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あなたの味覚は正常ですか

2023年1月19日

基本5味

味覚とは、甘味(ショ糖)、塩味(塩化ナトリウム)、酸味(酒石酸)、苦味(塩酸キニーネ)、うま味(グルコン酸ナトリウム)これらが基本5味と言われます。最近では脂肪味と言われるものが追加されるようで、第6の基本味となるかもしれません。食べ物でイチゴ味、チョコレート味などありますが、これは風味であって嗅覚に属するものになります。

味覚異常

味覚異常と一口に言いますが、その異常にはいろいろあるのです。口が渇くのは口腔乾燥症、何を食べても苦く感じる、いつもと味が違うのは異味症、何を食べていないのに口の中が苦いのは自発性異常味覚、塩味と酸味を間違えるのは錯味症、舌がピリピリするのは舌痛症、味がしないのは味覚消失・脱失、何を食べてもまずくて吐き出したくなるのは悪味症、甘味だけがわからないのは解離性味覚障害、口がねばねばするのは口腔内異常乾燥症、味が薄いのは味覚低下・減退、塩味がきついのは味覚過敏、コーヒー・お茶・紅茶の味がしない、お湯みたい・カレーもわかりにくいのは風味障害 などなどこれらの味覚異常でも、量的味覚異常、質的味覚異常に分けられます。前者には味覚低下、味覚脱失、解離性部分的味覚障害が、後者には自発性異常味覚、悪味症、異味症、味覚過敏などになります。高齢者の場合、口腔・咽喉頭真菌症が原因であることが多いです。症状として舌痛、違和感、味覚異常、口渇感などがあります。他に扁桃癌、舌根腺様嚢胞癌、紅板症などからもおこることもあります。

ストレスも原因になります

どこに障害があるかを考えると、味覚を受け入れる器官の障害か、そこから脳に伝達する神経の問題か、味覚を司る脳の問題か、心因性の問題か、味覚を受け入れる器官そのものに伝わっていないのが問題か(唾液が少ないとか)何が原因であるかを考えないといけませんから、味覚障害はただ口の中だけに原因があるわけではありません。脳の問題であればCTやMRIなどの検査が必要ですし、何かしらのストレスが原因であれば十分な問診の上、向精神薬の投与の可能性もあります。全身疾患として捉えないといけません。味覚を受け入れる器官の障害を起こす原因として服用薬剤によるものがあります。抗腫瘍薬、降圧剤、抗真菌薬、抗菌剤、経口血糖下降剤、ステロイド、抗リウマチ薬などなど。全身疾患として肝炎、肝硬変、腎不全、透析、悪性腫瘍、ベーチェット病、シェーグレン症候群、甲状腺機能低下症など。亜鉛、微量元素、ビタミン欠乏症により起こるハンター舌炎、プランマービンソン症候群もあります。先にのべた口腔粘膜障害があります。これらはそれぞれ、使用薬の中止・減量・変更、原因疾患の治療、欠乏物質の補充、抗真菌薬・舌炎などで対処していきます。

亜鉛服用がすべてではありません

味覚障害で亜鉛や微量元素の接種が有効とされていますが、他の全身疾患や薬剤性のものが原因であれば効果はありません。また市販のタブレットでは含有量が投薬されるものとは違いますから、医療機関の受診を勧めます。歯科医院を受診され味覚障害の原因が特定されない場合には近隣の口腔外科をご紹介いただけると思います。

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