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フッ素は虫歯にならない魔法の薬、ではありません。

2022年8月25日

フッ素の働き

フッ素(フッ化物)には、大きく3つの働きがあります。この働きにより虫歯予防に効果を発揮します。

1、歯を強くする

虫歯に強い(溶けにくい)歯を作ります。

2、再石灰化を促進します

自然治癒が可能な初期の虫歯では、治癒を助けることができます。

3、虫歯菌を抑制します。

歯垢(プラーク)に侵入し、歯を溶かす酸が作られることを抑えます。虫歯になりやすいかどう かは、お口の中の環境や抵抗力によって一人一人異なります。

効果がない期間もあります!

一番効果があるのは萌えはじめです。なぜかというと萌出直後は歯の結晶が歪んでいるからなのです。結晶のことですから見た目には何もわかりません。

歪んでいるところへフッ素を塗布すると、フッ素が歯に取り込まれて少しづつその歪みが是正されます。

前歯よりも奥の方が磨きづらいですよね。フッ素の一番効果があるのは奥歯の溝です。前歯は仕上げ磨きもしやすいですし、平坦な面ですから虫歯にはなりづらいです。

次に歯と歯の間はものが詰まりやすいので、前歯でも奥歯でもその部分が虫歯になりやすいです。歯ブラシが到達しづらいところですから歯間ブラシを是非使ってください。できるなら歯間ブラシにフッ素ジェルを塗り付けてからしていただくと歯と歯の接触している部分にもフッ素が行き渡ります。

子供で、奥歯の次に虫歯になりやすいのは上の前歯です。(下の前歯は唾液の出てくる部位に近く、また自浄性がもともと高く、虫歯になりづらいのです。)

乳歯の歯並びが完成するのが2歳半から3歳くらいです。永久歯が生えてくるのが6歳前後です。そこから14歳くらいにかけてすべて永久歯に順次変わっていきます。

なかには交換すべき永久歯が数本先天的に欠如している場合もあります。その場合には乳歯がその役割を代行しますから基本的には抜け替わりません。乳歯といっても大事にしなければなりません。レントゲンを撮らなければわかりません。小さいときからレントゲンは撮りませんからそれがわかるのは小学生高学年になってからのことが多いです。

口の中は意外と環境が悪いんですよ!

骨の中と、口の中、細菌がいないのはどちらでしょうか。

こう書くくらいですからお分かりかと思います。骨の中なら感染していることになりますね。口腔粘膜は意外と強くて防御しているのですよ。唾液1グラムで細菌1億、歯垢1グラムで1000億存在します。口の中という環境の悪いところにさあこれから出ていく、という場所が一番リスクのあるところです。

ですから子供であれば、かみ合わせするところが一番最初に口の中に出ていくのと、奥にあって磨きづらいのと、歯茎がかぶっていて磨きにくい期間があるのでリとてもリスクが高いのです。

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