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小学3年生の八重歯治療のビフォー・アフター

2025年2月20日

当院では小児マウスピース矯正を使って治療を行っています。

当院ではマウスピースを使った矯正治療を行っています。今回は乳歯と永久歯の混在する時期の八重歯の治療の経過を写真を見ていただきながら、どのように改善していったかを説明していきます。小学3年生の八重歯の治療になります。(似たような症状の患者さんのお口の参考になればと、患者さんとそのご家族から快く同意を得ています。感謝致します。)

初診時の状況

宇治市 歯医者 6197_ak_oral front_20230331 なかむら歯科医院

お見えになった時は8歳9か月。女の子で、八重歯になっている歯並びが気になるということでご来院されました。正面から見ると左側の永久歯の犬歯(糸切り歯)が八重歯になっています。生えてくる隙間が足らないので、噛み合わせの面のところまで生えてきれていません。右側の犬歯はまだ生えていません。

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral upper_20230331 なかむら歯科医院

上の真ん中から見て右側の2番目と3番目(噛み合わせの面に詰め物がしてある歯)の間に永久歯の犬歯が生えてくるのですが、(乳歯の犬歯はすでに抜けています。)もし生えてきても、生えてくる隙間がありません。左側の犬歯はもう少し内側に生えないといけないのですが、生えるだけのスペースが無くて、外側に生えてきています。真ん中の大きな歯も少し斜めに生えているように見えます。真ん中の4本合わせて見ても、少し余裕のない並びになっているように見えます。乳歯は左右奥から2番目と3番目の歯だけで、後はすべて永久歯です。

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral lower_20230331-2 なかむら歯科医院

下の歯の真ん中から3番目が両方とも生えかかっています。前歯が少し重なって生えています。真ん中から左右3番目の歯、永久歯の犬歯が生えるスペースも少し足らないかもしれない、という状態です。

診査・診断

彼女の永久歯の大きさが特別大きいと言う訳ではありません。上下共に永久歯が綺麗に並ぶだけの大きさに顎が成長していないと診断します。このまま成長を期待して経過をみても、永久歯がきちんと並ぶだけの大きさに顎は成長しません。永久歯の交換が始まる6歳過ぎなら、前歯で噛む食事やチューブ噛み訓練をルーティンにしていけば成長を期待できます。しかしながら上下前歯4本と6歳臼歯が萌出しきっている8~9歳頃になってしまうと、食育やお口のトレーニングだけでは顎を大きく成長させることがとても難しくなります。それは成長のピークが10歳前後に迎えるからです。矯正治療という手立てを使って手助けしないと、顎は大きく成長できないのです。

小児口腔育成のページ

この時期の不正咬合は上顎の劣成長が原因です。

宇治市 歯医者 scammon curve なかむら歯科医院

上顎が先に成長のピークを迎え(10歳前後)、その後に下顎が成長のピークが来ます。下顎は第二次成長ほぼ同じなので、男の子は18歳、女の子は15歳くらいまで成長は続きます。上顎が大きくなれないと下顎も大きくなれません。ですから、とにかく上顎を永久歯がきちんと生えるくらいに大きくしないといけません。乳歯の奥歯はその下から生えてくる永久歯よりも幅が大きいので、虫歯などで奥歯の乳歯が早期に抜けてしまわない限り永久歯が生えてくるスペースは確保されます。(前歯は永久歯の方が乳歯より大きいです。)前歯がきちんと並んでいない場合は、早めに上顎を大きく正しく成長させることが大切です。

治療開始時の口腔内

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral front_20231129 なかむら歯科医院 

先に述べた診査診断と治療方針について、ご家族の方にお話をさせていただきました。お話させていただいた時から少し先の時期に、最新の口腔内スキャナーの導入が決まっていました。成長のピークまでに時間に少し余裕があることと、より正確に治療計画を立案するため口腔内スキャナー導入後に、もし治療を進めるのであれば開始させていただきたいとお伝えしました。それでよいです、と快諾していただき、少し期間が開くことになりましたが、口腔内スキャナーの導入後に治療することになりました。

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral upper_20231129-2 なかむら歯科医院

待っている間に、上顎の向かって右側の犬歯も萌出してきました。左側の犬歯の位置は変わっていません。

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral lower_20231129-2 なかむら歯科医院

下顎も犬歯が萌出し、向かって右側の犬歯の後ろの乳歯が1本抜けて永久歯が萌出してきました。

小児マウスピース矯正による治療

宇治市 歯医者 aligner  なかむら歯科医院

永久歯と乳歯の混在しているこの時期の目的は先ほど述べたように、上顎を大きくして正しく成長させることにあります。マウスピースを上下の歯に装着して、素材のたわみを利用して顎を大きくします。歯にアタッチメントという材料を設置してマウスピースと歯を一体化して歯に矯正力を伝えます。ワイヤー矯正に比べると素材がやわらかいので、痛みの出にくいことも特徴の一つです。小児マウスピース矯正の治療期間は1年半と決まっています。また永久歯の前歯4本と6歳臼歯が萌出していないと適応症にはなりません。またほとんど永久歯に生え変わっていたら対象外となります。時期が限られています。成長に合わした適切な時期でないと使えない治療です。

小児マウスピース矯正のページ

治療する上で必ず守っていただくルールがあります。

宇治市 歯医者 wearing time なかむら歯科医院

マウスピース治療は食事の時や歯ブラシの時は外してもらうことができます。脱着の手間がありますが、口腔内を清潔に保てますし、噛みづらい時期もありますが普通に食事していただけます。ただし外している時間分、歯は元の位置に戻ろうとします。1日は24時間です。22時間装着すると、22時間治療は進みますが、2時間分元に戻ります。つまり22₋2=20時間分治療が進みます。(歯に動く力がかかるのが20時間)8時間外していると治療時間は16時間です。16ー8=8 8時間しか治療は進みません。20時間と8時間では大きく治療効果が変わります。治療の前提の一つは22時間装着することです。それで治療計画を立案しています。家でも学校でもほぼ装着です。これを守っていただけないならワイヤー矯正された方がよいでしょう。自分で外すことのできないワイヤー矯正なら、24時間矯正力をかけることができます。

3か月経過

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral front_20240228 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral upper_20240228-2 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral lower_20240228-2 なかむら歯科医院

上顎の犬歯も随分綺麗に並んできました。マウスピース矯正で顎が大きくなって、犬歯の並ぶスペースが出来てきたからです。もう少しだけ犬歯のスペースにゆとりがあるとよりよくなりそうです。上下前歯の並びも綺麗なアーチになっています。

アタッチメントとは

よく見ると、いくつかの歯の外側に白い出っ張りが付いています。前歯の虫歯治療などで虫歯を除去した後に詰める白い材料があります。その材料を、歯を削らず接着材料を使って歯の表面に付けています。この出っ張りをアタッチメントと言います。わかりづらいのですが、下の右の犬歯の表面を見ていただくとわかると思います。他の歯にも付いています。マウスピースだけでは歯に矯正力が伝わりにくいので、アタッチメントを付けて力をかけるのです。どこにとか、いくつとか、それぞれ状況によって変わります。いわゆるワイヤー矯正とは違って目立ちにくいのが特徴です。学校に行っている時間も装着していただかないといけないのですが、心理的な負担もワイヤーよりも少ないと思います。

6か月経過

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宇治市 歯医者 6197_ak_Oral upper_20240513-2 なかむら歯科医院

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral lower_20240513-2 なかむら歯科医院

ほぼ目的が達成できた歯並びになりました。

9か月経過

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral front_20240809 なかむら歯科医院

歯の軸を微調整するために矯正を続けています。治療開始から約1年でアタッチメントをすべて外して、保定装置と呼ばれる装置に切り替えました。マウスピース矯正は終了です。目的を達成できたからです。動かした歯が後戻りしないように、その位置でとどめておくために用います。この治療期間で目的を達成できたのは、本人の努力(22時間装着)と、ご家族の協力があったからです。感謝しかありません。いくらベストな治療計画を立案しても、実行していただけないと目的を達成できないのです。

保定へ移行する

宇治市 歯医者 6197_ak_Retainer upper_20250128 なかむら歯科医院

上下に保定装置を用意していたのですが、下の一番奥に14歳臼歯が生えてきたので、上顎のみに装着です。歯の萌出を妨げてはいけないからです。(そこに装置の一部がかかる設計でした。)上顎も14歳臼歯が生えてきたら保定装置も卒業です。下の右下の隙間は、14歳臼歯が萌出することで詰まっていきます。これは経過を見る、で大丈夫なのです。今後は3~6か月間隔で経過観察していきます。

下顎の成長はこれからも続く

下顎の成長はこれからまだ続くので18歳まで経過観察必要となります。成長はAIでも、ビッグデータでも予想ができません。ですから、状況によっては矯正治療が再度必要になることがあるかもしれません。じゃあ全部永久歯に生え変わってから矯正を考えればいいや、と考えてはいけません。成長が終わったり、終わりかけの時に矯正治療を始めると、スペース確保のために抜歯が必要となる可能性が出てくるからです。本来の成長に早く戻してあげるのが何よりなのです。適切な時期に適切に介入することで治療期間を短く済ますことができます。何事も早め早めの対処が必要です。

治療前後の比較

宇治市 歯医者 6197_ak_oral front_20230331 なかむら歯科医院

術前

宇治市 歯医者 6197_ak_Oral front_20241218 なかむら歯科医院

術後

治療の概要

治療内容

混合歯列期の八重歯(叢生状態)をマウスピースを用いた矯正治療で改善しました。治療を行ったことで永久歯に全て生え変わった時に、正常歯列になるだけの大きさに上下の顎を拡大することができました。

治療期間

約10か月間、10回

費用(自由診療になります。)

484,000円(税込)

診査・診断料、検査費、材料費、経過観察費用(今回は10回分)、保定装置費用、等含む

(原材料費の変更があったため現在の治療費用では 総額 税込594,000円になります。)

リスク・副作用

毎日のマウスピース装着を22時間以上していただくこと、装着時にチューイーを必ず使用すること、アタッチメント脱落時早急に来院していただくこと、などマウスピース矯正における注意事項(同意書に詳細を記述しています。)を遵守していただけない場合、歯列不正は改善しません。治療方法の特性上、ご本人とご家族の協力がないと十分な治療効果は得られません。特にお子様自身の治療への意欲が必要です。必ずご家族で充分に時間をかけて、治療を受けるか受けないかの検討をしてください。

小児マウスピース矯正のページ

 

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