増え、共同生活の適応などいろいろなストレスも、子供ながらかかっているのかもしれません。歯ぎしりはストレスブレーカーと言われています。昼間のストレスを歯ぎしりすることで発散しているのです。噛みしめることで快楽ホルモンが放出されるそうです。(ドーパミン)噛みしめで歯がすり減ると噛み合わせの高さが低くなり、顎が後方にズレて顎の関節に負荷をかけることになります。ストレスのコントロールはご家庭での対処になります。

子供の歯ぎしり

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ストレスの問題はあるのですがそれだけではなく、上手く顎が成長出来ていないことが原因ではないかと私は考えています。上顎は下顎よりも少し大きく、噛み合わせると上顎の内側に下顎があるのが普通です。成長期、先に上顎が大きくなって、下顎が後から大きくなっていきます。上顎が正しく大きくならないと、後から大きくなる下顎が上顎でブロックされるのです。ブロックされても前に成長したいので歯ぎしりします。噛むとブロックされるので顎が後ろに下げられます。そうなると顎も後ろに押しやられるので顎関節に負荷がかかり顎関節症になってしまうのでは、と考えています。

上顎の劣成長がほとんど

宇治市 歯医者 gap tooth なかむら歯科医院

上顎が小さいことを知るには歯を見ればわかります。乳歯だけの歯並びの時、

上下の前歯がキチキチに生えている

下の前歯がガタガタに生えている

奥歯で噛んだ時、下の前歯が半分以上見えない

だと上顎が正しく成長していないのではないかと思います。上の前歯は乳歯が生えてきた時からすきっぱであるのが普通です。下の前歯も、です。成長したら隙間が出来そうに思いますが3歳の時点でキチキチな歯並びであれば6歳になってもキチキチのままです。上顎の歯並びの隙間を霊長空隙、成長空隙と解剖学的名称があります。それが普通だということです。その空隙がないということは、正しく成長できていないということです。上顎が正しく成長出来ないと、その内側にある下顎も正しく成長できないので本来見えるはずの下の前歯が見えないのです。下の前歯が綺麗に並ばないのです。

小学生の歯並び

4本の前歯が生え代わり永久歯になった時、前歯が綺麗に並んでいるからといって安心はできません。犬歯は前歯の生え代わりより遅れ、小学校3~5年くらいで生え変わるのですが、犬歯が生えるスペースがしっかり確保できていないと八重歯になります。乳犬歯よりも犬歯の幅は1.5㎜くらい大きいので、乳犬歯の前後にしっかりスペースがないと並びません。1.5㎜と聞くと大したことなさそうですが、口の中では結構大きなスペースです。少しくらい前歯がガタガタしても成長したら治るだろうと思うかもしれませんが、治りません。上顎の成長はおよそ10歳前後でほぼ終えます。その時期までに上顎を正しい成長に戻さないと顎を後から大きくすることはできません。下顎はもう少し時間をかけて成長します。上顎を正しくしておかないと下顎の成長を抑制することになり、歯ぎしりの原因にも、顎関節症の原因にもなる種を残しておくことになります。

何故上顎が正しく成長しないのか

生まれてから正しい舌の使い方を覚えたかどうかが上顎の成長を決めていると考えています。以前から何度か記しているのですが、すべては正しい哺乳が出来ているか、出来ていたか、です。正しく舌を使って哺乳できていると、舌を持ち上げ、飲み込みます。舌を持ち上げることを覚えると、哺乳以外の時も舌を上顎に付けるようになります。舌を上顎に付けることで顎を前と側方に拡げる力になるのです。舌も筋肉です。筋肉の力って凄いんです。

舌の力が大切

噛んだ時に前歯が噛み合わさらない方がいます。噛んだ時に上と下の前歯の丁度間に舌を置いて、そこから飲み込んでいるのですが、元々は噛んでいたのですが、舌をそこに入れ続けた結果隙間が出来るのです。舌の筋肉の力が顎を大きくしていく推進力になるだけの力になることがおわかりかと思います。

哺乳の仕方が歯並びを決める

母乳が良く出たり、哺乳瓶の乳首からミルクの出方がすごく良いと、舌を使わなくても栄養を摂れるので舌の使い方を覚えません。逆に取り込まないように舌でブロックするような変な使い方を覚えてしまいます。具体的に、ラッチオン、縦抱き授乳、添い寝乳をしない、正しい哺乳瓶の使い方、などです。とは言えそのような時期に戻れない年齢になっていたらどうしたらよいのでしょうか?

上顎を拡大して、正しい成長に追いつく

ある程度の年齢になっていると、顎を大きくするには矯正治療が必要になります。先ほども記載しましたが上顎の成長は10歳くらいでほぼ終えてしまいます。8歳くらいになればマウスピース矯正で顎を大きくすることができます。きちんと1日22時間くらいマウスピースを装着していただくことが前提になりますが、成長期なので顎の骨も柔らかく、マウスピースを使って顎を大きくすることができます。小学校低学年までは機能的矯正装置を用いて顎の成長を促すことをします。具体的には、日中2時間と夜間の使用です。

まとめ

子供の歯ぎしりや顎関節症が顕在化してきていますが、それはストレスと上顎の劣成長によるものではないかと考えています。ストレスへはご家庭で対応していただくことになるのですが、上顎劣成長については適切な時期に適切な装置を用いて正しく成長させることが大切だと私は考えています。

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