本年度も宇治市、城陽市、久御山町の2市1町による成人歯科検診が行われる
ことになりました。
検診費用はかかりませんが、節目検診ですので市町に問い合わせてみてください。
検診と治療は同日にできませんのでその点はご容赦ください。
何を検診しているのでしょうか。
粘膜に異常はないか
歯列不正はないか
顎関節に異常はないか
歯石は付いているか、付いていないか
歯肉かの出血があるかどうか
歯周ポケットが深いか浅いか
口腔の清掃性が保たれているかどうか
虫歯があるかどうか
失われた歯があるかどうか
その部分が補われているかどうか
おおよそこんなところです。
歯周病のチェックは一部の歯のみ、虫歯に関しては目視で確認できるだけになりますから、虫歯が疑われるところはレントゲンを撮らないとわからないですし、歯周病も本来は全部の歯の検査をしたり、レントゲン写真を撮った方がよくわかります。
あくまでもスクリーニングテストです。(ふるい分けと考えてください。)
二回に分けてお話ししたいと思います。
粘膜は、頬、舌、歯茎、上あご、唇を診ます。
色でいうと、薄いピンク色、ピンク色だといいですね。
極端な白色、赤色だと場所によっては病院の歯科口腔外科でみてもらった方がよいです。でも自分で判断はしないでください。あくまでもかかりつけ歯科医の意見を聞いてからにしてください。直接口腔外科に行かれても診察はしていただけないですし、当院などでしばらく経過観察していけばよいこともあるからです。
歯列不正
いわゆる歯並びです。
受け口、出っ歯、ガタガタな歯並び、はわかりやすいですが、奥歯で歯が内側に倒れていたり、わかりにくい歯並びの不正もあります。
成人歯科検診は40歳以上ですから、もういいやと思われるかと思いますが、顎関節症や、知覚過敏の原因になっていることもあります。
その場合には原因が無くならないので症状の改善もありませんから、そのことは頭の
片隅に入れていただきたい事項になります。
顎関節
位置としてはだいたい耳の前のところにあると思ってください。
大きく顎を開けると少し音が鳴りますが、早い時期に鳴ったり、左右で鳴り方が違ったり、時間差があったりするか、どれくらい口を開けられるかを診ます。
片方だけカクっと鳴ったりジャリっと鳴ったりすると顎の関節が傷んでいることが多いです。歯列不正や噛み合わせ、態癖と呼ばれる癖(頬杖など)が原因であることが多く成人であれば残念ながら治ることはなかなかないです。
子供と違い関節の修復能力がないからです。
でも原因が突き止められて対処できれば改善傾向に向かいます。
明らかな原因がわからなければマウスピースを作製して原因を探っていきます。
マウスピースは保険が適用されますから費用の点は心配ありません。
それでも改善しなかったり、口が開けづらくなる傾向にあれば近隣の歯科口腔外科の受診を勧めることになるかと思います。