自分の食事している姿勢を見たことがありますか。その姿勢は子ども、いや幼児の時に形作られていくのです。お子さんの食事している姿を注意してみてください。口腔の機能がきちんと発達しているかそうでないかをうかがい知ることができます。
足がちゃんと床に着いているか。
足がぶらぶらしていると噛む力が減少します。きちんと床に着いていると噛む力が15%しま す。正座でもよいです。きちんと体が支えられているので噛む力はしっかりしています。
くちゃくちゃ音が出ていないか
食べている時に口が開いているから音が出ます。通常は口を閉じて食事しますよね。口呼吸や いつも口がぽかんと開いていることはよくないことは鼻呼吸ができていないということです。
箸が使えているか
薬指と小指のグリップするパワー不足だと親指と人差し指、中指が上手く使えなくて、箸が 上手く使えないのです。指の器用さがないということです。最近の子どもの握力、ボール投げ は過去最低を更新しているそうです。またある小学校では入学時に4Bの鉛筆を指定してい るそうです。筆圧が弱く上手く鉛筆を握れない子供が増えているそうです。(薄くて見えな いからだそうです。) 噛む力が無くなっていることが原因の一つです。
スイスの生物学者アドルフ・ポルトマンという人が成長は上から下にいく、上(頭)の成長 が上手くいかないと下(体幹、上肢、下肢)の成長が上手くいかないと論じています。成長の起点の口や顎の成長発育が悪いと全身の成長発育や関節に影響します。
子供はどんどん不器用になっています。箸を正しく使えないだけでなく、次のようなことは ありませんか。
マッチで火をつけられない
正しく包丁をもてない、使えない
定規を使って真っすぐ線を引けない
針に糸を通せない
生卵を上手に割れない
ガスコンロの火を上手く調節できない
ひもを結べない
などなど
食べこぼし
箸が上手く使えていない、口唇閉鎖ができておらず、口呼吸していることを示しています。
食べ残し(偏食)
味覚が育っていない。神奈川県大磯市で食育の一環で塩分を控えた給食にしたところ。大量の食べ残しが出たそうです。子どもの味覚異常は今や3人に1人だそうです。味の濃いものを欲しがる子どもはすでにその兆候があるのです。味覚は3歳までに決まります。味覚は生きていくために必要なものを識別する能力です。
甘味(糖 エネルギー源)
塩味(ミネラル)
うま味(タンパク質)
苦味(毒)
酸味(腐敗)です。
味を知る細胞、味蕾細胞というのですが、唾液で湿されることで機能します。噛まないと唾液が分泌されません。よく噛んでいないと味覚障害が起こす可能性が高まるのです。
むせ
食べたものをのどに送り込むことに問題があるとむせます。送り込みに舌を上手く後ろに使えていないからです。舌が前にあったままでは嚥下機能は正常とはいえません。
これらのことがいろいろなことがわかってくるのです。これからすることも。