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学ぶは真似ること

2023年6月22日

マスク社会は子どもにどれだけ悪影響を及ぼしているか

ソーシャルディスタンスは人との接触を避けなさい、ということです。正面から顔を見ない、できるだけ話さない、心の中で歌う、というのが子供の育つ環境でしょうか。子供の言葉や脳の発達は会話や人間的接触によって培われているのです。
赤ちゃんは相手の顔から色々な事を学んで母親などの特定の人を理解できるようになります。人見知りは赤ちゃんが、馴染みのある人とそうでない人を区別できるようになった証なのです。成長と賢さの表れなのです。マスクはそのような学ぶ機会を激減させているのです。
赤ちゃんは口元の動きを見ながら同時に口元から発せられる発声を聞きながら自分自身で表情や口の形を、まね、しながら言葉を獲得していきます。発展途上の脳を持つ子どもは目や発声だけでなく豊かに動く口元や表情の情報から言葉を習得していくのです。

人類最初の言葉

過去にフリードリッヒ2世という皇帝がいました。この皇帝はある時考えました。
人間の言葉を一切聞かずに育った子供は人類の根元の言葉を話すに違いない、聞いてみたい、と50人の赤ちゃんを集めました。入浴や食事など生命維持に必要なことは許しましたが、話しかけてはいけない、目を見てはいけない、笑いかけてはいけない、スキンシップしてはいけない、という指示をしました。その結果は、、、
3歳までに49人が死亡、残りの1人は6歳に亡くなりました。今では考えられないことです。

近代でも

でも第二次世界大戦後アメリカの精神分析家がスイスで55人の戦争孤児に同じ実験を行ったそうです。78年前です。ある種すごいですよね。
乳幼児27人が2年以内に死亡、17人が成人までに死亡。11人は成人後も生き続けたが言語障害、知的障害、情緒障害がみられたそうです。
これらの実験からわかることは乳幼児期の言葉と人間的接触が命を育んでいる、ということなのです。子どもの成長において人との顔を見て声掛けやスキンシップが重要なのです。
イギリスの発達心理学者ジョン・ボウルビィは乳幼児期の他者との愛着の有無がその後の子どもの脳の発達に大きく影響する、と言っています。

ソーシャルディスタンスは壮大な実験なのかも

子どもは人の顔を最も見続けています。乳幼児は人の顔に集中的に注意を向け続け、視線の先の顔を手掛かりに人間の感情を認識し言葉を覚えることを学んでいます。
ずいぶん前に一世を風靡した脳を鍛える大人のトレーニングというDSのソフトを開発した東北大学の川島教授によると誰かの顔を見て話をすると脳の前頭前野という部位が大いに働くが、テレビ電話では前頭前野は全く働かない、実際に誰かの顔を見ないコミュニケーションは健常児の言語知能や脳の発達に悪影響を及ぼす、と発表しています。

宇治市 歯医者 king なかむら歯科医院

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