
「口腔機能発達不全症」は、
哺乳期から密接な関係にあります。
0歳から12歳までお口の成長管理を行っています。
授乳の姿勢、離乳の
進め方や注意事項
おすすめの調理法や
食事の注意事項
ぷくぷくトレーニング
お子さんは大丈夫ですか?

子どもが歯科医院で受ける治療といえば、虫歯治療、歯並び治療、予防歯科と考える方が多いのではないでしょうか。
- 虫歯になったから治療する
- 歯並びが悪いから治療する
- 虫歯や歯周病にならないために予防する
実は、お口の中の問題はこれだけではありません。
お口には、まだ皆さんにあまり知られていない大切な機能があります。
口腔機能発達不全症とは?
「食べる」「話す」「呼吸する」などのお口の機能が十分に発達していない、もしくは正常な機能を獲得できていない状態のことです。非常に多くなってきています。

お子さんにこんな症状はありませんか?
いつも口を開けている
口呼吸をしている
うつぶせ寝をしている
いびきをかく
睡眠中に呼吸が止まる
夜中に何度も目が覚める
眠りが浅い
昼間、眠そうにしている
朝なかなか起きれない
鼻がよく詰まる
集中力が無い
風邪をひきやすい
風邪をひくと長引く
扁桃腺が腫れやすい
多動性
食事の時、飲み物で流し込むように食べる
飲み込むのが苦手
食べるのが遅い
よくえずく
家族にはいないのに受け口
乳歯なのに前歯が少しガタついて並んでいる
下の前歯が、上の前歯で見えない
歯並びが悪い
ガミースマイル
滑舌が悪い
発音に問題がある
原因は鼻腔の成長不足と口腔機能獲得が出来ていないこと

赤ちゃんは哺乳の際、唇を使い、前歯に相当する部分の歯ぐきで噛むようにし、舌を上あごに押し付け、そのまま後方に舌をうねらせて飲み込みます。この時使う前歯の歯ぐきや舌の力で鼻腔や副鼻腔が形成されます。ラッチオン(深飲み)出来ていないと、上顎骨へ十分な刺激(負荷)が加わらないと、(上あごの上にある)鼻腔が広がらず、結果として鼻呼吸がしにくくなり、口呼吸を誘発しています。

また哺乳の際、赤ちゃんは顎を使い噛むように飲んでいます。舌を前方から後方へ送り込み動かすなど、この段階で食べる練習をしているのです。咀嚼機能、送り込み機能、口腔周囲筋(舌、唇など)の様々な機能が適切に育まれていないと症状となって現れます。

しっかり舌を鍛えないと舌が持ち上がらず、低位舌になります。
早すぎる離乳が大きく関与しています。

保育所保育指針では、離乳食開始後も12ヶ月になるまでは子どもが欲しがるだけ母乳をやるよう勧めています。因みに世界の卒乳の平均は4.2歳で、早すぎる離乳が一生涯の歯列や知能の発達を阻害することがわかっており、WHOやユニセフは2歳までの母乳育児を推奨しています。
離乳食で取り戻すのは難しい

そうはいっても、職場復帰など社会的に断乳しなければならないこともよくあります。離乳食でもトレーニングできるのですが離乳食では哺乳ほど顎を拡げる力がかからないので、鼻腔や副鼻腔が成長しにくくなります。(離乳食期に上顎骨へ負荷をかけるには、唇をしっかり使うスプーン食べのテクニックと介護者の根気が必要になるのです。)
早期に獲得できなかった機能を取り戻しましょう。

脳や顔の骨の80%は乳幼児期(6歳)までに完成すると言われています。頭囲については、3歳で成人の9割が完成します。顔面頭蓋骨の成長は、0歳から2歳までが最も重要な大きく成長する時期となっています。(頭の成長は一番早く終わってしまうのです。)
脳機能、骨格、顔のかたち、顎の大きさは、適正な刺激の有無(噛む)で多様に変化していきます。0歳から6歳は、健全な口腔機能を育むうえでとても大切な時期なのです。ですから症状が現れているなら早期に口腔機能を取り戻さないといけません。時期を逃すともっと大変労力と根気が必要になります。
口腔機能低下症状のそれぞれの理由
歯並びが悪い

顎の発育不足なら当然歯が並ぶスペースが十分確保できないということです。そのため、歯並びが悪くなります。乳歯列なのに前歯にガタついていたり、キチキチに生えているのは顎の成長不足と言えます。また噛んだ時に下の前歯が見えない、ほとんど見えない状態も顎の発育不足です。

乳歯のうちはよいかもしれませんが、永久歯になった時のスペースが足らなくなります。永久歯の方が歯が大きいのですから。舌の力が無いと顎の骨はさほど大きくならないのです。
口ポカン(いつも口が開いている口呼吸)

根本的な原因は、鼻腔の成長不足にあります。口腔機能を獲得するにはまず鼻に問題がないかを確認し、必要ならそちらを優先します。
顎と呼吸の関係

顎の発育不足で最も大きな問題になるのが「呼吸」の問題です。上あごの上には鼻があります。上あごの上と鼻腔の下の骨は同じです。上あごが狭いと鼻腔も狭いです。鼻腔が狭いと呼吸しづらいので口で呼吸します。
口呼吸になると、鼻のように外気に対する防御機能が備わっていないため、直接細菌やウイルスを取り込んでしまいます。そのため、風邪を引きやすかったり、花粉症やアレルギー性鼻炎などの鼻水、鼻詰まりのトラブルを引き起こしてしまう場合があります。
また、唾液が分泌されてもすぐに乾燥してしまうため、虫歯菌や歯周病菌が停滞しやすくなります。歯の健康を守るためにも、鼻で呼吸することはとても大切です。
鼻を通る空気が脳を冷ましている

脳が活動すると熱を産生します。血液と共に空気が脳を冷却して脳の活動が円滑になります。その片方が働かないとなると良くありませんよね。脳を冷ますのも鼻呼吸の意味です。(パソコンも冷却しないとダウンしますよね。)
舌の置き場が狭くなると猫背になる

顎の発育不足で口の中が狭くなると、上顎に本来付くべき舌は、咽頭方向(一般にノドと言われる部分)へ押しやられます。そうすると気道が狭くなり空気の通りが悪くなります。空気を通すために身体は本能的に口呼吸します。どのような口呼吸をするのか?頭部を前屈させて呼吸します。姿勢を変えて呼吸するのです。それが猫背です。
生きていくため、姿勢を崩してでも呼吸を続ける


首の後ろの筋肉が緊張して血行不良を起こすので、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。頭が前傾した姿勢だと、頸椎、胸椎、胸郭、腰椎、骨盤、足の骨を歪めてバランスを取ります。それを取り巻く筋肉も前後左右でバランスが崩れるので、腰痛や偏平足、浮指、O脚、X脚などが現れます。口呼吸は早く、浅い呼吸の為、横隔膜も十分に働かないので酸素も充分取り込めません。
うつぶせ寝、いびき(睡眠時無呼吸症候群)


睡眠時無呼吸症候群は舌の置き場が後ろや下に落ちて気道が狭くなった結果、睡眠中に呼吸が止まる(息ができなくなる)病気です。うつ伏せに寝ると重力で舌は下がります。下がれば気道ができるので呼吸しやすくなります。顎の発育不足が原因と言えます。
良質な睡眠(酸素が十分にとれない)ことにより、いびき・朝起きた時の頭痛・慢性的な昼間の眠気・疲労・イライラ感・集中力や記憶力低下による作業効率の低下を招くといわれています。
大きくなるにつれて顔つきも変わってきます。

顎の発育不足は、見た目の変化にも影響します。顔の真ん中(中顔面 上顎の辺り)が前方に育たないと主に下方向に成長します。分かりやすく言えば面長の顔立ちになりやすくなります。笑った時に上あごの歯茎が見えることをガミースマイルと言います。これも前ではなく、下方向に成長した結果です。舌が上あごに付いていない結果です。小顔や美しい顔は上あごが前方に成長していて呼吸がしやすい顔と言えます。
飲み込みが悪くなる
顎の発育不足で口が狭くなると舌が入るスペースも小さいです。小さいスペースで舌を動かそうと思っても思うように動かせません。舌を使って食べたり飲み込んでいます。発育不足狭い口腔では本来持っている機能をすべて獲得するのも難しいですし、十分機能させられるスペースも無いということになります。 そのため、食べ物がうまく飲み込めない、といった症状を引き起こします。食べる時に音がするのも(舌を含む)口腔周囲の筋肉が協調できていない、つまり機能訓練不足と言えます。
発音がうまくできない

構音障害とは言葉は理解しているが、音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできない状態を構音障害と言います。
きりん→きぎん たいこ→かいこ ぱんだ→ぱんが、ぱんな らっぱ→なっぱ さかな→たかな
などです。
さかな、らっぱ、パンダ、キリン、たいこ が就学しても上手く言えないとその可能性があります。
自然には治りません。顎が正常に成長していなくて舌を動かすのには口が狭い、舌の機能獲得が出来ていない、舌が機能しきれていないこともその要因だと考えています。
(機能が発達過程にある小さなお子さんの場合は、経過観察を続けると正常な状態になることもあります。獲得できる発音は(年齢ではなく)成長度合いによって異なるからです。
構音障害について

滑舌が悪かったり、構音障害がみられる場合には、必ず原因があります。 正しく話すためには、大きく分けて2つの要素が必要です。
①「ことば脳」の発達(ウェルニッケ野・ブローカー野・前頭前野など)
言葉を理解し、組み立て、発話するための脳の領域です。 この部分は感受性期にどれだけ適切な刺激を受けるかが非常に重要です。
●刺激になるもの
•絵本の読み聞かせ → 側頭葉のウェルニッケ野に豊かな言語刺激が入る
•奥歯でよく噛む経験 → 咀嚼刺激がウェルニッケ野を活性化
•保育者が顔を見せて話しかける・笑いかける → 大人の豊かな表情が前頭葉のブローカー野・前頭前野を刺激
•前歯で噛む・嚥下時の前歯刺激(切端咬合の子どもなど) → 前歯の刺激が「ことば脳」の発達を後押し
②構音器官の発達(声帯・舌・口唇など)

実際に音を作るための器官です。これらは食事の中で最もよく鍛えられます。
•よく噛むこと → 舌・口唇・顎の動きが豊かになり、構音が安定します
•しっかり飲み込むこと → 舌根や咽頭の動きが鍛えられ、発音の土台が整います。
食事は“構音器官を育てる時間”


成長途中の子どもにとって、食事は構音器官を発達させる絶好の機会です。そのため、
•食事を柔らかくしすぎる
•どろどろの状態ばかりにする
と、舌や口唇、顎が十分に働かず、言葉の発達にとってはマイナスになります。食事は言葉の発達に直結するため、柔らかすぎる食事は避けましょう。
顎を拡げる矯正治療を、成長の時期に応じて行う

顎の成長不足は物理的に拡げることが可能です。いわゆる矯正治療です。ただし成長には限りがあります。タイムリミット(10歳)までに取り組む必要があります。取り組む年齢により装置は異なります。時期を逃さず治療しましょう。詳細は下記ページを参照ください。
なかむら歯科医院がおすすめする取り組むべきトレーニング4選!
機能を獲得するために取り組むべきことは
- 食育
- 口腔機能トレーニング
- 姿勢のトレーニング
- 足育
です。
食育
よく噛むための食育 3つのポイント
(1)前歯がぶり

前歯で噛めるように食材を大きくしましょう。包丁を細かく入れなくてもよいです。
食材は大きすぎても、小さすぎてもいけません。
子どもの脳が、しっかりと食事の一口量を覚えてくれます。
脳の前頭前野への刺激になります。前頭前野は、やる気、思考、コミュニケーション、感情のコントロールに関与しています。大いに刺激を与えて脳を活性化させましょう。上あごを前方に成長させる力になります。
食事で一品は入ればよいです。
(2)足底接地

足を床に付けるか、正座で食べましょう。(正しい姿勢で食べると咀嚼力が2.5倍アップします)
良い姿勢だと噛む力がアップし、誤嚥予防にもなります。
(3)水やお茶は食後に

食事中にお水で食事を流し込むと噛む力、飲み込む力が強くならずにお口の機能や顔の骨が発達しません。できれば、水やお茶は食前か食後に提供するようにしましょう。
現代の食生活によるかみ合わせへの影響

戦前の和食では特に「30回噛みなさい」などの指示がなくても自然とよく噛んで食べていました。噛む必要がある食材だったからです。噛む刺激は歯列の大きさやかみ合わせにも影響します。よく噛まなければ唾液が出ず、むし歯や誤嚥・窒息の原因になりますので日ごろから「カミカミメニュー」を意識した食事を目指してください。
噛む回数が激減している
現代の食事1回の噛む回数は戦前と比べて三分の一ほどの600回と言われ非常に少なくなり、メニューによってはさらに噛む回数は少なくなっていると思われます。歯の 切る、ちぎる、すり潰す の本来の役割を果たせない献立はお口の発達障害を招く要因となります。
カミカミメニュー

哺乳期を過ぎた子どもたちに対してはよく噛んで食べてもらうことが咀嚼力を上げる手段になります。子どもがよく噛むかどうかは食材次第になりますので、カミカミメニューを色々考えてください
①やわらかく煮込みすぎたり、食材を細かく切りすぎない。30回嚙みなさいではなく30回嚙まないと飲み込めないものを提供する
②前歯でかじりとれるものを最低一品取り入れる
③ゆっくり噛んで食べる習慣をつけるために、急がせない。
④食べている時は話かけない。誤嚥を防ぐためです。しっかり嚥下するのを見届けてから会話しましょう
口腔機能トレーニング
当院では、口腔機能獲得のための訓練として、「ぶくぶくトレーニング」、「あいうべ体操」「チューブ噛みトレーニング」をオススメしております。
他にも、舌や唇の訓練もあります。舌のページに掲載しています。ご覧ください。
チューブ噛みトレーニング

前歯でチューブをカミカミしてください。食育の前歯がぶりと同じ効果を得る目的です。食事で以外にも前歯に刺激を与えることは上あごを大きくする原動力になります。
ぶくぶくトレーニング

2分間行います。結構きついので30秒から始めて時間を延ばしていってください。これを続けることで、
①舌骨上筋群の強化
②口腔周囲筋の強化
③鼻呼吸促進
④唾液の分泌促進
⑤食物残渣、 プラーク除去
に効果があります。是非、習慣にして下さい。思ったよりも2分は長く感じます。
あいうべ体操
口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単な口の体操です。いつでもどこでも誰でもできます。食後に10回、一日30回を目安に地道に続けると舌力がついて自然と口をとじることができるようになります。
継続してできるようになると自然と鼻呼吸できるようになりアレルギー性疾患等の症状も改善していきことがあります。
呼吸は産まれてから死ぬまで一時も休むことなくしなければなりません。一日二万回です!
口呼吸は浅く早い呼吸、鼻呼吸は深くゆっくりした呼吸になることがわかっています。精神安定につながります。座禅、瞑想などそうですよね。
口呼吸によって口腔内に雑菌が繁殖しやすくなると当然口臭も強くなります。さらに免疫系の働きも阻害され炎症も悪化していくのです。

万病予防のための鼻呼吸を促すのが、あいうべ体操です。鼻呼吸するための簡単な体操です。美顔効果もありますからお子さんと一緒に毎日やってみてください。
慣れてきたら、あいうべ の後に ん を追加して、唾液を飲み込んでください。飲み込むという訓練を加えることができます。
もう少し詳しく知りたい方は みらいクリニック 今井一彰先生のHPなど検索ください。
あいうべ体操 | 福岡のみらいクリニック (mirai-iryou.com)
https://mirai-iryou.com/aiube/
あいうべ体操を考案した医師が語る「口呼吸とあいうべ体操」
あいうべ体操
まねっこはみがき(男の子)
まねっこはみがき(女の子)
長く続けることが大切です。まずは歯みがき後2分間のぶくぶくうがいと、あいうべ体操30回、3分のチューブ噛みトレーニングを日課にしましょう!
姿勢のトレーニング
小さいお子さんだと、あいうべ体操やぶくぶくトレーニングは難しいと思います。続けることも難しいと思います。口腔機能を獲得するためには舌の筋力が必要です。(舌を持ち上げ、飲み込むという筋力)直接口腔機能トレーニングができない時期は、舌の筋力を強化する、姿勢を良くするためのトレーニングをします。身体のトレーニングになるので遊びながらやっていきましょう。
舌と足は一心同体

舌から足先まで一つの筋膜で繋がっています。どこかがズレるとそれを正すために少しづつ歪みます。ズレの無いバランスの良い姿勢を保てるようにならないと、舌も正しく機能できない、と言うことです。(呼吸に関係する横隔膜もつながっています。)
ロコモティブシンドローム

和式トイレで用を足せない(しゃがめない)、片足立ちでふらつく、肩が上がらない、など老人に出ていた症状が子供に出ています。身体の歪みが現れていると言えます。
外で遊ばせるのが一番
本来は公園などで外遊びを十分すればよいのですが、なかなか難しいですよね。子どものことですから足の訓練だけでは飽きてきます。少々家の中が騒がしくなりますが、YouTubeの動画を見て同じ運動をしてみましょう。運動しながら口の運動もするという、はっけよいアニマル体操です。なかなかの運動になります。ご活用ください。
はっけよいアニマル体操(くちもとアップバージョン)
はっけよいアニマル体操(ショートバージョン)




その他、バランスブロックや平均台、でんぐり返し、カルタ(競技カルタのように全身を動かす)なども飽きさせないアクセントとしてやってみてもよいでしょう。
足育

姿勢を形作るのは咬み合わせだけではありません。舌から足先まで繋がっていることからも、足は非常重要です!
頭から下の方向に向かって成長していきます。口の中にズレが生じると、バランスを保つために背骨、筋肉を含めて下に向かって前後左右に歪が生じます。重力に逆らって接地する足に左右差があると、バランスを保つためにやはり歪が生じます。体の上と下のズレを正すことがとても大切です。頸椎の関節と足の関節は口と関係しているからです。
足の関節構造


足の関節は、4つの骨が関節を構成しています。そこにズレが生じると真っすぐ力(体重)が伝わらないのでO脚や偏平足などでズレを修正しているのです。(ハンマートゥ、外反母趾、内反小趾、浮指、外反足などなど)例えば浮指があると、後ろ重心になるので猫背の原因になります。
足を鍛える自宅での訓練法をいくつか紹介します。目的は、これらの訓練で、足指、お尻、股関節内転筋、背中、横隔膜を鍛えます。
足指じゃんけん
足指を使ってじゃんけんします。今の子供たちは足指を上手く使えません。足指使ってグー、チョキ、パーをしてみてください。遊び感覚です。

グー

チョキ

パー

タオルギャザー

タオルの端に足指を乗せて、どんどんタオルを引き寄せていきます。足指で積み木を掴むような訓練でもよいです。
雑巾がけ

廊下の雑巾がけですね。今はフローリングが多いですから、掃除がてら親子でやってみていかがでしょうか。
足を育てるのに靴選び、履き方はとても重要
関節が未熟な子供の足は靴の影響を受けやすい。5歳までは骨が発達しておらず足首が柔らかいので関節を正しく成長させるのに靴選びはとても重要です。決して柔らかい靴やおさがりの靴は履かせないようにしてください。
靴の選び方

靴からわかること
バランスの崩れ方を確認して日常の体の癖を見つけましょう。
- 1. ソールの削れ方に左右差がある→体の真ん中が分かっていない
- 2. 内側が削れている場合→足指で踏ん張れていない。内側重心(O脚X脚などの足トラブルの可能性あり)
- 3. 前方のみまたは後方のみが削れている場合→すり足になっている可能性が高いので足を持ち上げる力が弱く骨盤位の前傾or後傾が疑われます。
- 4. 足先が少し浮いているのが好ましいのは、地面への突っかかり防止目的と、足指で踏ん張る力を感じやすくする目的もあります。
このように靴でも体のバランスが分かります。
靴の履き方

口腔機能の改善に「足」と「姿勢」がなぜ必要なのか
①姿勢が崩れると、舌が下がる
例えば、猫背や反り腰になると、「大腰筋」や「横隔膜」が正しく働かなくなり、ラインが下方向へ引っ張られます。すると連動している舌の筋肉も下へ引っ張られ、正しい位置(上あごに密着する位置 スポット)をキープできなくなってしまいます。(低位舌)口呼吸や飲み込みづらさの原因になります。
②足元が不安定だと、口元も緊張する
足の裏や指がしっかり地面を捉えていないと、身体は倒れないようにラインの上部にある首や顎、舌に余計な力を入れてバランスを取ろうとします。結果として、食いしばりや顎関節の調子が悪くなるといったトラブルにつながるのです。
③上(口)を良くしたければ、下(足)から整える
口腔機能を根本から改善するためには、口元だけをトレーニングしても効果が出にくいです。足をしっかり地につけ、姿勢(骨盤や背骨)を整えることで、初めて筋膜がピンと張って自然な状態になり、舌が正しい位置に収まるのです。
噛む、飲み込む、呼吸する(横隔膜もつながっています)といったお口の力を最大限に引き出すための土台が、足であり姿勢なのです。口だけトレーニングしても結果が得にくいのです。
2~3歳の子供に口の訓練だけを行っても飽きて長く続かないでしょう。言い聞かせが効く年齢までは、遊びながら足と姿勢を整えることに注力しましょう。それなら続けられると思います。

口腔機能を取り戻すため、早期に取り組む!

口ポカンは「口を閉じなさい」という声かけするだけでは改善しません。 根本的な原因は、鼻腔の成長不足にあります。前歯で噛み取り、奥歯でしっかり噛むという一連の動きが、上顎骨の発育を促し、結果として鼻腔が広がり、鼻呼吸がしやすくなる流れにつながります。飲み込み時の舌の力でも上あごに力がかかり鼻腔が成長します。
噛む生活習慣がもたらした良い結果の事例


支援学級に通っていた2年生の男の子が、前歯がぶりなどで噛む習慣を会得し、構音障害やコミュニケーション障害が軽減し、その小学校で初めて普通学級に編入できた事例があるそうです。前歯を使い食事することでその刺激が脳の前頭前野を刺激します。舌もしっかり使って鼻呼吸する。考える、やる気、コミュニケーション、感情のコントロールを司っている部位を刺激することが発達障害の減少につながるのではないかと期待しています。



