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口元下げる矯正治療はリスクが高くて多い

2024年7月18日

歯を綺麗に並べるのが矯正治療ではない

一般的には歯並びを綺麗にするのが矯正治療という認識の方がほとんどかと思います。ですから歯並びがガタガタとか八重歯を治すイメージかと思います。受け口もそうですよね。普通は上の歯が前にあって下の歯が後ろにあるのですがそれが逆になっています。お亡くなりになりましたがアントニオ猪木さんやお笑いのアインシュタインの稲田さんなどを思い浮かべてくださるとわかりやすいでしょう。外国人から見た昔の日本人のイメージは出っ歯でしたよね。(出っ歯、カメラ、眼鏡)ちょっと古いですかね。でも見た目を治すだけを目的した治療が矯正治療ではありません。治療することで他に沢山のメリットがあるので治療をするのです。

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虫歯や歯周病の予防のため

虫歯

歯並びが悪いと磨きにくいですよね。歯並びがきれいになると磨きやすくなって、虫歯や歯周病対して予防しやすくなります。歯並びがよくないので歯の汚れ、歯垢の除去がしづらくて虫歯になります。磨きやすい状況を整えていくと虫歯になりにくくなります。また虫歯になっても治療はしやすいです。歯並び悪いままで治療しても磨きにくさは変わりませんし、また虫歯になる可能性は高いです。治療した部分と自分の元からの部分との境目がどうしても出来るからです。

虫歯治療のページ

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歯周病

歯磨きを十分していても歯垢の取り残しがでます。そうした慢性的な歯垢の付着が歯肉の炎症を起こして歯周病がおきます。歯並びがよくないと歯ブラシの効果が発揮されにくく、歯垢が残って歯周病になりやすく、進行します。治療や予防も困難です。

歯の2大疾患に罹りやすくなる環境、磨きやすい歯並びに改善しておくことが、人生100年時代に求められるのではないかと思います。ずっと自分の歯で食事したいですよね。

歯周病治療のページ

噛み合わせがよくないと何がよくないのでしょうか。

歯並びガタガタがよくないのはわかった。でも噛み合わせがよくないとはどういうことでしょうか。受け口や出っ歯、前歯が噛んでいない開咬という噛み合わせは、歯並びそれ自体、上と下それぞれきれいに並んでいることも多々あります。磨きやすいし口腔の清掃性もきれいに保たれます。では何が良くないのでしょうか。先に書いた通り、前歯が噛んでないことがよくないのです。うどんやそばを噛み切ろうとしても切れない人がいます。嚙み切ろうとすると下顎を前に出すか、奥歯でないと切れませんよね。前歯の噛み切るの機能が働いておらず、奥歯でしか噛んでいないことが噛み合わせの問題なのです。

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8020達成者

以前のコラムで書いた通り、正しい噛み合わせの方の8020達成者は8割超ですが、出っ歯(開咬含む)は1割強、受け口はほぼ0という研究結果が出ています。歯は縦方向からかかる力には強いのですが、横方向からかかる力が持続的にかかると少しづつ揺れてきます。歯周病でも歯は揺れるのですが、それは歯肉の炎症が原因なので、その炎症が無くなると揺れは収まります。ところが噛み合わせの力を無くすことはできません。良い噛み合わせだと、前歯、特に犬歯が咀嚼の運動をする時に奥歯を守ってくれる働きをしてくれます。ですから八重歯も含めて、噛み合わせを良くしないと歯の揺れはどんどん強くなり、やがて抜けてしまうのです。一番奥の歯が顎の関節に近いので一番力がかかります。もし一番後ろの歯が抜けたら次は反対側の歯か、手前の歯の揺れが揺れ出します。こうして一本抜け、二本抜けていきます。8020が達成できなくなるのです。年齢重ねても自分の歯を多く残したいと思いませんか?

噛み合わせが良くなるとどうなるのか

本来の機能を発揮できていないのですから何かで補うために身体の他の部分に無理をかけます。奥歯を使う機会が増えますから奥歯のすり減りが早くなります。歯は同じ硬さです。使う頻度が高くなりますから減りが早いということです。すり減りが早いと下顎は奥に後退します。出っ歯の場合はす奥歯がり減ると上下の前歯の接触が過多になるので前歯の揺れも伴ってきます。

下顎が後ろに下がるのはよくない

舌も後ろに下がります。舌の後ろには気道があります。食事すると飲み込みますよね。その空間です。上あごの上は鼻腔です。舌の奥の上側から空気が入ってきます。舌が後ろに下がるとその気道が狭くなります。呼吸しないと生きていけません。ですから気道が狭くなることは生き死にに直結する重大な事柄です。人間は本能で呼吸しやすい状況を獲得しようとします。どんなことをするのか。下顎を前に突き出すようにします。臭いを嗅ぐときに鼻を近づけてクンクンします。そのとき下顎は前に出ませんか?空気を取り入れやすくする姿勢がそれなのです。スニッフィングポジションと言います。その姿勢は猫背です。

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猫背にすると気道が拡がるのです。

逆説的に言えば、猫背になっていると噛み合わせに何らかの問題があるのではないかと考えられます。猫背になっていると頭を前傾させることになりますから頸椎に負担がかかります。通常頸椎は横から見ると緩いカーブを描きます。前傾姿勢をとると頸椎は真っすぐになります。いわゆるストレートネックです。保険診療に適用されるレントゲンでは確認できませんが、矯正などに用いられることの多いレントゲン撮影法を用いると確認することができます。

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頭の重さはボーリング玉と同じ

頭の重さを支えるに最適な姿勢をとるのが正しい姿勢なのですが、噛み合わせのズレがあると前傾姿勢を保たなければならないので筋肉にも負担がかかります。首回りの筋肉にも影響が及びます。首の後ろの筋肉や首の筋肉もそれを支えないといけませんから常に緊張しています。それを少しでも良くしようとその周りの筋肉にも影響があります。となると腰や足などにも少なからず影響があると考えた方がよいです。それが全てではありませんけれど。

脳への血流量にも影響している

耳の前に顎の関節があります。歯がすり減って下顎が後ろに下がると顎の関節も後ろに下がります。顎の関節の後ろ側には脳への血管が通っています。顎が下がるとその血管が圧迫されて脳へ行く血液量がわずかとはいえ減ります。何を差し置いても脳へ血流を回すのが大切であることはご存じの通りです。また同じように神経も走行していて、顎が後ろに下がるとその神経が圧迫されて偏頭痛の原因になったりすることもあります。脳を活性化させるためにも顎の関節の後ろの血管や神経を圧迫させないようにした方がよいのは自明の通りです。

認知症予防

高齢になるとその年数分どうしても噛み合わせが低くなります。義歯などがあると天然の歯よりもすり減りが早いので顎がどんどん後ろにいきやすくなります。口角あたりに口内炎や横への皺があると本来の噛み合わせの高さにないことを示しているサインです。高齢者の場合、噛み合わせの高さをキープできていないと脳への血流量が減少しますから、認知症とも関係していると言われています。

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口元を下げたいのはナンセンス

噛み合わせをよくすることで、噛み合わせのすり減りを少なくすることができます。見た目ではない部分、猫背や肩こり、偏頭痛、歯の喪失、長期的には認知症予防などの観点から噛み合わせ治療は意義のあることではないかと考えています。口元を下げたいという方もいらっしゃると思います。日本人は短頭型で多くは上顎が適正な位置にあります。口元が出ているのは上顎が出ているのではなく、下顎が下がっているので相対的に口元が出ているように思うのです。ですから大抵は下顎を前に出すことで解決します。下顎を前に出したからと言って口元が飛び出るようなことはありません。(もし治療となれば事前にシュミレーションはしています。)健康を崩してまで口元を下げることのメリットはないと私は考えています。

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