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歯の治療のごほうびに

2023年4月13日

はじめて当院にお越しの小さいお子さんで、ぐずらず泣かずにちゃんと診療できたら(笑)ご褒美に、ぴろぴろを渡すようにしています。渡しそびれることもありますのでそれはご容赦くださいね。(笑)小さい子供が喜ぶのももちろんですが、実は健康に役立つと思うので、一石二鳥なのです。

息を吹き込むと、ピーッ、という音とともに紙筒が伸び、吹くのを止めるとクルクル元に戻る「ぴろぴろ(吹き戻し)」。子供のころに一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか?使い方はいたって簡単ですよね。吹くだけです。1日10~30回を目安に吹き続けるだけで病気予防、脂肪燃焼などの健康効果が手に入るのです。

ストロングぴろぴろ

お渡しするぴろぴろは言わば導入と思ってください。普通のぴろぴろは伸ばすのにさほど吹く力は要りませんよね。この伸ばすのに吹く力が必要なぴろぴろがあります。名付けてストロングぴろぴろ。通常のぴろぴろと違って、吹き伸ばすのに呼吸負荷がかかるので10回吹くだけでも一苦労します。おもちゃじゃないの、と思っている人は一度吹いてみれば驚くと思います。吹き続けることで複式呼吸が自然に身に付き、代謝・血流が改善します。さらに口回りの表情筋が鍛えられ、口角が上がり見た目が若々しくなります。同時に口輪筋も刺激されるので中高年の方々が悩む飲み込みづらさや誤嚥も予防できます。実は子供さんの遊びに使うだけでなく大人の健康維持にも使える優れモノなのです!県立広島大学、広島県、(株)ルピナスの産学公の連携によって生まれた健康器具なのです。医療機関でこのぴろぴろを使ったトレーニングが推奨されその効果が実証されています。なんと特許が取得されているのです。

トレーニング法

1.どこでも簡単にできます。まずは腹式呼吸で準備運動です。

背筋を伸ばし肩幅程度に足を開きます。おなかをへこましながら空気をすべて鼻から吐き出します。風船をふくらませるイメージで鼻からゆっくり息を吸い込み、おなかをふくらませる。これを10回繰り返してください。

はじめに腹式呼吸をしっかり行うことが大切です。胸の下の横隔膜を上下させるイメージで呼吸しましょう。吸うときの倍の時間をかけゆっくり空気を吐き出します。これだけでも腹筋運動になりぽっこりおなかの解消につながります。横から見て耳・肩・股関節・ひざ関節・外くるぶしが一直線になる姿勢が理想です。

2.口にくわえて一気に吹く。吹き伸ばしたまま5~10秒キープ

吹き伸ばした袋状部が戻らないようおなかにちからを入れて最小の息で5~10秒吹き続けます。これを10~30回繰り返します。無理せずできる範囲で行います。朝昼晩など小分けにしても構いません。口の周りの口輪筋(口を閉じる筋肉)や咀嚼筋(噛む時に使う筋肉)などのトレーニングになります。

応用編として

30秒間ロングブレス

ストロングぴろぴろを吹いたまま30秒間キープ。吹き戻しもできるだけ時間をかけてゆっくりと。長めに呼吸することで負荷を増します。

2本を口にくわえてダブルブレス、というのもあります(笑)

30秒リピートブレス

ストロングぴろぴろの吹き戻しを30秒間に何回できるかチャレンジするのも遊び感覚でするのもよいですね。

フレイル予防

口やのどの機能は早ければ30代から衰え始めます。食事中にむせたり、食べこぼしたりするのは口の衰え、すなわちオーラルフレイルのサインなのです。高齢者だけの問題でなく若いうちから口やのどを鍛え、衰えを防ぐことが大切です。遊び感覚で続けることが大切です。子供のうちから慣れておけば抵抗なく受け入れてくれるだろうと考え、ストロングではありませんがぴろぴろを渡すようにしています。泣かずにぐずらずがんばってくれたら一人一本渡します(笑)そこからストロングぴろぴろに移行してくれたらと思います。

子供さんと一緒に遊ぶということにして、密かに自分を鍛えるのはどうでしょうか。子供さんが小さいうちなら始めやすいですよね。ストロングぴろぴろが必要であれば取り寄せて販売いたしますので受付に申し付けください。

宇治市 歯医者 piropiro なかむら歯科医院

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