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2024年12月29日(日)〜2025年1月5日(日)は休診になります。
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毎日どれくらいの量の唾液を飲んでいるか知っていますか?

2024年11月21日

答えは1.5リットル

ヒトは1日に唾液1~1,5リットルを飲み込んでいます。ドライマウスの方でも0,5リットル飲み込んでいます。とても多いなと、びっくりと思いませんか?唾液は自分の分泌物ですから綺麗と思いますよね。唾液そのものはきれいなのですが、口腔には常在菌が存在しているので、口腔内に分泌された時に細菌が混ざる、と思ってください。一般的には、健康な人の唾液1mlに含まれる細菌の数は約10万から1億個いるとされています。口腔内細菌はすべて善玉菌ではなくて、虫歯菌、歯周病菌、なども含まれています。

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中程度の歯周病患者さんは毎日100億以上の歯周病菌を飲み込んでいる。

歯周病は歯周病菌により引き起こされるのですが、きちんとプラークコントロールされていない方は多くの歯周病菌が口腔内に存在しています。それらが含まれた唾液を毎日飲み込んでいることになります。Porphyromonas gingivalis (ポルフィロモナス・ジンジバリス 代表的な歯周病菌)は唾液1mlに830万個ですし、Prevotella intermedia (プレボテラ インターメディア 歯周病菌)は1mlに260万個 含まれています。毎日それらを飲み込んで、腸内に取り込んでいるのです。(ただし、個々の人やその健康状態によって異なる場合があります。唾液中の細菌の量は食事や口内衛生の状態にも影響されます。)

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歯周病菌が関係しているとされている疾患

飲み込んでいる歯周病菌は歯周病だけを引き起こしているわけではありません。多くの全身疾患に関与していることがわかってきています。

心血管疾患

歯周病の炎症反応が心臓や血管に影響を及ぼす可能性があります。歯周病菌が血流を介して心臓に到達し、炎症を引き起こすと考えられています。この炎症が全身に波及し、血管内壁に炎症を引き起こすことで、動脈硬化(アテローム性動脈硬化)の進行を促進する可能性があります。これにより心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患のリスクが増加すると考えられています。歯周病の適切な管理が心血管リスクの低減に寄与するとされています。

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脳梗塞

口腔内の特定の細菌が血流を介して他の部位に影響を及ぼすことがあります。歯周病によって口腔内の細菌が増殖し、これが血流を介して脳血管系に到達することで炎症を引き起こす可能性があります。特に血管壁の炎症を引き起こしやすいとされています。血管内の炎症が進行することで、動脈硬化(アテローム性動脈硬化)が進み、血管内に血栓が形成されるリスクが増加します。これが脳梗塞の原因となる可能性があります。口腔衛生の管理と定期的な歯科検診が、脳梗塞の予防に寄与することが期待されます。

アテローム性動脈硬化とは

口腔からの細菌や炎症性物質の血流への放出が動脈内炎症を刺激し、アテローム性動脈硬化の進行を促進する可能性があります。アテローム性動脈硬化は、動脈内の炎症が慢性化し、血管壁にコレステロールやその他の脂質が蓄積することで、進行していきます。歯周病の特定の口腔細菌が関与していて、血管壁の炎症に寄与していると考えられています。特にポルフィロモナス・ジンジバリスなどの細菌が、歯周病とアテローム性動脈硬化の関連しているとされています。

糖尿病

口腔内の細菌が血流を介して糖尿病の合併症リスクを増加させると考えられています。特に歯周病菌が糖尿病の進行やインスリンの効果が低下し、血糖コントロールに影響を与えているとされています。逆に糖尿病患者は免疫機能が低下していることが多く、口腔内の細菌感染に対する抵抗力が弱まっているので、糖尿病の患者は歯周病にかかりやすい傾向があります。適切な歯周病の治療や予防が、糖尿病の進行を抑制し、全身の健康を保つために不可欠です。糖尿病に罹患されている方は定期的な歯科検診と口腔衛生の維持が特に重要です。

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アルツハイマー病(口腔細菌と脳への影響)

口腔内の細菌が血流を介して脳に到達することがあり、これが神経炎症を引き起こし、アルツハイマー病の病理学的変化を進行させると考えられています。高齢者において認知機能の低下を促進する可能性があるとされています。特に歯周病に見られる特定の細菌が、このプロセスに寄与している可能性がありとされています。

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早産、低体重児出産

歯周病が妊娠期に進行すると早産や低体重児のリスクが増加することが報告されています。歯周病が進行することで、全身の炎症反応が増強され、これが早産や低出生体重のリスクを増加させる要因になることがあります。歯周病が進行している妊婦では早産や死産のリスクが高いという報告があります。

誤嚥性肺炎

口腔内の細菌や病原体が肺に到達すると、誤嚥性肺炎の原因となります。誤嚥性肺炎は高齢者や免疫機能が低下している人、または基礎疾患を持つ人にとって重篤な合併症となる可能性があります。特に歯周病が進行していると口腔内細菌が増殖し、誤嚥によってこれらの細菌が肺へ到達するリスクが高まります。誤嚥性肺炎は、以下の理由で起こります。

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嚥下障害

嚥下機能に問題がある場合、食べ物や液体が誤って気管に入り込むことがあります。これは、高齢者や神経変性疾患(例:パーキンソン病、ALSなど)をはじめとする嚥下障害を持つ患者によく見られます。筋力が低下する、オーラルフレイルとも言えます。

意識障害

意識が低下したり、昏睡状態にある場合、正常な嚥下反射が働かず、食べ物や液体が誤って気管に入る可能性があります。(脳梗塞、脳外傷、中毒などによって引き起こされることがあります。)

無呼吸や嘔吐

一時的な無呼吸や嘔吐によって、食べ物や胃内容物が気管に誤って入り込むことがあります。これらの状況下で、細菌や異物が肺に到達し、肺炎を引き起こすことがあります。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は主に手のひらや足の裏に発生する慢性的な皮膚病変で、膿疱(膿の詰まった小さな水疱)が特徴です。症状には痛みやかゆみが伴うことがあります。自己免疫疾患の一種と考えられており、免疫系の異常が関与しています。具体的な原因は不明ですが、最近の研究では、歯周病(歯肉炎や歯周炎)が頻繁に見られることが報告されています。

バージャー病

バージャー病は免疫系の異常が原因とされる自己免疫疾患であり、口内の症状としては口内炎が特徴的です。口内炎が慢性的に発生しやすいため、口腔衛生の維持が難しくなることがあります。これが歯周病のリスク因子になる可能性があります。口腔内の炎症が継続的に起こるため、歯周病の進行を促進する可能性があります。

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糸球体腎炎

糸球体腎炎は免疫系の異常が原因となって発症する疾患であり、免疫反応が自己の糸球体(腎臓の機能単位)を攻撃することによって炎症を引き起こします。歯周病もまた免疫系の活性化によって口腔内で炎症が発生する疾患です。歯周病における免疫応答が、糸球体腎炎の発症や進行に影響を与える可能性が考えられています。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は慢性的な腸管の炎症を特徴とする自己免疫疾患であり、免疫系の過剰な反応が関与しています。一方、歯周病も口腔内の細菌に対する免疫応答が関与する疾患です。免疫系の異常が両者の発症や進行に関連している可能性があります。一部の研究では、潰瘍性大腸炎の患者において歯周病の発症率が高いと報告されています。

骨粗しょう症

歯周病において口腔内の細菌が骨粗しょう症に影響を与える可能性があります。特定の口腔細菌が骨代謝に悪影響を及ぼすことが報告されています。

関節リウマチ

歯周病が関節リウマチの発症や進行に関与する可能性が示唆されています。

大腸がん

歯周病の進行により、歯周ポケットから細菌やその代謝物質が血流に吸収される可能性があります。これにより、全身の炎症反応が引き起こされ、それががんの発生や進行に寄与する可能性があります。あくまでも可能性です。(歯周病菌との関連については、近年の研究でいくつかの関連性が示唆されていますが、直接的な因果関係についてはまだ明確に解明されていない部分があります。)

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歯茎の出血で一時的な菌血症になります

歯周病や歯肉炎よって歯茎に炎症が起こっていると、歯ブラシした時に出血します。その時出血の時に口腔内の細菌が血液に入り込みます。血管が破れているから、そこから侵入するということです。唾液を飲み込んで、腸内から取り込まれると共に、口の中からも細菌は侵入します。健常な状態であれば一時的な菌血症は解消されます。が、ストレスや不規則な生活、生活習慣病などがあるとこれまで述べた疾患に繋がっていきます。

口は身体の入り口です。

過剰な恐れを抱く必要はありませんが、歯周病菌を放置しておくと口腔内の細菌のバランスが崩れ、全身に影響が及びます。歯周病の自覚症状のある方は治療をしていきましょう。歯周病菌を0にすることはできませんが、悪さしないくらいに抑え込んでおくことが必要です。治療が終了した方や問題の無い方は定期的なセルフケアとプロフェッショナルケアを続けていくことで、健康を維持していきましょう。お口を清潔に保つことで病気のリスクを下げられるなんてすごいことではないでしょうか?

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