本日診療終了後、京都府歯科医師会主催によるzoomセミナーを受講しました。
愛知県開業 月星先生による歯の外傷についての講演でした。
歯の外傷、いわゆる歯のケガです。
子ども、大人、問わず起こり得ます。またさまざまなシチュエーションが考えられます。
交通事故なら一般的にはまず病院に行き、そこからの受診になりますから神経を取ったり抜歯になる可能性がかなり高くなります。
歯が折れた場合も、どこで折れているのか、飛び出しているのか、めり込んでいるのか、折れたり抜けたりした歯はあるのか無いのか、どれくらい時間が経っているのか、などなどで処置は変わります。
また緊急で来られるので、対応する時間がなかなかとれないのが実のところです。
口腔外科や小児歯科の専門医に対応してもらう方がよいこともあります。
皆さんご存知かと思いますが、もし折れてしまったら折れた歯を牛乳に漬けて持ってきてもらうことは有効です。文献上72時間が限度のようです。
ただし無調整牛乳でお願い致します。
持ってきていただいても戻せないこともありますし、神経処置しないといけないこともあります。
外傷の場合、神経が残る残らないかがすぐわからないこともよくあります。年単位で経過を見ないといけません。
ぶつけた後、見た目は何もなくても歯の色が黒ずんでくることがあります。
神経がダメになっていることが多いのですが、神経が賦活して少しずつ色も戻ってくることもあるのです。
大人はなかなかそうはいかないのですけれど。
経時的にぶつけた歯は抜歯になることもあります。
またそのまま使えないこともあり、矯正治療やインプラント治療することもあります。
不可抗力であることがほとんどかと思いますが、頭の片隅に入れておいてください。