合わない入れ歯を入れていると体によくありません!
合わない入れ歯だとよく噛むことができません。噛むことは体にとても大切です。よく噛むことで唾液が多く分泌され消化がよくなります。唾液には細菌や発がん物質を抑える成分も含まれています。また、よく噛むと脳が活性化されて認知症や寝たきりを防げるというデータがたくさん報告されています。抜けた歯がある方にとってしっかりした入れ歯治療は若々しい口元を取り戻し歯科アンチエイジングとしても優れた効果を発揮します。合わない入れ歯ではよく噛めないばかりでなく、入れ歯が気になって会話も弾みません。食べる楽しみも奪ってしまい、人生にとっても大きなマイナスです。早めに治療するほうがよいのです。
マグネットデンチャーとは
バネで維持する従来と違って磁石で入れ歯を吸着させる入れ歯のことです。バネを使わないのでぴったり口に合います。その磁石は日本の最先端の技術を駆使して作製されています。歯に用いるのですから小さくなくてはなりません。小さくなると磁力も落ちます。小さくてもそれなりの磁力を、しかも体に害を及ぼさないように作るのはとても困難なのです。大きさは米粒よりも小さくて、中には800g以上の強力な吸引力を持つものもあります。優れた安全性と耐久性を兼ね備えた磁石を用いた義歯をマグネット義歯(デンチャー)と呼びます。
特徴は3つ
- 歯に優しいこと
磁石は強い吸着力を持っていますが歯に悪い横からの無理な力がかかったときには義歯が外れるので、歯に無理な力がかかりません。
- バネがありませんから口を開けても見栄えがよく、自然で若々しい口元になります。アンチエイジング効果といえますね。バネがないので残っている歯に負担をかけません。
- バネがないので取り付け、取り外しが楽です。シンプルな形になりますからお手入れも簡単です。手の不自由な人や高齢者、介護者にも喜ばれます。
良いところは何か。
従来のバネによる入れ歯はバネがかかっている歯に負担をかけます。そのせいでバネのかかっている歯がグラグラしたり汚れが付きやすく虫歯にさせやすいです。またバネが目立つので見た目もよくありません。マグネット義歯にするとそうした傷んだ歯を抜かずに歯根を利用して安定した優れた入れ歯にすることができます。このように自分の歯を有効活用できるうえにバネが要らなくなるので手入れも楽で自然で美しい口元を取り戻せます。
残っている1~2本の歯でもできます。
歯根しか残っていない場合やどんな状況か診てみないとわかりませんが多少状態がよくない歯でも抜かずに利用することができます。(インプラントにマグネットをつけることもできます。)上あごで、総入れ歯の形だと嘔吐感があり義歯をいれるのが苦痛という方にはマグネットを使うことで上あごの部分をくりぬき、その義歯の形を小さくすることができます。
お手入れは歯もしてください
シンプルな構造になりますから清掃しやすいです。長く快適に使うには毎日のお手入れが大切です。入れ歯洗浄剤などの併用が必要です。マグネットの部分は軟らかい歯ブラシや綿棒など用いてください。歯が歯周病などで抜けてしまうとマグネットの力が無くなりますから義歯は安定を失います。マグネットの入っている歯のブラッシングは義歯のお手入れよりももっと大切です。