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意外な口腔がんの原因

2024年9月19日

山極勝三郎という医師を知っていますか

ノーベル賞に値する業績を挙げた山際勝三郎という日本の病理学者が明治、大正期にいらっしゃいます。人工癌研究のパイオニアとされています。環境ががん細胞を作る。特定の癌化する細胞があるのではない、ということを思われたそうです。煙突掃除する人に皮膚癌の罹患率が多いことに着目して、癌化は細胞への刺激が原因ではないかと考えそれを実証するための実験を開始しました。

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実験内容は

ウサギの耳にコールタール(簡単にいうと石炭を使うとできる油状物質 当時の煙突からでてくるもの)を塗擦し続けるという地道なものです。塗擦というのは塗布ではありません。塗るだけでなくて、擦りつけるのです。実に3年毎日毎日同じことを繰り返し、正常な細胞に癌を発生させることに成功しました。コールタールを扱う職人の手、顔、頭などに皮膚癌を生じることがあるという事実から、慢性的な刺激が癌を発生させるのではないかという仮説を立て、実証したのです。

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ノーベル賞候補

当時他の仮説もあったり、山極氏と同じような実験をされた方もいらっしゃったようですが実証できなかったようです。ノーベル賞に4度ノミネートされたそうですが、残念ながら受賞はなりませんでした。北里柴三郎さんと並んでノーベル賞に選ばれなかったのは残念ですが、明治大正期にそのような偉人がいたことはすごいなあと思います。

肺がん

タバコは肺がんの原因になると言われていますよね。タバコを吸う吸気が肺に刺激を及ぼすのですが、一回吸っただけでは慢性的な刺激にはなりません。タバコを日に何本か吸い、それを毎日、何十年も吸うことで肺に刺激を与え続けているのです。それが癌化の原因となっているとされています。一時話題になったアスベストも理屈は同じです。微量に含まれている空気中に含まれているアスベストを慢性的に吸い続けると癌化するということです。タバコは歯周病の原因、進行因子ですから、よくお考えいただくとよいかと思います。

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歯は噛んでいないと伸びます。

歯は上下で噛み合わさっています。そのうち片方がなくなると少しづつ伸びてきます。年齢は関係ありません。ネズミとかウサギと違ってどんどん伸びる、みたいではなくて、ほんの少しづつです。月にコンマ何ミリの世界です。例えば上下のどちらかが無い、または抜歯してあって、噛み合わせのない歯があるとします。抜けた部分に義歯やインプラントを入れないでいると、反対側の歯が伸びていって歯茎に当たっていきます。

歯が刺激になる

硬い歯と軟らかい歯茎が毎日直に当たっていると、歯茎に慢性的な刺激が加わることになります。口は普段閉じている時、上下の歯は噛んでいません。閉じているだけの時は上下の歯が噛んでいないことが普通です。噛んでいたら問題です。それは噛みしめ癖です。よくないので意識してやめるようにしてください。食事になると当然噛みますから歯と歯茎が当たります。一口30回噛むことを推奨しています。食事は一口では終わりませんからかなりの回数歯茎に刺激が加わっています。それを毎日3度以上あるわけですからそれなりの刺激が歯茎に加わっているのです。

親知らず

親知らずは一番奥に生えています。耳の前の顎の関節を中心にして顎は開け閉めします。大きく開口すると上下の前歯は大きく開きますが、奥歯は前歯ほど開きません。何が言いたいかというと、閉じた時の上と下の隙間は前歯よりも奥歯は少ない。噛み合わせのない親知らずがちょっと伸びただけで反対の歯茎に当たる、ということです。その状態が長く続けば癌を発生させる原因になる可能性がある、ということです。片方の親知らずを抜くことになったら、嚙み合っている反対側の親知らずも抜くことを検討されるとよいでしょう。

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親知らずのページ

抜けた歯の部分は処置しましょう

何も親知らずだけでなく、その手前のどの歯も、噛み合ってないなら歯が伸びる可能性がありますから、抜いた歯があれば入れ歯かインプラントで処置することをお勧めします。ブリッジは歯を大きく削ることもあり、お勧めしません。噛み合わせの強い方は特に早めに処置されるとよいでしょう。

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歯ぎしり、噛みしめのきつい方

噛みしめのきつい方、歯ぎしりのある方は、歯のすり減りが早いです。ご自身では気づかれていない方がほとんどでこちらが指摘しても、そんなことはない、と否定されることがほとんどです。歯の状況としては、歯茎の減り、付け根の歯の凹み、歯の噛み合わせの平坦化、前歯の先端のすり減り(象牙質の露出)があります。噛みしめがきつい場合に認められる状況を説明はするのですけれど。

噛み合わせのページ

歯の尖り

歯は同じ硬さです。金属、セラミック、など被せ物に用いる材料は歯よりも硬いです。それを上下でこすり合わせると歯が少しづつ削れて行きます。歯は骨よりも硬いですから、どんどん削れるようなことはありません。体に基本的に尖っているところはなく尖っているところも僅かに丸みがあります。前歯の先端も尖っているようでやはり少し丸みを帯びています。加齢でどなたもすり減りは起こるのですが、噛みしめのきつい方はすり減りが進行しています。例えづらいのですが、山を水平に切ると、山頂は平らになって、ヘリに角度がつきます。山だと鈍角ですが、前歯にすると、そのヘリが90°になります。尖りになります。

舌で舐めると

尖っている部分は気になるものです。歯が欠けたりすると、気になって舌が思わずそこにいきますよね。診療所にも時々治療は後でも構わないのでとりあえず丸めてほしいという連絡があります。ご予約の患者さんの時間もあるので本格的な処置は後日になりますが、丸めるようにはしています。そこまで尖っていなくても、すり減った歯の尖っている部分を知らず知らずのうちに何年も触っているとそれが舌への慢性刺激になります。自覚的のある場合もちろん、健診などでお見えになったときに私が気になる時は歯を削合させていただいています。

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義歯の鋭縁

口腔内で尖っている可能性のあるのは歯ではなく、義歯もその対象となるものがあります。部分入れ歯を支える歯にかかっている金具は歯に沿わせて作成してありますが、その金具の合いがよくないと尖りになることがあります。義歯が歯茎に当たって痛みがあるのをそのままにしていると、それが慢性刺激になります。噛み合わせや粘膜面の調整をすることで刺激が取り除かれます。あまり我慢をされずに早めに調整されることをお勧めします。

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歯並びが良くないことも原因になりうる

下顎が小さくて、歯並びがガタガタで、歯が内側に倒れていると、舌が常時歯に接触しています。歯の噛む面は凹凸があります。削れることで尖りも出来ますが、丸みがあるとはいえ山に相当する部分はやや尖っています。歯並びを整えて舌に無用な刺激を与えないようにしておくことが、見栄えだけでなく健康のためには必要です。

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前癌病変とされている疾患

タバコを含めて慢性刺激があると、前癌病変である白板症という症状が口腔内に現れることがあります。文字通り舌や歯茎に、白い組織が板状に貼りついているように見えます。いくら擦っても拭えません。口内炎は粘膜が少し凹み、滲みたりします。白板症は痛みなどありません。舌の側面、歯茎に見られ、舌の表面や頬にはあまり出来たりしないようです。組織検査をしないと確定診断はできないので病院歯科、口腔外科を受診してもらうようにしています。経過観察で対応されていることが多いように思います。

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健康維持のために

適切な口腔の健康維持管理をすることが、無用な疾病の招来を予防することにつながります。必要な処置があれば診断に則り治療されることをお勧めします。

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