目次
過度な期待はしない方がよいでしょう。
なかなか治らないなあ
診療所を変えたら今よりよくなるかも
ちょっと先生と合わないし変えてみようか
引っ越し
勤務先近くに通院していたが退職して足が遠のいた
年齢的に街中への通院が難しくなった
などなど当院にお越しになられる方の理由は様々です。その中でもHPを見てご来院される方が多いです。少なからず期待をお持ちいただいて来院されると思います。ただ出来ることと出来ないことがあり、すべてのご負託に応えきれていないと思います。以前通院されていた医院との比較になるので、期待が大きければ大きいほど、結果がでないと失望になってしまいます。医療に限らずどんなことにもあてはまる事柄ではあるのですけれど。
インプラント

皆さんご存じのようにインプラントは自費治療になるので、インプラントに関する治療は保険診療を利用することはできません。(腫れた時の投薬や、撤去は利用可能)例えばインプラントの上部構造が脱落して、セメントで付け直す場合でも自費治療になります。スクリュー(ネジ)で上部構造(被せ物)をインプラント本体と固定している場合があり、それが緩んでくることがあります。その場合スクリューを締めるのですが、インプラントメーカーは沢山あって、規格がメーカー毎に異なります。治療されたところでないと、どのインプラントを使用しているかわかりませんし、もし分かったとしても残念ですが手元にありませんから対応することはできません。取り寄せればいいじゃないかと思われるでしょうが、取り寄せた材料の費用などの諸経費をいただく必要があります。取り寄せられないこともあります。
治療済のインプラントに関しては、治療したところで診てもらう
基本的にインプラント治療された診療所で対応していただくことになります。患者さんの生活環境が変化して通院できないということもあるかもしれませんが、対応することはかなり困難です。上部構造(被せ物)の一部が欠けたとか、壊れたなどの場合やり替える必要が出た場合も同様です。インプラントは定期的に噛み合わせの調整が必要です。その調整に関しても当該診療所でお受けください。インプラント部分に関しての治療は転院ではなく、治療を受けた診療所に続けて通院されてください。
矯正治療

転院と言うことではないのですが、他院でワイヤー矯正されていて、ブラケットが外れたりワイヤーが頬や舌に当たるので診て欲しいと来院されることもあります。矯正治療は基本的に自費治療ですので、こういったトラブルの対応も自費治療になります。治療を中断してブラケットやアタッチメントを外したいということも同様です。他院で矯正治療をしていて転居などで治療継続を希望される場合、治療方針もわからないので、新たに診断し治療することになります。治療費用も新たに発生します。区切りがつくまでは治療を受けた診療所で継続された方がよいでしょう。
詰め物や被せ物の脱落

自費治療でされている詰め物や被せ物が脱落された場合、再装着するのも保険外とお考えいただいた方がよいでしょう。治療されたところで診てもらった方がよいです。何度も同じところが取れる場合、接着面積が少なかったり、噛み締めや歯ぎしりが原因のことがあります。再装着することはできますがそれらの原因が改善できなければ、転院されても結果としてまた脱落する可能性は高いです。逆に、前の医院なら長くもったのに、と不満に思われることも起こり得ます。転院したら長く接着するだろうと期待されない方がよいでしょう。再治療や夜間用のマウスピースされることをお勧めします。
根管治療

根の治療をされていて、腫れが引かない、痛みがなかなか引かない、治療が痛い、長く治療が続いているなどで転院されることがあります。根管治療は基本的に難しい治療ですから、奥歯になればなるほど治療期間は長くなる傾向にあります。歯の種類によって根の数と大きさは異なります。転院されたからといって治療期間が必ず短くなるとは言えません。歯の根の中を、綺麗に大きくして薬で密封できるようにするのが根管治療です。綺麗にする治療の過程で痛みが出ることはあります。痛みに関しては個人差があり、同じ治療をしても痛みが出る方、出ない方があります。根の大きさがとても小さいと、それを大きくするのに時間がかかります。同じ歯でも複数あれば、1つの歯でも時間、回数はかかってしまいます。炎症が慢性化していると治りにくかったり、治療と言う刺激を与えることで急性化を引き起こし、痛みを出してしまうこともあります。痛みや腫れの原因が、時間が経たないと分からない歯のヒビや破折のこともあります。どの歯科医師も改善するよう努めています。手技手法は異なりますが、治療目的は変わりません。転院すれば、ぱっと良くなることの難しい治療です。
義歯

義歯を作ったがなかなか馴染まない、調整しても痛い、義歯が安定しない、ということで転院されることもあります。総義歯だと、残っている顎のボリュームによって大きく変わります。ボリュームが少ない場合は総義歯の安定は難しく、痛みが出やすい傾向にあります。もちろん噛み合わせの調整など努力はしますが、骨の量という条件を変えることはできません。部分義歯の場合、残っている歯の位置と数、反対側の歯の状況によって義歯の安定度は大きく異なります。1本とか2本しか残っていない場合、義歯を安定させることは難しいです。口腔内の状況は転院したからと言って変わるものではありません。診療所を変えて義歯を新たにすれば今までの不具合が全て解決する、という期待はされない方がよいです。新しく作っても先の義歯の方が馴染んでいて、そちらを使われていることもあります。
相性

歯科医師やスタッフさんとの相性、診療所の雰囲気、などで転院しようという方もあります。スーパーでも、買い物のしやすさや品ぞろえ、大きさ、店員さんの対応など、自分に合うスーパーがありますよね。私見ですが、歯科医院でもそれはあると思います。健康維持のためにかかりつけの、定期健診に行ける医院をお持ちになることは良いと思います。昨今はHPやSNSなどご自身で検索できますから調べてみることは大切です。ただやはり過度な期待を持たないで受診しましょう。そこへ行かないと本当のところはわかりません。長く通える診療所がみつかるとよいですね。
予約がとれない
なかなか予約が取れないから変えようと思って、という方もいらっしゃいます。通院のしやすさも大事な事柄です。ただ先ほど述べた相性は通院する上で大切ですから、良好であるなら出来ればそのまま通院された方が良いと思います。それまでの経緯も良く分かっているかと思いますから、かかりつけを変えることもないのではないかと思います。
まとめ

転院すればすべて上手くいく、ということではありません。好転することに向けて努力はしますが、状況を変えることが難しいことも比較的多くあります。保険診療が利用できないことで逆に不満を招く可能性があったりもします。そのような可能性があったとしても、構わない、受け入れる。ちょっと大げさなのですが、そういう覚悟があるかをよく考えてから転院を考えてください。それくらいのつもりでなければ不満を招くことになるかもしれません。患者さんも歯科医師も良い結果になることを目指していることに変わりはないのですけれど、齟齬がないようにしたいと考えています。
インプラントのページ
矯正治療のページ
根管治療のページ
入れ歯治療のページ
虫歯治療のページ



