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受け口治療は早めに治しましょう

2022年10月13日

過日3歳児検診に行った時のことですが、あるお子さんが反対咬合でした。

歯科医院の受診を勧めて、受け口治療の取り外しの装置について話をしたところ

購入したマウスピースをしてみたがしてられなかったです、というお答えでした。

診断も無く既製の市販品を購入されているのだと、少し驚きました。

今回は受け口についてのお話しです。

受け口とはどのような状態でしょうか

下の歯が上の歯を隠している状態です。

どうして反対咬合になるのか

口には多くの筋肉が整然と並び機能しています。舌は代表的な筋肉の塊です。綺麗な歯並びの人の舌は嚥下するとき、上あごを押さえつけるようにぴったりと収まります。

しかし反対咬合の方は上あごには付きません。嚥下の都度舌は下あごを前方に押します。

従って上あごが小さく、下あごが大きくなると考えられています。

口腔周囲筋の筋肉が正しく機能しないと不正咬合になります。

反対咬合は自然に治るでしょうか

永久歯に生え変わる時に自然に治ることもありますが、かなり少数です。

反対になっている前歯が5~6本あって噛み合わせが深い、近親者に受け口の方がいらっしゃる場合、自然に治る可能性は極めて低いです。

反対咬合は遺伝します。反対咬合の家系があります。

日本人は人種的に見て欧米人よりも反対咬合の傾向が高いです。

しかし早めに対処することで改善できると考えています。

いつまで様子をみればよいのか

成長発育が遅れることは基本的にはありません。しかしサ行、タ行の発音に特徴的な舌足らずのしゃべり方になります。食べ方やしゃべり方にも問題が現れます。審美的な問題として反対咬合特有の顔貌に劣等感を感じることがあります。コンプレックスを無くすという一面もあると考えます。

結論は、早く治した方がよい、です。

噛み合わせを逆のままにしておくと下あごが過成長しやすい状態が長く続きます。そのような状態を早く改善した方が治療に伴う負担は軽くて済むと思います。

年齢が高くなっていくと治療の選択肢が少なくなり、外科的処置が必要になることもあります。早いなら早い方がよいですが取り外しの装置を口に入れてられないと治療になりません。3歳からできますがちゃんと、型取りしたりレントゲンを撮って診断することからはじめますから、もう少し大きくなってききわけのよい年齢から始めるのが現実的かと思います。

どう治すか

筋機能のアンバランスが不正咬合を作り出します。バランスを整え調和を取り戻せば不正咬合は回復します。反対咬合の原因の一つは舌が低い位置で機能していることです。ですから治療の目標の一つはまず舌を挙上して上げることです。そのバランスを取り戻す装置がムーシールドです。

取り外しできる装置ですので自分で外してしまったなら効果は得られません。しっかりお子様にお話していただかないといけません。寝ている間に口から装置が出るのは、はじめのうちはOKです。根気よく見守ってあげてください。

後戻りする可能性もあります。

受け口の治療の場合、およそ半年から1年くらいの装着となります。(就寝時、日中一時間)たいていの場合は大丈夫になる方が大半ですが、特に男性の場合、15歳~18歳くらい前まで成長が続く場合があります。(女性は15歳くらいまで)その場合には取り外しの装置では難しく、ワイヤーなどのよる治療となります。ですから成長が終わる時期まで定期健診が必要です。特に遺伝的な傾向が少しでもあれば尚更です。遺伝子は改善できませんから。

宇治市 歯医者 受け口治療 なかむら歯科医院

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