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神経を取った歯の根の再治療はとても難しい

2024年7月4日

神経取った歯が痛む時の症状

神経処置が済んでいる被せ物をしてある歯でも、根の先に細菌感染して病巣が出来ていると急性化を起こして痛みが出ることがあります。ズキズキする、噛むと痛い、歯が揺れる、歯が浮き上がっているような感じ、少し広範囲にボワーっとした感じなど。

先回りして神経を取ることはできない。

神経処置していない歯でも、元々大きな虫歯で神経を守る薬剤を貼付して詰めたり被せたりしていると神経がダメになることもよくあります。同じくらいの虫歯で同じ処置をしても神経を残せる人、残せない人がいます。その場で痛みの出る方もあれば、数カ月~数年先に痛みの出る方もあります。神経をギリギリ残すのと、神経がダメになるのは裏腹なところがあります。痛みがでるかもしれないからといって最初から大きい虫歯は神経取るのは本末転倒です。ですから最初から一気に虫歯を除去せず、期間をかけて神経への負荷を減らしていく方法を私は取るようにしています。

外れないように付けてある被せ物

根の先の治療をするためには詰め物、被せ物を外さないといけません。神経治療してあると歯質が大きく失われていることが多いです。失われているところは土台が入れて補強して被せ物をしています。今は材料の進歩があり、土台にファイバーポストという歯の硬さに近い材料を使うことができるようになりました。ですが失われている部分が多いと今でも金属の土台を用いますし、被せ物がしてある歯の土台は圧倒的に金属が多いです。

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土台を除去すのは大変なのです。

基本的には、神経治療が終わったから元に戻しているので、再度治療をすることを前提とせず土台を入れてから被せ物や詰め物をしていきます。付けたものが取れないようにと思ってこちらは治療しています。その被せ物を取らないといけませんからとても大変なのです。特に土台は根の中の深いところまで入っていることが多いのです。摘まんでシュッと取れたらよいのですが、削り取らないといけないことがほとんどです。切れ込みを入れてひねったり、超音波で振動をかけたり、あの手この手で除去に取り掛かります。一回で取り切れれば超ラッキーです。二回、三回かかることもあります。

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麻酔も効かない

痛みの無いときでもこのように被せ物、土台を取るのがとても大変なのですから、痛みのあるときはもっと大変です。麻酔もしますが炎症があるときは効きがよくないです。痛みは内部の圧力が高まっているから起こっています。麻酔薬を内部に入れていくことになりますから、逆に圧力をかけることになります。安静にすることが求められるのに、削るという振動、熱を与えますから逆のことを行っています。その時の対応は本当に困ります。

急な痛みで連絡いただいても、気持ちはあっても処置する時間が取れないです。

急な痛みで連絡を受けます。なんとかして差し上げたいですが、随分前からご予約をいただいている患者さんの治療時間を削ることもできません。出来ることは限られます。噛み合わせの高さを削って、噛んで当たらないようにすること。炎症止めの抗生剤を投薬する。この2つを治療の合間にすることしかできません。先程述べたように土台を外すのも大変ですし、土台が無い詰め物でも麻酔して、削って、根の治療して、お薬出して、を出来るだけの時間は取れません。

根の中の薬も取れないようにしてある

一度根の中の治療をしてある歯は、根の中に薬が詰めてあります。治療した年代にもよりますが今ではほとんどが固形の物で詰めてあります。根の中の薬もやはり取れないようにしてあります。根の中を隙間なく詰めることで細菌の侵入を防ぎ、再感染させないようにする、とされています。最近では特に強固に固まる材料が使われるようになっています。口腔内で経年的に劣化しない材料、大きくいえばゴムに分類されるざいりょうです。詰め方によっては単独で用いることもあります。

根の先の太さ

元々歯の根の中はとても細いです。根の先端で直径0,1㎜を切る根もあります。根の中を固形の材料で密封するのに0,1㎜は細すぎます。材料の物性を残して本来の役割を果たさせるに強度がありません。一般的にはその4倍、0,4㎜は最低あるとよいとされています。(最初に根の中の治療する時、細い曲がった根の中の直径のところに、薬を入れるため拡げていくのに時間がかかるのです。)奥歯だと一本の歯で複数の根があります。その詰めた材料を取り除かなければ、感染源の除去ができません。

神経なくても腫れる

根の先ギリギリまで密封している薬を慎重に取らないと、その刺激や除去片が痛みを誘発します。めちゃきを配って除去しなければなりません。いくら気を付けて処置をしていても腫れたりします。腫れは身体の防御反応で、腫れやすい人、腫れにくい人、皆それぞれ違います。

そこから、ようやく感染源の除去ができる。

すべての根の中の薬を除去してから、通法に従い歯の根の壁に相当する部分の感染源の除去に努めます。根の先の骨の部分は血管から免疫細胞が来ますが、根の中の神経と血管がすでに取り除かれていますから免疫細胞は供給されません。根の中の細菌の住処が根の中の壁に相当する部分とされています。平たく言えばカンナをかけて細菌がいるところを削り取っていきます。

抗生剤を使って炎症を抑える

今まで記載した内容の治療を進めていくのに相当の時間がかかるとお話してきました。そこまで一気に出来ないこともあるとお話しました。治療だけで痛みの対処ができないので、炎症がある時は抗生剤を服用してもらいます。化膿止め、炎症止めです。ペニシリンが一番有名ですね。ロキソニンやボルタレンなどは鎮痛剤で炎症を抑制する成分はあまり含まれていません。ですから腫れている時に鎮痛剤だけでは炎症はよくなりません。痛みには鎮痛剤、腫れには抗生剤、あわせて服用していただくことになります。

抗生剤は続けて服用して、スパッと止める

抗生剤の使用に抵抗がある方も多くいらっしゃると思います。耐性菌の問題からですね。確かにそうなのですが、背に腹を変えられません。一般的に歯科の感染症では最新の抗生剤を用いる必要はないとされていて、言い方はなんですが従来からある抗生剤で対応が可能です。余程であれば別の抗生剤にはなります。使い方として、服用したりしなかったりが一番よくありません。きちんと容量用法を守って腫れがなくなったらすっぱりやめる。効果が無ければ第二選択の抗生剤に切り替え、これも同様に用いて腫れがましになったら止める。これが正しい薬の使い方です。

何度も治療すると歯が小さくなる

一度治療した歯、あるいは何回か治療している歯を、またまた治療するのがよくないのはおわかりかと思います。どんどん自分の歯の部分が少なくなります。頭の部分もそうですし、根の中も、穴が大きくなっていくので歯の根の中の空洞率が高くなります。治療している期間、噛まない時間があります。歯は噛んでいないと少しずつ噛む方向に動いていきます。となると骨に埋まっている歯の長さが短くなっていきます。治療すればするほど、歯がどんどん小さくなっていくのです。

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ブリッジは長くもたない

ブリッジの土台に使っている歯の治療を何度かしているなら、その歯が割れるリスクが高くなるのはわかると思います。神経が残っているならまだ良いのです。それでも噛み合わせの負荷がすごいのですからブリッジはお勧めしません。神経が取ってある歯の根の先が悪くなったらより条件は悪くなるのですから長く持たないとおもいます。歯を長くもたせたいのなら、歯の無いところにインプラントすることを検討された方がよいかと思います。

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