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MFTが子供の命を救う 

2024年2月15日

MFTとは myo functional therapy の略

筋 機能 療法 という意味です。口腔においては、食べる、飲む、呼吸、発音、唇や舌などの機能改善を目的としたトレーニングのことをMFTといいます。食べる、飲む、呼吸、発音に問題のある子どもが多いのです。でも本人はそれが当たり前で育っています。それに気づいてあげてMFTの必要のない子供に育成するためにMFTを行うのです。哺乳期に獲得できなかった本来の機能を回復させるのです。

乳幼児期は人生の基礎をつくる時期

子供は成長に必要な負荷を適切な時期に欲しています。自ら求めてくるものではありません。大人ができることは適切な時期に適切な負荷を与える生活にすることです。フリードリッヒ・フレーベルというドイツの教育学者の言葉です。子供は5歳までにその一生涯に学ぶすべてを学び終える、と。5歳までの教育がやる気と忍耐力を伸ばし人生を変えます。5歳以下の子供への投資は学力や収入に大きく影響するとアメリカの経済学者ジェームズ・ヘックマンは言いますが、その投資は食事であり遊びであると私は考えます。今の子供たちは外で遊ぶ機会が激減していませんか?ゲームばかりしてませんか?

ロコモシンドローム

高齢者に起こる関節などの問題が子供に起きています。ロコモシンドロームとは2007年に日本整形外科学会が提唱した概念です。年齢を重ねることによって筋力が低下したり関節や脊椎などの病気を発症したりすることで運動機能が低下し立ったり歩いたりといった移動機能が低下した状態のことです。そのロコモシンドロームの予備軍が子供に広がっています。和式トイレでは屈まなければいけませんが、その姿勢をとると後ろにひっくりかえってしまうのです。みなさんはどうですか?かかとをつけて座れますか?片足で手を広げて一分以上立つことができますか?真っすぐ両腕を挙げて、頭の上で手のひらを合わせることができますか?

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成長は頭から

成長は頭部から始まり、末端に向けて成長します。頭の成長が全身の成長を牽引しています。成長の起点である口腔の成長発育が悪いと全身の成長発育や関節にまで影響を及ぼします。頭⇒首⇒肩⇒ひじ⇒手首⇒指関節という具合です。今の子供のボール投げ、握力の低下は著しいのですが、頭部の成長発育が悪いからとは言えないでしょうか。

栄養はよくなったが病気になる人は増えている

幼児の健全な成長発育に栄養と運動は不可欠です。今までの食育は栄養素中心でした。先人たちの頑張りで日本人の栄養に関する知識は世界最高レベルになったと言っても過言ではありません。しかし

アレルギー患者 4200万人

糖尿病 2800万人

高血圧 4000万人

若年性アルツハイマーの増加

小児がん 世界一

寝たきり老人 世界一

流産、奇形児 年間100万人

子供の糖尿病、ぜんそく、アトピーは年々増加

何故でしょうか?栄養素も大事ですが、それとは別のことも考えないといけないのではないでしょうか。噛むということも大切に考えないといけないのではないでしょうか。とはいえ不十分な哺乳、柔らかい食事は簡単に変わらないでしょう。

浮指

足をつけたとき、足の指はすべて地についていますか?一つでも浮いているとそれを浮指といいます。浮指は重心がかかとに偏ります。

時折当院にもこけてしまって前歯を打撲して来院されます。子供の死亡原因に不慮の事故、というのが高位に出てきます。年々顔面負傷の患者さんが増加しています。どんどん転倒しやすくなっているのです。でも子供の数は減少し続けています。何故でしょう?体の前後のバランスが悪い、手が出ない、のが原因と思います。

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メカノレセプター

足底メカノレセプター

脳へ情報を送り身体の様々な筋肉に情報が送られ姿勢を保つためのセンサーなのですが、それは平衡感覚を司る小脳につながっています。浮指があると危険を瞬時に察知できません。そのため転倒するのです。話は少し飛びますが、歯が無いと転倒のリスクが2,5倍になります。歯が無い高齢者に義歯を作ると転倒が減ります。子供に適正な口腔を付与すると転倒が減ります。何故でしょう?

人間の立っている時のバランスに顎の位置が影響しているのです。

顎関節と股関節は似たもの関節です。どちらも身体の真ん中をまたぐ関節です。左右同時に機能する一対の関節です。どちらかが悪いと連動して悪くなっていきます。どちらが先に悪くなるでしょう。成長は上から下に向かいますよね。乳前歯が歯の先同士でかみ合わせて身体の真ん中、正中を認識してから立つ準備がはじめて整います。

顎が過蓋咬合や受け口という顎のズレがあると、全身の骨格で代償、バランスを取ろうとするのです。子供は筋肉も発達途中なので顎の位置のズレが姿勢の変化に出ます。猫背、前傾姿勢、などです。下顎を突き出すようにするのは呼吸を確保するためです。

空隙歯列で切端咬合の子供は姿勢も足もよい状態です。

口腔の発育がよいと姿勢もよいです。口腔の発育が悪いと姿勢も悪いです。悪い姿勢していたら口に問題があると思ってください。ちなみに成人の姿勢も咬合治療で改善する可能性があります。

ハイハイの効果

背筋、腹筋、腰の鍛錬

パラシュート反射

ハイハイが不十分なら転倒しやすく、しっかり歩けない、転倒時に手が出ないことにつながります。パラシュート反射とは生後半年から10か月で現れます。赤ちゃんの両腕が前に出る反射で、ハイハイしなければ一生身に付きません。逆に一度備わると永久的に身体に残ります。生涯一度しかない大切な時期です。歩行器はダメです。機能獲得するのを妨げるだけです。哺乳期を過ぎた子供には噛む食育とMFTを中心に対応することになります。

MFTは何のためか、それは呼吸のためです。呼吸、すなわち生きるためです。

呼吸関連筋、鼻腔、舌の位置、口唇閉鎖、口腔内容積がキーワードになります。

MFTはいくつもトレーニングがあります。

腹式呼吸、

胸式呼吸、

肋間筋ストレッチ、

あいうべ体操、

チューブ噛みトレーニング

などなど。筋肉は上から下まで筋膜でつながっています。よく噛むと全身の筋肉が鍛えられます。口から足へ、足を鍛えると筋膜の影響で口腔育成が効果的になります。足から口へ。口腔の感受性期は0~2歳です。

足の3つのアーチ

横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチこの3点で支えあっています。

宇治市 歯医者 foot arch なかむら歯科医院

横アーチ

親指から小指にかけてのアーチで、体の前後の揺れを制御します。これが未発達だと転倒のリスクが増します。

内側縦アーチ

かかとから親指にかけてのアーチで、体の左右の揺れを制御しています。これも未発達だと転倒にリスクが増します。

外側縦アーチ

かかとから小指にかけてのアーチで、体のひねる動作を制御しています。これも未発達なら転倒のリスクが増します。

足の訓練

この3つのアーチが身体のバランスを調整しています。それぞれのアーチを発達させるに有効な、遊びながらできる訓練に

前足(足指)を使う足指じゃんけん。グーチョキパーですね。

タオルギャザー

タオルを床に置き、足指を使って2名で向かい合い、足指の綱引きをしましょう。

足指つかみ

小さな積み木みたいなのを足指でつかんで箱に入れてみてください。

雑巾がけ

簡単そうですけれどこれがなかなか子供には難しいのです。基本は裸足がいいですね。転倒しない子供にするには第一に口育てです。口腔が変わると足や姿勢が変わります。足を使うこともとても大切です。裸足で砂場や校庭で遊ぶ、なんてできない世の中ですが子どもの浮指や体幹が弱いとわかったら、せめて家の中でできる訓練をしていただきたいと思います。

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